126 / 152
第125話 G違い
しおりを挟む
ヒーロークラスは2タイプに分かれる。
一つの能力を極めるタイプと。
複数クラスの力を持つタイプだ。
前者の代表は、竜崎守の究極素体《アルティメットプレーン》が当て嵌まる。
攻撃スキルは一切なく。
ただただ高い基礎能力に加え。
強力なパッシブスキルのみで戦う単純明快な強さ。
そこに、強ユニークスキルである【竜人化】の基礎能力向上。
更には勇気並みの、天才的戦闘技術。
現在、グーベルバトルにおける文句なしの最強王者だ。
シンプルだから全く隙が無くて、マジでタイマン勝負でこいつに勝てる奴は想像できないんだよなぁ……
で、後者は天魔輪廻の暗黒姫が当て嵌まる。
彼女は普段は闇魔法で遠距離戦に徹してるが、ダークプリンセスは実は近接戦闘でも高いパフォーマンスを発揮する。
そう、黒魔法と近接戦闘のハイブリッドクラスとなっているのだ。
だから盾であるダークナイトを倒せたからって、倒せるわけじゃないんだよな。
グーベルバトルだと。
むしろダークナイトのコントロールにリソースを割いてる分、いなくなってからの方が動きが鋭くなるぐらいだし(敗北者談)。
因みに、天魔輪廻の戦闘技術やセンスは滅茶苦茶高い
流石に勇気や竜崎ほどじゃないけど、俺よりずっと先を行っていると言っていいレベルだ。
ま、回帰も併せて考えるとシーカー歴は結構な物な訳だからな。
その強さも頷けるというもの。
で、シヴァティさんの爆弾魔は前者である。
爆弾による圧倒的広範囲攻撃。
その一点に特化したクラスとの事。
もちろん、彼女の扱う爆弾は普通のものじゃないぞ。
魔物には魔力の籠っていない攻撃は効かないからな。
なので彼女の扱う爆弾は、スキルで生み出されたものとなっている。
「偉大なる母鼠には、範囲高火力が必要だからね。シヴァティには、あたしと並ぶメインアタッカーになって貰う感じね」
偉大なる母鼠。
それが今度討伐する、レベル97のSランクボスだ。
話を聞く限り、相当特殊な奴っぽい。
ボス自体は小型犬サイズのネズミで、戦闘力は皆無だとの事。
その戦闘方法は、大量の子ネズミ――サイズはカバぐらい。どうやって生んでるのとかは気にしてはいけない――をポンポンと生み出し、その子供達を使って数に物を言わせて攻撃してくる感じだそうな。
それだけ聞くと、いかに子ネズミ共を捌きつつ母ネズミを撃破するか。
みたいなボスに聞こえるが、このボス、実は無敵でダメージが一切通らないそうだ。
じゃあどうやって倒すのかって話だが、どうやら子ネズミ母ネズミのHPと連動しているらしい。
母ネズミは合計で100匹の子供を産み。
その1匹1匹が、母ネズミの1%相当のHPに相当するらしい。
なので、100匹倒すとHPを100%削った扱いになって勝利って訳だ。
因みに、取り巻きの子ネズミの強さはレベル90のSランクボス相当だそうな。
Sランクボス100体相手とか、マジで次元の違う強さである。
そりゃセイファーギルドも全滅するわ。
「そしてこの戦いにおけるキーマンは……Gっちだからね。ラスト50体のスポットライトによる敵纏めお願いね」
天魔が俺に頼んでくる。
ラストのタゲ取りを。
「ああ、任せて貰おう」
97レベルボスは、子ネズミを大量に相手する戦いになる。
ある程度までは大城光——ヒーロークラスになった事でタンク能力を獲得——が抱えつつ、漏れが出たら竜崎守を中心とした超火力で始末するという形で回せるだろう。
だがラストの50匹同時は、とてもじゃないが大城光一人では抱えきれない。
だから最後はメインタンク役を後退し、俺と勇気のスポットライトでタゲを集め、ミステリアスの無敵や転移を駆使して子ネズミ達のターゲットを受け持つ必要がある訳だ。
最初からお前らがタンクをすればいい?
