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第28話 中ボス
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「はっ!」
2メートルほどの間合いから一気に踏み込み、俺はミスリルスライムに切りつける。
だがその一撃は『キィン』という甲高い音共に弾かれてしまう。
「クリティカルで防御半減して弾かれるのかよ!」
どうやらダブルクリティカルでなければ真面にダメージを与えられない様だ。
これぞ超非力シーフクオリティである。
「次こそ出ろ!」
不意打ちに驚いてか、相手はまだ動いていない。
素早く二撃目を振るう。
ダブルクリティカル。
今度はダメージが入り、ミスリルスライムの体に大きな切り傷が残った。
「よし!もう一発……えっ?」
三度目、そう思って短剣を振るおうとした瞬間――
俺の視界からミスリルスライムが消えてしまう。
そして左手が勢いよく弾かれ、背後に何かが着地する音が。
「が、ああああああ!いってぇええええええ!!」
――左手に激痛が走った。
「なんだ……何が……」
左手を見ると、本来関節のない場所から腕が曲がっているのが見えた。
間違いなく折れている。
「くぅ……攻撃を喰らったのか。動きが全く見えなかった……」
俺は歯を食いしばって腕の痛みを堪え、振り返ってミスリルスライムを見る。
見ると、奴は少し離れた場所で動かずプルプル揺れていた。
攻撃こそしてはこないが、どこからどう見ても逃げだす姿じゃない。
――低確率のアタリを引いた。
いや、俺の場合はハズレか。
それも状況的に大ハズレだ。
「データベースは……鵜呑みに出来ねぇな……」
データベースには相当動きが速いと書いていたが……
全く見えなかった。
相当なんて表現で済むレベルではない
ふと、こいつ本当にミスリルスライムか?
そんな疑問が浮かぶ。
「なんだ?名前に変なマークが……」
気になって鑑定をした所、結果はミスリルスライムだった。
ただしそのレベルは70になっており、名前の横に変な星のマークがある。
レベル70?
名前の横の星マークはなんだ?
やっぱり別の魔物だよな?
レベルが全然違うんだから。
星マークが鑑定できそうに感じたので、それを鑑定してみる。
こんな悠長な真似ができるのも、相手が全く動く気配を見せないからだ。
すると――
長期間生存した事で中ボス化した証。
――とでた。
「中ボスって……」
ダンジョンに中ボスがいるのは知っている。
だが、それらはBランク以上の高ランクダンジョンに限った話だ。
こんなDランクダンジョンで出るなんて、聞いた事もない。
果てしなく狩りづらいミスリルスライムだからこそ起きた、イレギュラーって訳か。
「こりゃ……無理だ。逃げるしかねぇ……」
攻撃された事にすら自力で気づけない程のスピード。
しかも幸運ガードの上から一撃で骨折させて来るパワーを持つ中ボスとか、勝ち目は完全に皆無。
逃げるしかない。
俺は攻撃した事で解除されてしまったシャドーステルスを再び発動させる。
幸い、さっき奇襲が成功した程度の距離があるので、これで奴は俺の姿は見失うはず。
後は、この場から離れれば――
「ぐわぁあっ!?」
突如左足に衝撃が走り、俺は地面に激突する。
「ああああ……あしがぁ……」
左足に激痛が走り、視界が点滅する。
確実にへし折られた。
「あの野郎、俺の足を……」
くそっ、最悪だ。
動かないから油断していた。
まさかシャドーステルスで消えた瞬間、攻撃を仕掛けて来るなんて……
「このままじゃ……」
死ぬ。
そんな言葉が頭を過る。
冗談抜きで、このままではあいつに殺されてしまう。
「ふざ……けんな……」
まだ始まったばかりなんだ。
俺のシーカーとしての人生は。
それがこんな所で終わって堪るかよ。
ミスリルスライムに動きはない。
畳みかけられていたら、もうきっと殺されていただろう。
それだけが幸いだ。
「ポーションを……」
左手左足の骨が折れたままでは話にならない。
下級は3本あるので、これを全部飲めば骨折でもちゃんと治るはずだ。
相手が動き出す前にポーションで回復を――
「待てよ。なんで……あいつは、動かないんだ……まさか……」
――しようとして、俺はポーションを取り出すのを止める。
ある考えに至ったからだ。
それは――
カウンター型モンスターである。
ボスモンスターの中には、自分から攻撃してこないタイプがいる。
代表的なのはBランクダンジョンのボス、カウンタータートルだ。
カウンタータートルは、自分からは一切攻撃してこない。
攻撃に、魔法とスキルの発動。
そして……アイテムの使用に反応して攻撃を仕掛けて来る。
もしかしたら、このミスリルスライムはそれと同じタイプなのかもしれない。
そもそも、ミスリルスライムは攻撃されたら逃げ出す魔物だ。
誰も気づいていなかっただけで、実はその習性はカウンター的な習性だったんじゃないだろうか?
