152 / 152
第150話 剣と弓
しおりを挟む
レベル10で取得できるスキルに目を通す。
一つは剣マスタリー。
盗賊系統はこれまで短剣オンリーだったが、義賊は剣を扱える様だ。
「剣か……攻撃力だけ考えるなら、間違いなく短剣から乗り換えるべきではあるんだが……」
火力面でいうなら、短剣より確実に剣に軍配があがる。
なので攻撃力の面でだけ見れば、剣一択だ。
だが、これまで短剣を使って来た、積み重ねというべき技術が俺にはある。
基本の体捌きだってそうだ。
短剣前提の動きを勇気によって叩き込まれている。
剣に変えるって事は、それを捨てるって事に他ならない。
「迷うな。まあこういう時は勇気に聞くのが一番か。という訳で、剣と短剣どっちがいいと思う?」
腕時計型の勇気に尋ねる。
省エネモードでは個別の活動は出来ないが、こういったやり取りは普通に可能だ。
『【武器装備】を使って両方装備すればいいんですよ』
「両方装備?」
言ってる意味が分からず首を捻る。
『扱いやすい短剣の形に、剣の方を無理やり合わせればいいんです。そうすれば短剣を扱う形で、片方だけですけど剣の攻撃力も乗せられますよ』
「そんな事、出来るのか?」
『やだなぁ。私が出来もしない事を口にする訳ないじゃないですかぁ。あ、でも、これ、モニターでしたね。口には出してないっていう』
「うん、まあそうだな。で、どうやったらそんな事が出来るんだ?」
どうでもいい下らない事なのでスルーしておく。
『ちょっと、反応が悪いですよ!これが倦怠期って奴なんですね。ショックです』
勝手に受けてろ。
『まあいいですよ。所詮私はしがない八咫烏ですから。冷遇も甘んじて受け入れましょう。で、ご存じ私の【武器装備】は、強制的に武器を装備させるスキルな訳ですが……既に利き手に武器を装備をしている場合、その武器の形に統合されるようになっているんですよ。つまり、短剣を装備している状態で剣を装備したら……あら不思議!短剣だけになっちゃった!って状態になる訳です』
「へぇ、そうだったのか」
形が先に持っていた武器になるのはなんとなく知ってたが、今までは短剣どうしだったのでたいして気にしてこなかった。
まさかサイズの全然違う剣なんかまで、そうだとはな。
言われるまで考えもしなかったわ。
『雨にも負けず!風にもくじけず!更に冷遇にも泣く事なく!賢く勇敢な八咫烏!勇気君のスキル講座お終い!閉店!』
雨と風は何の関係があるんだ?
まあいいけど。
「はいはい。ありがとう。感謝してるよ」
取りあえず、短剣と剣で行くか。
まあ、現段階だと剣マスタリーはレベル1で20%しか上がらないから、マスタリーのレベルが上がり切ったらではあるが。
今の効果で装備したら、流石に攻撃力が下がってしまうからな。
まあ武器もないし、暫くはこれまで通りダブル短剣でいくとしよう。
「もう一つは、弓マスタリーだな」
剣と弓か……
どうやら義賊は、この二つを使うクラスの様だな。
「弓は遠距離攻撃手段な訳だが……」
遠距離攻撃は現在、カード攻撃がある。
そう考えると少し……と言うか、結構微妙だ。
MPを消費せずに遠くからダメージを与えられる様になるので、全くの無駄とは言わないが。
ああ、でもそういや――
「なあ勇気。弓の場合、【武器装備】片手武器装備したらどうなるんだ?」