MPとSPが持たねーよ。
ミステリアスとか消費えぐいんだから。
まあ勇気がいればできなくもないんだろうが……余程の事が無い限り、自分には頼らない様にって言われてるからな。
「もしヤバそうだったらスカンクバスターも遠慮なく使ってね。ザ、切り札って感じで」
「……ああ」
スカンクバスターは、広範囲にくっさいオナラをまき散らすスキルだ。
通常の魔物にはそれ程でもないが、鼻の良い動物タイプの魔物なんかには効果てきめんで、Sランクボスの取り巻きであるラット共にも、数秒間動きを止める効果が適用される。
50体もの数を数秒間行動不能にする訳だから、正に切り札と言えなくもないが……
人前で使いたくもないし。
出来れば秘めたまま終わらせたい所である。
あ、もちろん、俺のこのスキルをばらしたのは勇気だ。
まったく、ペラペラしゃべりおってからに。
「ただいきなり使われるとちょっと困るから――」
スカンクバスターには欠点があった。
それは、超広範囲にもかかわらず敵味方識別機能がない点である。
当然くらえば仲間達にもデバフ効果が行く事に。
「なんで、使う時は『G行きまーす』って大声で声掛けお願いね。そしたら私達鼻を摘まむから」
いや、そんなどこぞの機動戦士っぽい掛け声上げたくないんだが?
一つの能力を極めるタイプと。
複数クラスの力を持つタイプだ。
前者の代表は、竜崎守の究極素体《アルティメットプレーン》が当て嵌まる。
攻撃スキルは一切なく。
ただただ高い基礎能力に加え。
強力なパッシブスキルのみで戦う単純明快な強さ。
そこに、強ユニークスキルである【竜人化】の基礎能力向上。
更には勇気並みの、天才的戦闘技術。
現在、グーベルバトルにおける文句なしの最強王者だ。
シンプルだから全く隙が無くて、マジでタイマン勝負でこいつに勝てる奴は想像できないんだよなぁ……
で、後者は天魔輪廻の暗黒姫が当て嵌まる。
彼女は普段は闇魔法で遠距離戦に徹してるが、ダークプリンセスは実は近接戦闘でも高いパフォーマンスを発揮する。
そう、黒魔法と近接戦闘のハイブリッドクラスとなっているのだ。
だから盾であるダークナイトを倒せたからって、倒せるわけじゃないんだよな。
グーベルバトルだと。
むしろダークナイトのコントロールにリソースを割いてる分、いなくなってからの方が動きが鋭くなるぐらいだし(敗北者談)。
因みに、天魔輪廻の戦闘技術やセンスは滅茶苦茶高い
流石に勇気や竜崎ほどじゃないけど、俺よりずっと先を行っていると言っていいレベルだ。
ま、回帰も併せて考えるとシーカー歴は結構な物な訳だからな。
その強さも頷けるというもの。
で、シヴァティさんの爆弾魔は前者である。
爆弾による圧倒的広範囲攻撃。
その一点に特化したクラスとの事。
もちろん、彼女の扱う爆弾は普通のものじゃないぞ。
魔物には魔力の籠っていない攻撃は効かないからな。
なので彼女の扱う爆弾は、スキルで生み出されたものとなっている。
「偉大なる母鼠には、範囲高火力が必要だからね。シヴァティには、あたしと並ぶメインアタッカーになって貰う感じね」
偉大なる母鼠。
それが今度討伐する、レベル97のSランクボスだ。
話を聞く限り、相当特殊な奴っぽい。
ボス自体は小型犬サイズのネズミで、戦闘力は皆無だとの事。
その戦闘方法は、大量の子ネズミ――サイズはカバぐらい。どうやって生んでるのとかは気にしてはいけない――をポンポンと生み出し、その子供達を使って数に物を言わせて攻撃してくる感じだそうな。
それだけ聞くと、いかに子ネズミ共を捌きつつ母ネズミを撃破するか。
みたいなボスに聞こえるが、このボス、実は無敵でダメージが一切通らないそうだ。