「けど、本当に……カウンター型のモンスターなのか?」
俺が喰らった攻撃は2回。
それに対して俺がした攻撃は2回で、スキル使用が1回だ。
本来なら反撃は3回受けないといけない。
回数のずれが気になる。
いや、回数は一緒なのかも……
最初の攻撃は弾かれた。
そう、あの感じだとノーダメージだったはずだ。
そしてミスリルスライムはダメージが発生しなかったから、最初の一撃を攻撃と認識しなかった。
だから最初の攻撃は見逃され、ダブルクリティカルでダメージを通した攻撃に反撃が来た。
それならば、一応筋は通る。
ん、いや、待てよ。
そういや思いっきり鑑定もしたな。
けどまあ、鑑定は目に見えた現象が発露するスキルじゃないから、ミスリルスライムは気づかなかったのかも。
「ポーションは……飲まない方がよさそうだな……」
予想が正しかった場合、攻撃が飛んでくるかもしれない。
なので回復を断念し、俺は痛みを堪えて何とか立ち上がる。
「カウンター型なら……何もしなければ……攻撃は飛んでこない……」
まだ確定した訳ではない。
ないが。
それ以外では説明のつかない動きだ。
どちらにせよ、そうでなければ俺は確実に死ぬ。
なら、その確率にかけて行動するべきだろう。
「攻撃がこないなら……このまま逃げるのみだ……」
カウンタータートルはダンジョン最奥のボスフィールドにおり、戦闘が始まると結界のが発生して逃げられなくなる。
だがミスリルスライムは違う。
中ボスなので此方を閉じ込める様な結界はない。
なら、そのまま逃げてしまえばいいのだ。
俺はスライムに背を向け、反対方向へと足を引きずりながら向かう。
猛烈に痛むが仕方ない。
怪我の回復は逃げ切ってからだ。
「——っな!?」
数歩進んだところで、俺は絶句する。
背後にいたはずのミスリルスライムが目にもとまらぬ速さで回り込み、俺の前に立ちはだかったからだ。
「嘘だろ……」
こいつ、俺を逃がさないつもりだ。
腐ってもボス。
そんな言葉が、俺の脳内に浮かんで来た。
2メートルほどの間合いから一気に踏み込み、俺はミスリルスライムに切りつける。
だがその一撃は『キィン』という甲高い音共に弾かれてしまう。
「クリティカルで防御半減して弾かれるのかよ!」
どうやらダブルクリティカルでなければ真面にダメージを与えられない様だ。
これぞ超非力シーフクオリティである。
「次こそ出ろ!」
不意打ちに驚いてか、相手はまだ動いていない。
素早く二撃目を振るう。
ダブルクリティカル。
今度はダメージが入り、ミスリルスライムの体に大きな切り傷が残った。
「よし!もう一発……えっ?」
三度目、そう思って短剣を振るおうとした瞬間――
俺の視界からミスリルスライムが消えてしまう。
そして左手が勢いよく弾かれ、背後に何かが着地する音が。
「が、ああああああ!いってぇええええええ!!」
――左手に激痛が走った。
「なんだ……何が……」
左手を見ると、本来関節のない場所から腕が曲がっているのが見えた。
間違いなく折れている。
「くぅ……攻撃を喰らったのか。動きが全く見えなかった……」
俺は歯を食いしばって腕の痛みを堪え、振り返ってミスリルスライムを見る。
見ると、奴は少し離れた場所で動かずプルプル揺れていた。
攻撃こそしてはこないが、どこからどう見ても逃げだす姿じゃない。
――低確率のアタリを引いた。
いや、俺の場合はハズレか。
それも状況的に大ハズレだ。
「データベースは……鵜呑みに出来ねぇな……」
データベースには相当動きが速いと書いていたが……
全く見えなかった。
相当なんて表現で済むレベルではない
ふと、こいつ本当にミスリルスライムか?
そんな疑問が浮かぶ。
「なんだ?名前に変なマークが……」
気になって鑑定をした所、結果はミスリルスライムだった。
ただしそのレベルは70になっており、名前の横に変な星のマークがある。
レベル70?
名前の横の星マークはなんだ?
やっぱり別の魔物だよな?