【武器装備】は、片手で扱う武器専用のスキルだ。
なので両手で持つようなバトルアックスや、弓なんかを効果で重複装備する事が出来ない。
とは言え、両手武器にスキルで片手武器を重ねる事は可能なはず。
ならこの、場合攻撃力がどうなるのかが気になる。
加算されるなら、十分使い道があるはずだ。
『ああ、その場合……弓で直接殴った時だけ、ダメージがプラスします。矢を飛ばした場合は完全に無意味ですね』
駄目な様だ。
「まあつまり、弓との併せは完全に無駄って事だな」
弓の部分で敵を殴るとか意味不明だし。
ああでも、転移とかで一気に間合いを詰められた時なら使えなくもないのか。
まあ何にせよ、カードがある現状ではやはり微妙だな。
レベル10のスキルは、ヒーロースキルとしては期待したほどの物ではなかった。
まあまだまだ始まったばかりなので、20以降のスキルに期待だ。
一つは剣マスタリー。
盗賊系統はこれまで短剣オンリーだったが、義賊は剣を扱える様だ。
「剣か……攻撃力だけ考えるなら、間違いなく短剣から乗り換えるべきではあるんだが……」
火力面でいうなら、短剣より確実に剣に軍配があがる。
なので攻撃力の面でだけ見れば、剣一択だ。
だが、これまで短剣を使って来た、積み重ねというべき技術が俺にはある。
基本の体捌きだってそうだ。
短剣前提の動きを勇気によって叩き込まれている。
剣に変えるって事は、それを捨てるって事に他ならない。
「迷うな。まあこういう時は勇気に聞くのが一番か。という訳で、剣と短剣どっちがいいと思う?」
腕時計型の勇気に尋ねる。
省エネモードでは個別の活動は出来ないが、こういったやり取りは普通に可能だ。
『【武器装備】を使って両方装備すればいいんですよ』
「両方装備?」
言ってる意味が分からず首を捻る。
『扱いやすい短剣の形に、剣の方を無理やり合わせればいいんです。そうすれば短剣を扱う形で、片方だけですけど剣の攻撃力も乗せられますよ』
「そんな事、出来るのか?」
『やだなぁ。私が出来もしない事を口にする訳ないじゃないですかぁ。あ、でも、これ、モニターでしたね。口には出してないっていう』
「うん、まあそうだな。で、どうやったらそんな事が出来るんだ?」
どうでもいい下らない事なのでスルーしておく。
『ちょっと、反応が悪いですよ!これが倦怠期って奴なんですね。ショックです』
勝手に受けてろ。
『まあいいですよ。所詮私はしがない八咫烏ですから。冷遇も甘んじて受け入れましょう。で、ご存じ私の【武器装備】は、強制的に武器を装備させるスキルな訳ですが……既に利き手に武器を装備をしている場合、その武器の形に統合されるようになっているんですよ。つまり、短剣を装備している状態で剣を装備したら……あら不思議!短剣だけになっちゃった!って状態になる訳です』
「へぇ、そうだったのか」
形が先に持っていた武器になるのはなんとなく知ってたが、今までは短剣どうしだったのでたいして気にしてこなかった。
まさかサイズの全然違う剣なんかまで、そうだとはな。
言われるまで考えもしなかったわ。
『雨にも負けず!風にもくじけず!更に冷遇にも泣く事なく!賢く勇敢な八咫烏!勇気君のスキル講座お終い!閉店!』
雨と風は何の関係があるんだ?
まあいいけど。
「はいはい。ありがとう。感謝してるよ」
取りあえず、短剣と剣で行くか。
まあ、現段階だと剣マスタリーはレベル1で20%しか上がらないから、マスタリーのレベルが上がり切ったらではあるが。
今の効果で装備したら、流石に攻撃力が下がってしまうからな。
まあ武器もないし、暫くはこれまで通りダブル短剣でいくとしよう。
「もう一つは、弓マスタリーだな」
剣と弓か……
どうやら義賊は、この二つを使うクラスの様だな。
「弓は遠距離攻撃手段な訳だが……」
遠距離攻撃は現在、カード攻撃がある。
そう考えると少し……と言うか、結構微妙だ。
MPを消費せずに遠くからダメージを与えられる様になるので、全くの無駄とは言わないが。
ああ、でもそういや――
「なあ勇気。弓の場合、【武器装備】片手武器装備したらどうなるんだ?」
【武器装備】は、片手で扱う武器専用のスキルだ。
なので両手で持つようなバトルアックスや、弓なんかを効果で重複装備する事が出来ない。
とは言え、両手武器にスキルで片手武器を重ねる事は可能なはず。
ならこの、場合攻撃力がどうなるのかが気になる。
加算されるなら、十分使い道があるはずだ。
『ああ、その場合……弓で直接殴った時だけ、ダメージがプラスします。矢を飛ばした場合は完全に無意味ですね』
駄目な様だ。
「まあつまり、弓との併せは完全に無駄って事だな」
弓の部分で敵を殴るとか意味不明だし。
ああでも、転移とかで一気に間合いを詰められた時なら使えなくもないのか。
まあ何にせよ、カードがある現状ではやはり微妙だな。
レベル10のスキルは、ヒーロースキルとしては期待したほどの物ではなかった。
まあまだまだ始まったばかりなので、20以降のスキルに期待だ。
15
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
天城の夢幻ダンジョン攻略と無限の神空間で超絶レベリング ~ガチャスキルに目覚めた俺は無職だけどダンジョンを攻略してトップの探索士を目指す~
仮実谷 望
ファンタジー
無職になってしまった摩廻天重郎はある日ガチャを引くスキルを得る。ガチャで得た鍛錬の神鍵で無限の神空間にたどり着く。そこで色々な異世界の住人との出会いもある。神空間で色んなユニットを配置できるようになり自分自身だけレベリングが可能になりどんどんレベルが上がっていく。可愛いヒロイン多数登場予定です。ガチャから出てくるユニットも可愛くて強いキャラが出てくる中、300年の時を生きる謎の少女が暗躍していた。ダンジョンが一般に知られるようになり動き出す政府の動向を観察しつつ我先へとダンジョンに入りたいと願う一般人たちを跳ね除けて天重郎はトップの探索士を目指して生きていく。次々と美少女の探索士が天重郎のところに集まってくる。天重郎は最強の探索士を目指していく。他の雑草のような奴らを跳ね除けて天重郎は最強への道を歩み続ける。
狐侍こんこんちき
月芝
歴史・時代
母は出戻り幽霊。居候はしゃべる猫。
父は何の因果か輪廻の輪からはずされて、地獄の官吏についている。
そんな九坂家は由緒正しいおんぼろ道場を営んでいるが、
門弟なんぞはひとりもいやしない。
寄りつくのはもっぱら妙ちきりんな連中ばかり。
かような家を継いでしまった藤士郎は、狐面にていつも背を丸めている青瓢箪。
のんびりした性格にて、覇気に乏しく、およそ武士らしくない。
おかげでせっかくの剣の腕も宝の持ち腐れ。
もっぱら魚をさばいたり、薪を割るのに役立っているが、そんな暮らしも案外悪くない。
けれどもある日のこと。
自宅兼道場の前にて倒れている子どもを拾ったことから、奇妙な縁が動きだす。
脇差しの付喪神を助けたことから、世にも奇妙な仇討ち騒動に関わることになった藤士郎。
こんこんちきちき、こんちきちん。
家内安全、無病息災、心願成就にて妖縁奇縁が来来。
巻き起こる騒動の数々。
これを解決するために奔走する狐侍の奇々怪々なお江戸物語。
ダンジョン菌にまみれた、様々なクエストが提示されるこの現実世界で、【クエスト簡略化】スキルを手にした俺は最強のスレイヤーを目指す
名無し
ファンタジー
ダンジョン菌が人間や物をダンジョン化させてしまう世界。ワクチンを打てば誰もがスレイヤーになる権利を与えられ、強化用のクエストを受けられるようになる。
しかし、ワクチン接種で稀に発生する、最初から能力の高いエリート種でなければクエストの攻略は難しく、一般人の佐嶋康介はスレイヤーになることを諦めていたが、仕事の帰りにコンビニエンスストアに立ち寄ったことで運命が変わることになる。
勘当された少年と不思議な少女
レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。
理由は外れスキルを持ってるから…
眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。
そんな2人が出会って…
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる