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第1章 僕とボク
#3.
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「ありがとう、また来てね♪」
真希が最後の客を見送り、今日の営業が終わった。その瞬間にスイッチが切れたように僕らは仕事の顔からオフの顔に分かりやすく変わる。もちろん1人を除いては。
「お疲れ様。みんな今日もありがとうね。今日もオレの勘が冴え渡ったから大繁盛だったよ」
「それを言うなら私たちの力のおかげでしょ?」
「うん? あぁもちろんそれがあってだよ。いつもありがとうね」
フライドポテトや唐揚げなんかの食べ残しが上に乗る皿を片付け、酒なのか水滴なのか分からない雫がそこら中に飛び散っているテーブルを拭きながら師匠と真希や風花が今日の達成感を味わうように語り合っている。僕とロボ子は黙々とグラスを片付けたり掃除機をかけたりした。ふとロボ子の着ている綺麗な白い服に視線が行き、首元のレース柄が入った箇所にケチャップがついたような赤いシミがついているのが見えた。決して胸元が見えそうだったから見たわけではない。うん、たまたまだ。僕がそんな感情を抱くはずがない。
「ゆ、優子。そこ、赤いシミが……」
言葉に詰まりながら僕がシミの部分を指差してそう言うと、ロボ子は一瞬言葉を理解するように動かなくなって、そしてまたすぐに動き出して今テーブルを拭いている布巾でそこを押さえた。
「え、優子。そ、それ……」
「ありがとうございます、不覚にも気が付きませんでした」
「い、いや。それ、掃除用の布巾じゃ……」
「構いません。すぐに水をつけなければと思ったので」
「そ、そのシミ、いつからついていたのか分からないけど……」
僕は自分でも思うほど小さな声でみんなに聞こえないように配慮しながらそう言うと、彼女の動きが再び止まった。まるで彼女が活動しているスイッチの電源が落ちたのかと思う程、何も動かなくなった。
「それもそうですね。帰ってからすぐに洗濯します」
再び電源が入ったようにロボ子の口が開いた。そうやって言ったロボ子の顔は、少し赤くなっているように見えた。それに早口になっていた気もする。僕の気のせいか? すると遠くで師匠がどっと声を上げて口を大きく開けて笑っていた。
「ハハハ! 優子のそういうとこ、オレはめっちゃ好きだぞ!」
ロボ子の頬が確実に赤い。今はロボットじゃない表情に見える気がする。うん、むしろ「人間」の表情にしか見えない。冷静さを失っているのか、ロボ子の視線があちこちに動き回っている。
「そういうとこってどういうとこですか?」
「それは優子が知らなくていいとこだ。それに、知っても多分自分じゃ分からない」
飄々と話す師匠の声を受け止めたロボ子の動きがまた止まった。今度も長めのフリーズだった。ロボ子の頭上には、まるで動画を読み込む時に出てくる丸い輪っかがぐるぐるしているみたいに思えた。そして動画の読み込みが終わったようにまた突然動き出す。
「考えても分かりませんでした」
「うん、だろうな」
「馬鹿にしていないならいいです」
「してないしてない、するわけない!」
わざと感情を逆撫でしているように聞いてとれる師匠の言い方は、何故かその中に愛情も混じっているように聞こえるのが不思議だ。師匠のそんな言葉にも何か不思議な力が宿っているのかもと僕は思ってしまう。僕の周りには不思議な力を持っている「人」が多くいるように思えた。まぁ僕がダントツで一番不思議な力を持っていると自負はしている。