じゃあどうやって倒すのかって話だが、どうやら子ネズミ母ネズミのHPと連動しているらしい。
母ネズミは合計で100匹の子供を産み。
その1匹1匹が、母ネズミの1%相当のHPに相当するらしい。
なので、100匹倒すとHPを100%削った扱いになって勝利って訳だ。
因みに、取り巻きの子ネズミの強さはレベル90のSランクボス相当だそうな。
Sランクボス100体相手とか、マジで次元の違う強さである。
そりゃセイファーギルドも全滅するわ。
「そしてこの戦いにおけるキーマンは……Gっちだからね。ラスト50体のスポットライトによる敵纏めお願いね」
天魔が俺に頼んでくる。
ラストのタゲ取りを。
「ああ、任せて貰おう」
97レベルボスは、子ネズミを大量に相手する戦いになる。
ある程度までは大城光——ヒーロークラスになった事でタンク能力を獲得——が抱えつつ、漏れが出たら竜崎守を中心とした超火力で始末するという形で回せるだろう。
だがラストの50匹同時は、とてもじゃないが大城光一人では抱えきれない。
だから最後はメインタンク役を後退し、俺と勇気のスポットライトでタゲを集め、ミステリアスの無敵や転移を駆使して子ネズミ達のターゲットを受け持つ必要がある訳だ。
最初からお前らがタンクをすればいい?
MPとSPが持たねーよ。
ミステリアスとか消費えぐいんだから。
まあ勇気がいればできなくもないんだろうが……余程の事が無い限り、自分には頼らない様にって言われてるからな。
「もしヤバそうだったらスカンクバスターも遠慮なく使ってね。ザ、切り札って感じで」
「……ああ」
スカンクバスターは、広範囲にくっさいオナラをまき散らすスキルだ。
通常の魔物にはそれ程でもないが、鼻の良い動物タイプの魔物なんかには効果てきめんで、Sランクボスの取り巻きであるラット共にも、数秒間動きを止める効果が適用される。
50体もの数を数秒間行動不能にする訳だから、正に切り札と言えなくもないが……
人前で使いたくもないし。
出来れば秘めたまま終わらせたい所である。
あ、もちろん、俺のこのスキルをばらしたのは勇気だ。
まったく、ペラペラしゃべりおってからに。
「ただいきなり使われるとちょっと困るから――」
スカンクバスターには欠点があった。
それは、超広範囲にもかかわらず敵味方識別機能がない点である。
当然くらえば仲間達にもデバフ効果が行く事に。
「なんで、使う時は『G行きまーす』って大声で声掛けお願いね。そしたら私達鼻を摘まむから」
いや、そんなどこぞの機動戦士っぽい掛け声上げたくないんだが?
20
あなたにおすすめの小説
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
狐侍こんこんちき
月芝
歴史・時代
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
ダンジョン菌にまみれた、様々なクエストが提示されるこの現実世界で、【クエスト簡略化】スキルを手にした俺は最強のスレイヤーを目指す
名無し
ファンタジー
ダンジョン菌が人間や物をダンジョン化させてしまう世界。ワクチンを打てば誰もがスレイヤーになる権利を与えられ、強化用のクエストを受けられるようになる。
しかし、ワクチン接種で稀に発生する、最初から能力の高いエリート種でなければクエストの攻略は難しく、一般人の佐嶋康介はスレイヤーになることを諦めていたが、仕事の帰りにコンビニエンスストアに立ち寄ったことで運命が変わることになる。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる