55 / 158
第54話 贈り物
しおりを挟む
「おほん」
「あ、ごめんなさい。あたしったら」
「い、いえ……」
ケイレスに咳払いされ、ペカリーヌ王女が慌てて俺の手を離した。
まあ彼女は兄の婚約者な訳だからな。
事情があったとしても、他の男の手を握って気分がいい訳がない。
「それで……殿下、此度は視察という事ですが……詳しくお伺いしても宜しいでしょうか?」
手紙には視察と書いてあった。
が、何を視察するかまでは書かれていなかったのだ。
彼らはいったい、この辺鄙な領地の何を見たいというのか?
「ふん。視察というのはただの口実だ。ペカリーヌ王女がお前の事を気に病んでいたからな。だから彼女を連れ、お前の顔を見に来たのだ。ああもちろん、ただ顔を見に来ただけではない。この領地の現状は把握しているからな。支援も用意してある。まあ大半はバロネッサ王国——ペカリーヌ王女が用意したものだが」
「なんと……支援をですか?」
「私のせいでこうなってしまったのですから」
ペカリーヌ王女の方を見ると、彼女は申し訳なさげにそう言う。
もちろん俺の境遇がこうなったのは、王女のせいではない。
俺自身がどうしようもなく愚かだっただけである。
いやほんと、頭おかしかったからな。
あの時の俺。
だが王女は、その事に責任を感じていた様だ。
本当に優しい人である。
「何をおっしゃいます。ペカリーヌ王女様に責任などあるはずがございません。あれは完全に私の醜態でございました。どうかお気になさらずに」
「いいえ。あの時私がちゃんとあなたを受け止められていて、怪我さえしていなければ」
「いや、流石にそれは……」
俺は以前の半分ほどの体重になっている。
そんな俺よりなお、ペカリーヌ姫はずっと華奢なのだ。
当時の俺の巨体を、体も鍛えていないであろう王女様が受け止めるなど無理げーもいい所である。
「本当にごめんなさい」
「あ、頭をお上げ下さい王女様!貴方に落ち度などないのですから。なのにこうやって支援を頂けるだけでもこのエドワード、感謝の念でいっぱいですので。ですからどうぞ頭を……」
ペカリーヌ王女が頭を下げてしまったので、俺は慌てて彼女に頭を上げるよう懇願する。
隣国の王女に頭を下げさせたままだと、ケイレスが何を言い出すかわかった物ではない。
「エドワード様……私の事を許していただけるのですか?」
ペカリーヌ王女が頭を上げ、悲しそう顔で俺の顔を覗き込んでくる。
許すもくそも、何も悪い事していない訳だが――
「もちろんです!王女様に落ち度は決してありませんでしたが、仮にあったとしてもです。このエドワード・スパム王女様をお許しする事を誓いましょう」
――このまま続くと面倒くさいので、許す体で済ませておく。
ケイレスの奴もあからさまに不快そうに睨んでいるので、続けても絶対いい事にはならないからな。
「ありがとうございます。エドワード様」
ペカリーヌ王女の表情が笑顔になる。
「それは此方の言葉で御座います。ペカリーヌ王女様」
とりあえず、これでこの話は終いだ。
「ふむ、わだかまりが解けた様で何よりだ。悪いが、私達はこの後も用事があるのでこの場には長居出来ん」
どうやらここに来たのはおまけで、本命の用事は他にある様だ。
「ごめんなさいね。本当はもっとあなたとお話ししていたいのだけど」
「お気になさらずに」
正直、長居されても持て成すのがめんどくさいだけだ。
ああ、ペカリーヌ王女の事じゃないぞ。
ケイレスの方だ。
長時間一緒に行動して気を使うとか、絶対に疲れるだけだしな。
「目録を」
「はい。此方を――」
二人の背後にいた執事姿の男にケイレスが声をかけると、その執事が俺の横のジャガリックに目録を渡す。
支援物資の一覧だろう。
「確認させていただきます」
その封をジャガリックが開け――別に封印はされていなかった――俺がそれを受け取る。
直接手渡ししないのは、貴人は基本的に直接受け取りをしないのが礼儀なためだ。