レベルが全然違うんだから。
星マークが鑑定できそうに感じたので、それを鑑定してみる。
こんな悠長な真似ができるのも、相手が全く動く気配を見せないからだ。
すると――
長期間生存した事で中ボス化した証。
――とでた。
「中ボスって……」
ダンジョンに中ボスがいるのは知っている。
だが、それらはBランク以上の高ランクダンジョンに限った話だ。
こんなDランクダンジョンで出るなんて、聞いた事もない。
果てしなく狩りづらいミスリルスライムだからこそ起きた、イレギュラーって訳か。
「こりゃ……無理だ。逃げるしかねぇ……」
攻撃された事にすら自力で気づけない程のスピード。
しかも幸運ガードの上から一撃で骨折させて来るパワーを持つ中ボスとか、勝ち目は完全に皆無。
逃げるしかない。
俺は攻撃した事で解除されてしまったシャドーステルスを再び発動させる。
幸い、さっき奇襲が成功した程度の距離があるので、これで奴は俺の姿は見失うはず。
後は、この場から離れれば――
「ぐわぁあっ!?」
突如左足に衝撃が走り、俺は地面に激突する。
「ああああ……あしがぁ……」
左足に激痛が走り、視界が点滅する。
確実にへし折られた。
「あの野郎、俺の足を……」
くそっ、最悪だ。
動かないから油断していた。
まさかシャドーステルスで消えた瞬間、攻撃を仕掛けて来るなんて……
「このままじゃ……」
死ぬ。
そんな言葉が頭を過る。
冗談抜きで、このままではあいつに殺されてしまう。
「ふざ……けんな……」
まだ始まったばかりなんだ。
俺のシーカーとしての人生は。
それがこんな所で終わって堪るかよ。
ミスリルスライムに動きはない。
畳みかけられていたら、もうきっと殺されていただろう。
それだけが幸いだ。
「ポーションを……」
左手左足の骨が折れたままでは話にならない。
下級は3本あるので、これを全部飲めば骨折でもちゃんと治るはずだ。
相手が動き出す前にポーションで回復を――
「待てよ。なんで……あいつは、動かないんだ……まさか……」
――しようとして、俺はポーションを取り出すのを止める。
ある考えに至ったからだ。
それは――
カウンター型モンスターである。
ボスモンスターの中には、自分から攻撃してこないタイプがいる。
代表的なのはBランクダンジョンのボス、カウンタータートルだ。
カウンタータートルは、自分からは一切攻撃してこない。
攻撃に、魔法とスキルの発動。
そして……アイテムの使用に反応して攻撃を仕掛けて来る。
もしかしたら、このミスリルスライムはそれと同じタイプなのかもしれない。
そもそも、ミスリルスライムは攻撃されたら逃げ出す魔物だ。
誰も気づいていなかっただけで、実はその習性はカウンター的な習性だったんじゃないだろうか?
「けど、本当に……カウンター型のモンスターなのか?」
俺が喰らった攻撃は2回。
それに対して俺がした攻撃は2回で、スキル使用が1回だ。
本来なら反撃は3回受けないといけない。
回数のずれが気になる。
いや、回数は一緒なのかも……
最初の攻撃は弾かれた。
そう、あの感じだとノーダメージだったはずだ。
そしてミスリルスライムはダメージが発生しなかったから、最初の一撃を攻撃と認識しなかった。
だから最初の攻撃は見逃され、ダブルクリティカルでダメージを通した攻撃に反撃が来た。
それならば、一応筋は通る。
ん、いや、待てよ。
そういや思いっきり鑑定もしたな。
けどまあ、鑑定は目に見えた現象が発露するスキルじゃないから、ミスリルスライムは気づかなかったのかも。
「ポーションは……飲まない方がよさそうだな……」
予想が正しかった場合、攻撃が飛んでくるかもしれない。
なので回復を断念し、俺は痛みを堪えて何とか立ち上がる。
「カウンター型なら……何もしなければ……攻撃は飛んでこない……」
まだ確定した訳ではない。
ないが。
それ以外では説明のつかない動きだ。
どちらにせよ、そうでなければ俺は確実に死ぬ。
なら、その確率にかけて行動するべきだろう。
「攻撃がこないなら……このまま逃げるのみだ……」
カウンタータートルはダンジョン最奥のボスフィールドにおり、戦闘が始まると結界のが発生して逃げられなくなる。
だがミスリルスライムは違う。
中ボスなので此方を閉じ込める様な結界はない。
なら、そのまま逃げてしまえばいいのだ。
俺はスライムに背を向け、反対方向へと足を引きずりながら向かう。
猛烈に痛むが仕方ない。
怪我の回復は逃げ切ってからだ。
「——っな!?」
数歩進んだところで、俺は絶句する。
背後にいたはずのミスリルスライムが目にもとまらぬ速さで回り込み、俺の前に立ちはだかったからだ。
「嘘だろ……」
こいつ、俺を逃がさないつもりだ。
腐ってもボス。
そんな言葉が、俺の脳内に浮かんで来た。
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