閉店後のやりとりは、みんなそれぞれの自分を曝け出すように話している時間だからそれを見るのはなんとなく好きだ。もちろん、僕はみんなに本当の自分を曝け出す事なんて出来やしないが。たくさんあった後片付けも終わり、女の子たちもテキパキと帰り支度を整えて続々と帰っていった。みんなを見送ってから師匠と僕しかいなくなった空間で、今日の仕事の達成感を味わいながら思いきりうんと体を伸ばしてソファに寝転んだ。僕は仕事を終えて全力でリラックスをする瞬間が生きている時間のなかで一番好きだ。今日のこの瞬間も気持ちが良すぎて思わず「あー、やっぱりこのソファ最高だね」と声が出た。
「おいおい、そこさっき掃除したばっかだぞ」
「大丈夫だよ、僕そんなに汚れてないし」
「しかもスーツのまま寝転びやがって。ったく、しょうがねえやつだな。人間でいる時も猫みたいにしやがって……。ほんじゃあオレも!」
僕の目の前で師匠が飛んだ。急に飛んだ。何の前触れもなく飛んだ。そして僕の寝転ぶソファにヒップドロップをしかけてきた。間一髪、僕は体を捻ってそれを躱した。その衝撃は予想していたよりも大きく、ソファがトランポリンのように沈んだ。それが僕の体にのしかかっていたらと思うと……、すごい勢いで血の気が引いた。
「あっぶないな! ケガしたらどうすんの!? てか、ケガじゃすまないよ!? 今の!」
「流石だな! なら、こうしてやる!」
身動きのとれない僕を、師匠はすかさず器用に足でロックして凄まじい勢いで僕の脇腹をくすぐり始めた。その指先に耐えられる術を僕が持ち合わせているはずもない。師匠は何でも知っている。もちろん、僕の弱点も。
「ほれほれ! どうした黒猫ちゃん! ドMなのかぁ!? 黒猫ちゃんよぉ!」
「ば、馬鹿にするな……!」
僕のエネルギーを全て吸っていくように師匠は僕をくすぐる。ダメだ、やっぱり師匠には敵わない。くすぐられ続けた僕は過呼吸になりそうなほど疲れ果てて肩で息をして必死に体に酸素を取り入れる。師匠はそんな僕を見て大きな声で笑い声を上げる。
「な、何でこんなことするの?」
必死に呼吸を整えながら僕の隣で寝転ぶ師匠の顔を睨むように見つめた。すると師匠は、にかっと音が出そうなほどの笑顔を僕に向けた。
「そんなの決まってんだろ。お前が可愛いからだよ!」
師匠はウソをつかない。何でも本当の事を言う。僕が師匠を好きな大きな理由の1つだ。そして師匠は言われた方が確実に恥ずかしくなる言葉を平然と伝えてくる。動揺しているのがバレないように、僕はあえて「ふーん」とそっけなく答えた。心の中は師匠の言葉を聞いた途端にポカポカと暖かくなった。体は師匠のせいでポカポカどころの騒ぎではないけれど。
「おいおい、ニケよぉ! いくら可愛いお前でもよ! どさくさに紛れておっぱい触ってんじゃねえぞぉ!」
もみくちゃにされていて気づかなかった。僕の右手はいつの間にか師匠の大きな胸の膨らみに触れていた。僕は熱湯の入ったやかんから手を離すような速度で手を離した。
「た、たまたまだ……! それに師匠がくっついてきたからだろ!」
「ふっふふ、やっぱニケも男の子でガキだねぇ」
今日はいつもより多く師匠のムカつく顔を見た気がする。あ、それと同時に僕は師匠に大切にされているんだと実感した日でもあった気がした。なんだかんだありながら、僕は今のこの環境はとても気に入っている。ここにいると、僕も「人間」でいてもいいんだという暖かい気持ちが生まれる。ずっとここにいたくなる。まぁたまには黒猫になりたいのは譲れないけれど。今日も「人間」の役割をしっかり終えた僕はベッドに飛び込むように転がりそのまま毛布にくるまると、一瞬で眠りに落ちていった。その夜、僕は師匠とロボ子が楽しそうに笑い合う夢を見た。ロボ子が笑っていたから夢だとすぐに分かった。その笑顔を見ていると、何だか僕も笑いたくなった。でも、僕は自分の笑顔が好きじゃないからロボ子に笑顔を見られたくなくてやめた。