もちろん、貴族同士の直接の手渡しなら話は変わって来るが。
「——これはっ!?」
ケイレス一行は馬車五台に、護衛の騎馬が30騎程の集団でやってきている。
大所帯でもないので、支援と言っても少量程度の物資と資金程度と考えていたのだが、目録に目を通して俺は目を丸める。
「空間拡張された馬車など、本当に頂いて宜しいのですか?ペカリーヌ王女様」
ケイレスの方からのは、金銭だけだった――それでも、オルブス商会から最初に巻き上げた金の倍ぐらいはあるが。
驚いたのは空間拡張の処理を施された馬車――マジックアイテム――一覧に入っていた事だ。
空間干渉系のマジックアイテムは驚くほど希少で、大貴族でも所有するのが難しいと言われている。
それをポンと、俺にプレゼントしてくれるとは……
「それに他にも、これほどの物を」
それ以外にも、高価なマジックアイテムがずらりと一覧に並んでいた。
馬車抜きで考えても、これは過剰なほどの贈り物である。
「私のせいでエドワード様は王家の身分を失ってしまったのです。この程度では足りないぐらいでから、どうぞ遠慮せずお受け取りください」
むう……
この馬鹿みたいなレベルの贈り物からも分かる通り、彼女はガチで俺の追放が自分のせいだと考えている様だ。
もちろん貰える分にはありがたいのだが、なんかこう……当たり屋的にだまし取ってる感がして罪悪感を抱かずにはいられない。
「素直に受け取るがいい。ここまで運んできた物を渡せず持ち帰るなど、王女を侮辱するも同然だぞ」
まあ確かに、隣国からわざわざ持って来てくれたものを突っぱねるのは失礼極まりない。
なのでここは素直に受け取らせて貰おう。
有難いのも事実だしな。
「分かりました。王女様からの贈り物……このエドワード・スパム、純粋な感謝の気持で受け取らせて頂きます」
にしても……ペカリーヌ王女には大きな借りが出来てしまったな。
いずれどこかで返せるといいんだが……
「あ、ごめんなさい。あたしったら」
「い、いえ……」
ケイレスに咳払いされ、ペカリーヌ王女が慌てて俺の手を離した。
まあ彼女は兄の婚約者な訳だからな。
事情があったとしても、他の男の手を握って気分がいい訳がない。
「それで……殿下、此度は視察という事ですが……詳しくお伺いしても宜しいでしょうか?」
手紙には視察と書いてあった。
が、何を視察するかまでは書かれていなかったのだ。
彼らはいったい、この辺鄙な領地の何を見たいというのか?
「ふん。視察というのはただの口実だ。ペカリーヌ王女がお前の事を気に病んでいたからな。だから彼女を連れ、お前の顔を見に来たのだ。ああもちろん、ただ顔を見に来ただけではない。この領地の現状は把握しているからな。支援も用意してある。まあ大半はバロネッサ王国——ペカリーヌ王女が用意したものだが」
「なんと……支援をですか?」
「私のせいでこうなってしまったのですから」
ペカリーヌ王女の方を見ると、彼女は申し訳なさげにそう言う。
もちろん俺の境遇がこうなったのは、王女のせいではない。
俺自身がどうしようもなく愚かだっただけである。
いやほんと、頭おかしかったからな。
あの時の俺。
だが王女は、その事に責任を感じていた様だ。
本当に優しい人である。
「何をおっしゃいます。ペカリーヌ王女様に責任などあるはずがございません。あれは完全に私の醜態でございました。どうかお気になさらずに」
「いいえ。あの時私がちゃんとあなたを受け止められていて、怪我さえしていなければ」
「いや、流石にそれは……」
俺は以前の半分ほどの体重になっている。
そんな俺よりなお、ペカリーヌ姫はずっと華奢なのだ。
当時の俺の巨体を、体も鍛えていないであろう王女様が受け止めるなど無理げーもいい所である。
「本当にごめんなさい」
「あ、頭をお上げ下さい王女様!貴方に落ち度などないのですから。なのにこうやって支援を頂けるだけでもこのエドワード、感謝の念でいっぱいですので。ですからどうぞ頭を……」