真希が最後の客を見送り、今日の営業が終わった。その瞬間にスイッチが切れたように僕らは仕事の顔からオフの顔に分かりやすく変わる。もちろん1人を除いては。
「お疲れ様。みんな今日もありがとうね。今日もオレの勘が冴え渡ったから大繁盛だったよ」
「それを言うなら私たちの力のおかげでしょ?」
「うん? あぁもちろんそれがあってだよ。いつもありがとうね」
フライドポテトや唐揚げなんかの食べ残しが上に乗る皿を片付け、酒なのか水滴なのか分からない雫がそこら中に飛び散っているテーブルを拭きながら師匠と真希や風花が今日の達成感を味わうように語り合っている。僕とロボ子は黙々とグラスを片付けたり掃除機をかけたりした。ふとロボ子の着ている綺麗な白い服に視線が行き、首元のレース柄が入った箇所にケチャップがついたような赤いシミがついているのが見えた。決して胸元が見えそうだったから見たわけではない。うん、たまたまだ。僕がそんな感情を抱くはずがない。
「ゆ、優子。そこ、赤いシミが……」
言葉に詰まりながら僕がシミの部分を指差してそう言うと、ロボ子は一瞬言葉を理解するように動かなくなって、そしてまたすぐに動き出して今テーブルを拭いている布巾でそこを押さえた。
「え、優子。そ、それ……」
「ありがとうございます、不覚にも気が付きませんでした」
「い、いや。それ、掃除用の布巾じゃ……」
「構いません。すぐに水をつけなければと思ったので」
「そ、そのシミ、いつからついていたのか分からないけど……」
僕は自分でも思うほど小さな声でみんなに聞こえないように配慮しながらそう言うと、彼女の動きが再び止まった。まるで彼女が活動しているスイッチの電源が落ちたのかと思う程、何も動かなくなった。
「それもそうですね。帰ってからすぐに洗濯します」
再び電源が入ったようにロボ子の口が開いた。そうやって言ったロボ子の顔は、少し赤くなっているように見えた。それに早口になっていた気もする。僕の気のせいか? すると遠くで師匠がどっと声を上げて口を大きく開けて笑っていた。
「ハハハ! 優子のそういうとこ、オレはめっちゃ好きだぞ!」
ロボ子の頬が確実に赤い。今はロボットじゃない表情に見える気がする。うん、むしろ「人間」の表情にしか見えない。冷静さを失っているのか、ロボ子の視線があちこちに動き回っている。
「そういうとこってどういうとこですか?」
「それは優子が知らなくていいとこだ。それに、知っても多分自分じゃ分からない」
飄々と話す師匠の声を受け止めたロボ子の動きがまた止まった。今度も長めのフリーズだった。ロボ子の頭上には、まるで動画を読み込む時に出てくる丸い輪っかがぐるぐるしているみたいに思えた。そして動画の読み込みが終わったようにまた突然動き出す。
「考えても分かりませんでした」
「うん、だろうな」
「馬鹿にしていないならいいです」
「してないしてない、するわけない!」
わざと感情を逆撫でしているように聞いてとれる師匠の言い方は、何故かその中に愛情も混じっているように聞こえるのが不思議だ。師匠のそんな言葉にも何か不思議な力が宿っているのかもと僕は思ってしまう。僕の周りには不思議な力を持っている「人」が多くいるように思えた。まぁ僕がダントツで一番不思議な力を持っていると自負はしている。
閉店後のやりとりは、みんなそれぞれの自分を曝け出すように話している時間だからそれを見るのはなんとなく好きだ。もちろん、僕はみんなに本当の自分を曝け出す事なんて出来やしないが。たくさんあった後片付けも終わり、女の子たちもテキパキと帰り支度を整えて続々と帰っていった。みんなを見送ってから師匠と僕しかいなくなった空間で、今日の仕事の達成感を味わいながら思いきりうんと体を伸ばしてソファに寝転んだ。僕は仕事を終えて全力でリラックスをする瞬間が生きている時間のなかで一番好きだ。今日のこの瞬間も気持ちが良すぎて思わず「あー、やっぱりこのソファ最高だね」と声が出た。
「おいおい、そこさっき掃除したばっかだぞ」
「大丈夫だよ、僕そんなに汚れてないし」
「しかもスーツのまま寝転びやがって。ったく、しょうがねえやつだな。人間でいる時も猫みたいにしやがって……。ほんじゃあオレも!」
僕の目の前で師匠が飛んだ。急に飛んだ。何の前触れもなく飛んだ。そして僕の寝転ぶソファにヒップドロップをしかけてきた。間一髪、僕は体を捻ってそれを躱した。その衝撃は予想していたよりも大きく、ソファがトランポリンのように沈んだ。それが僕の体にのしかかっていたらと思うと……、すごい勢いで血の気が引いた。
「あっぶないな! ケガしたらどうすんの!? てか、ケガじゃすまないよ!? 今の!」
「流石だな! なら、こうしてやる!」
身動きのとれない僕を、師匠はすかさず器用に足でロックして凄まじい勢いで僕の脇腹をくすぐり始めた。その指先に耐えられる術を僕が持ち合わせているはずもない。師匠は何でも知っている。もちろん、僕の弱点も。
「ほれほれ! どうした黒猫ちゃん! ドMなのかぁ!? 黒猫ちゃんよぉ!」
「ば、馬鹿にするな……!」
僕のエネルギーを全て吸っていくように師匠は僕をくすぐる。ダメだ、やっぱり師匠には敵わない。くすぐられ続けた僕は過呼吸になりそうなほど疲れ果てて肩で息をして必死に体に酸素を取り入れる。師匠はそんな僕を見て大きな声で笑い声を上げる。
「な、何でこんなことするの?」
必死に呼吸を整えながら僕の隣で寝転ぶ師匠の顔を睨むように見つめた。すると師匠は、にかっと音が出そうなほどの笑顔を僕に向けた。
「そんなの決まってんだろ。お前が可愛いからだよ!」
師匠はウソをつかない。何でも本当の事を言う。僕が師匠を好きな大きな理由の1つだ。そして師匠は言われた方が確実に恥ずかしくなる言葉を平然と伝えてくる。動揺しているのがバレないように、僕はあえて「ふーん」とそっけなく答えた。心の中は師匠の言葉を聞いた途端にポカポカと暖かくなった。体は師匠のせいでポカポカどころの騒ぎではないけれど。
「おいおい、ニケよぉ! いくら可愛いお前でもよ! どさくさに紛れておっぱい触ってんじゃねえぞぉ!」
もみくちゃにされていて気づかなかった。僕の右手はいつの間にか師匠の大きな胸の膨らみに触れていた。僕は熱湯の入ったやかんから手を離すような速度で手を離した。
「た、たまたまだ……! それに師匠がくっついてきたからだろ!」
「ふっふふ、やっぱニケも男の子でガキだねぇ」
今日はいつもより多く師匠のムカつく顔を見た気がする。あ、それと同時に僕は師匠に大切にされているんだと実感した日でもあった気がした。なんだかんだありながら、僕は今のこの環境はとても気に入っている。ここにいると、僕も「人間」でいてもいいんだという暖かい気持ちが生まれる。ずっとここにいたくなる。まぁたまには黒猫になりたいのは譲れないけれど。今日も「人間」の役割をしっかり終えた僕はベッドに飛び込むように転がりそのまま毛布にくるまると、一瞬で眠りに落ちていった。その夜、僕は師匠とロボ子が楽しそうに笑い合う夢を見た。ロボ子が笑っていたから夢だとすぐに分かった。その笑顔を見ていると、何だか僕も笑いたくなった。でも、僕は自分の笑顔が好きじゃないからロボ子に笑顔を見られたくなくてやめた。
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