ペカリーヌ王女が頭を下げてしまったので、俺は慌てて彼女に頭を上げるよう懇願する。
隣国の王女に頭を下げさせたままだと、ケイレスが何を言い出すかわかった物ではない。
「エドワード様……私の事を許していただけるのですか?」
ペカリーヌ王女が頭を上げ、悲しそう顔で俺の顔を覗き込んでくる。
許すもくそも、何も悪い事していない訳だが――
「もちろんです!王女様に落ち度は決してありませんでしたが、仮にあったとしてもです。このエドワード・スパム王女様をお許しする事を誓いましょう」
――このまま続くと面倒くさいので、許す体で済ませておく。
ケイレスの奴もあからさまに不快そうに睨んでいるので、続けても絶対いい事にはならないからな。
「ありがとうございます。エドワード様」
ペカリーヌ王女の表情が笑顔になる。
「それは此方の言葉で御座います。ペカリーヌ王女様」
とりあえず、これでこの話は終いだ。
「ふむ、わだかまりが解けた様で何よりだ。悪いが、私達はこの後も用事があるのでこの場には長居出来ん」
どうやらここに来たのはおまけで、本命の用事は他にある様だ。
「ごめんなさいね。本当はもっとあなたとお話ししていたいのだけど」
「お気になさらずに」
正直、長居されても持て成すのがめんどくさいだけだ。
ああ、ペカリーヌ王女の事じゃないぞ。
ケイレスの方だ。
長時間一緒に行動して気を使うとか、絶対に疲れるだけだしな。
「目録を」
「はい。此方を――」
二人の背後にいた執事姿の男にケイレスが声をかけると、その執事が俺の横のジャガリックに目録を渡す。
支援物資の一覧だろう。
「確認させていただきます」
その封をジャガリックが開け――別に封印はされていなかった――俺がそれを受け取る。
直接手渡ししないのは、貴人は基本的に直接受け取りをしないのが礼儀なためだ。
もちろん、貴族同士の直接の手渡しなら話は変わって来るが。
「——これはっ!?」
ケイレス一行は馬車五台に、護衛の騎馬が30騎程の集団でやってきている。
大所帯でもないので、支援と言っても少量程度の物資と資金程度と考えていたのだが、目録に目を通して俺は目を丸める。
「空間拡張された馬車など、本当に頂いて宜しいのですか?ペカリーヌ王女様」
ケイレスの方からのは、金銭だけだった――それでも、オルブス商会から最初に巻き上げた金の倍ぐらいはあるが。
驚いたのは空間拡張の処理を施された馬車――マジックアイテム――一覧に入っていた事だ。
空間干渉系のマジックアイテムは驚くほど希少で、大貴族でも所有するのが難しいと言われている。
それをポンと、俺にプレゼントしてくれるとは……
「それに他にも、これほどの物を」
それ以外にも、高価なマジックアイテムがずらりと一覧に並んでいた。
馬車抜きで考えても、これは過剰なほどの贈り物である。
「私のせいでエドワード様は王家の身分を失ってしまったのです。この程度では足りないぐらいでから、どうぞ遠慮せずお受け取りください」
むう……
この馬鹿みたいなレベルの贈り物からも分かる通り、彼女はガチで俺の追放が自分のせいだと考えている様だ。
もちろん貰える分にはありがたいのだが、なんかこう……当たり屋的にだまし取ってる感がして罪悪感を抱かずにはいられない。
「素直に受け取るがいい。ここまで運んできた物を渡せず持ち帰るなど、王女を侮辱するも同然だぞ」
まあ確かに、隣国からわざわざ持って来てくれたものを突っぱねるのは失礼極まりない。
なのでここは素直に受け取らせて貰おう。
有難いのも事実だしな。
「分かりました。王女様からの贈り物……このエドワード・スパム、純粋な感謝の気持で受け取らせて頂きます」
にしても……ペカリーヌ王女には大きな借りが出来てしまったな。
いずれどこかで返せるといいんだが……
247
あなたにおすすめの小説
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる