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第2話 蠢く罪悪
2 揺らぐ覚悟
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寝室に入ると、父さんはベッドで横になっている。そして入ってきた俺に気がつくと、こちらを見て微笑んだ。
「母さんかと思ったが、カインか。どうした?」
上体を起こそうと、しているが弱り切った体にはそれすらも重労働だった。その様子を見て、ベッドの横にある小さな机に朝食を置き、急いで父さんを支える。
「そんな無理して起きなくても…、朝ごはん持ってきたよ。」
「あぁ、ありがとう。感謝の祈りは母さんとしてしまったか?」
「ううん、俺はまだ」
「そうか、じゃあ一緒に祈ろうか。」
毛布の下から、出てきた手を握る。その手はあまりにも弱々しく、少し力をいれるだけで折れてしまいそうなほどは細くなっていた。元気だった頃とは、想像もつかないほど父さんは確実に衰弱している。頬はやつれ、声もしゃがれていた。誰が見てもこう思うだろう。時間が差し迫っていると、
(早く治療を受けないと、もう本当に時間が…)
焦る俺とは反対に、父さんは落ち着ているように見える。すべてを受け入れるかのように。
祈りに向けて目を瞑る。
「天にまします。我らの神、エレツィアよ。
あなたの慈しみに感謝してこの食事をいただきます。
あなたが愛を持って自らの血肉を裂き、私たちを創られたように、
私たちも、愛を持って自らを他者へ捧げられるような、強き心を授けたまえ。
国と力と栄とは、限りなく汝のものなればなり。
エレツィアの祝福あれ。」
祝福か…。とうとう人を殺めた俺に、神様からの祝福はとてもじゃないがもらえないだろう。
(だけどエレツィア様、どうか…どうか父さんだけは…)
心の中で懇願する。
「エレツィアの祝福あれ」
俺も父さんに続く。祈りを終え、目を開ける。
「それで、話して何?母さんが言ってたよ、俺に話があるとか…」
「あぁ…別に大した話じゃないさ。ただ最近、こうやって面と向かって話すことが減ったような気がしてな。」
父さんは照れくさそうにしながらそう言った。
確かに話す機会は、父さんが元気だったころよりは、確実に減っただろう。父さんのために新しい仕事を始めたという理由もあるが、それ以上に俺自身が父さんと顔を合わせることを無意識のうちに避けているのかもしれない。日に日に衰弱していく父さんを見るのが…すごく…すごく怖くて。このまま父さんに何も返せず終わってしまうんじゃないかって。ここまで育ててくれた…記憶のない10年前の俺を、業魔だと知りながらここまで育ててくれた恩も返せずに。
「カインもうすぐ誕生日だろ、もう何歳になるんだ?」
「もうすぐで20になるよ。」
「もう20かぁ。早いよなぁ月日が経つのは。私も立派なおじさんになってしまったよ。ははは…ゴッホゴホゴホゴホ!」
激しく咳きこむ、こっちまで苦しさが伝搬するようだった。父さんの背中をさすろうと、近寄るが、手で制される。
「大丈夫、大丈夫だから、このぐらい心配いらないよ」
そう言い、微笑む。
「そういえば絵は、最近は書いてるのか?」
「いや…最近はあんまり…」
「そうか、カインの絵また見たくてな。父さんなお前の絵の大ファンだからな。」
「知ってるよ。俺が初めて描いた絵を、礼拝の説教で自慢するくらいだからね」
今でも覚えている。確か家族の絵を描いた。父さんに母さん、アネッタと生まれたばかりのロイ。子供が描いた絵だ。お世辞にも上手いとは言えなかった。けれどみんなに見せた時、父さんは大喜び。次の日の礼拝に、その絵を持っていくと、この町の司祭である父さんが、神の教えを説く時間である説教であろうことか息子の絵を自慢しほめちぎり始めたのだ。
「あれ、ホントに恥ずかしかったよ。」
けど同時にうれしかった。その嬉しさが忘れられないから、今も絵を描くことを好きでい続けている。
「いやぁ、あの時は嬉しすぎてな、ついつい」
父さんが笑う。あぁ、こんな時間がずっと続けばいいのに…いや、続けられるように俺が…
「仕事のせいか?絵が描けないのは」
急に仕事の話を振られ、心が揺さぶられる。
「まあ、それもあるかも」
「どんな仕事なんだ?」
質問を重ねてくる。なるほど話の本命はこっちか。心に仮面をする。
「肉体労働みたいなもんだよ。」
「なぜ、曖昧に答える?正直に話してくれ」
父さんは切実な目でこちらを見ている。話せるわけがない。業魔に人権印を配ってるような悪趣味な野郎からもらった仕事をこなしているなんて。
「大した仕事じゃないからだよ。そこまで話せるほどの内容じゃないから。」
「…そうか。父さん、母さんと話したんだ。最近のお前の様子について…無理してお金稼ぎに奔走してるかもって。危ないことに巻き込まれてるんじゃないかって。」
違うよ、父さん。確かに大っ嫌いな業魔と関わる仕事なんて絶対にやらないつもりだった。でも短時間で大金を稼ぐにはそれしかないって。これは俺にしかできない。そう思った時、こうも思ったんだ、やっと父さんに恩返しできるって、何を犠牲にしてでも救って見せるって。嬉しさと覚悟が湧き出てきたんだ。
「危ない事なんてしてないよ。そんなことする勇気ないって」
笑いながら言う。
忘れてたこの覚悟を。人一人殺したからって動揺してる場合じゃない。これは父さんを救うための正当な犠牲、俺は悪じゃない。
心を蝕んでいた罪悪感が別の何かに変化していくのを感じる。
「そうか…」
父さんは悲しそうに、うつむく。しばらくして覚悟を決めたようにこちらを見る。
「…分かった、カインを信じるよ。けどもし…私に嘘をついているとしたら…本当は私のせいで危ない仕事をしていて、その過程で多くの犠牲を払っているのだとしたら、聞いて欲しい。父さんはその犠牲の上で救われることは…一切望んでいない。私のせいで、多くの人やカインが不幸になるのを、望んでいない。それは…悪だ。私を悪人にしないでくれ。カイン…悪人にならないでくれ。」
衰弱しているとは思えないほどはっきりと、力強く言い切った。思わず目をそらす。この言葉に、鼓動が加速する。
気づいている。何から何まで知っているわけではないと思う。けれど、少なくとも俺が良くないことをしていることに気がついている。
俺は悪なのか?大切な人のために犠牲を積み上げるのは悪なのか?
心に湧き出る疑念を振り払う。
例え…例え父さんが望んでなくても、それしか方法がないんだ!なかったんだ!それに
「もう…後に引けるわけないじゃないか。」
そう呟き、俺は家を飛び出した。
「母さんかと思ったが、カインか。どうした?」
上体を起こそうと、しているが弱り切った体にはそれすらも重労働だった。その様子を見て、ベッドの横にある小さな机に朝食を置き、急いで父さんを支える。
「そんな無理して起きなくても…、朝ごはん持ってきたよ。」
「あぁ、ありがとう。感謝の祈りは母さんとしてしまったか?」
「ううん、俺はまだ」
「そうか、じゃあ一緒に祈ろうか。」
毛布の下から、出てきた手を握る。その手はあまりにも弱々しく、少し力をいれるだけで折れてしまいそうなほどは細くなっていた。元気だった頃とは、想像もつかないほど父さんは確実に衰弱している。頬はやつれ、声もしゃがれていた。誰が見てもこう思うだろう。時間が差し迫っていると、
(早く治療を受けないと、もう本当に時間が…)
焦る俺とは反対に、父さんは落ち着ているように見える。すべてを受け入れるかのように。
祈りに向けて目を瞑る。
「天にまします。我らの神、エレツィアよ。
あなたの慈しみに感謝してこの食事をいただきます。
あなたが愛を持って自らの血肉を裂き、私たちを創られたように、
私たちも、愛を持って自らを他者へ捧げられるような、強き心を授けたまえ。
国と力と栄とは、限りなく汝のものなればなり。
エレツィアの祝福あれ。」
祝福か…。とうとう人を殺めた俺に、神様からの祝福はとてもじゃないがもらえないだろう。
(だけどエレツィア様、どうか…どうか父さんだけは…)
心の中で懇願する。
「エレツィアの祝福あれ」
俺も父さんに続く。祈りを終え、目を開ける。
「それで、話して何?母さんが言ってたよ、俺に話があるとか…」
「あぁ…別に大した話じゃないさ。ただ最近、こうやって面と向かって話すことが減ったような気がしてな。」
父さんは照れくさそうにしながらそう言った。
確かに話す機会は、父さんが元気だったころよりは、確実に減っただろう。父さんのために新しい仕事を始めたという理由もあるが、それ以上に俺自身が父さんと顔を合わせることを無意識のうちに避けているのかもしれない。日に日に衰弱していく父さんを見るのが…すごく…すごく怖くて。このまま父さんに何も返せず終わってしまうんじゃないかって。ここまで育ててくれた…記憶のない10年前の俺を、業魔だと知りながらここまで育ててくれた恩も返せずに。
「カインもうすぐ誕生日だろ、もう何歳になるんだ?」
「もうすぐで20になるよ。」
「もう20かぁ。早いよなぁ月日が経つのは。私も立派なおじさんになってしまったよ。ははは…ゴッホゴホゴホゴホ!」
激しく咳きこむ、こっちまで苦しさが伝搬するようだった。父さんの背中をさすろうと、近寄るが、手で制される。
「大丈夫、大丈夫だから、このぐらい心配いらないよ」
そう言い、微笑む。
「そういえば絵は、最近は書いてるのか?」
「いや…最近はあんまり…」
「そうか、カインの絵また見たくてな。父さんなお前の絵の大ファンだからな。」
「知ってるよ。俺が初めて描いた絵を、礼拝の説教で自慢するくらいだからね」
今でも覚えている。確か家族の絵を描いた。父さんに母さん、アネッタと生まれたばかりのロイ。子供が描いた絵だ。お世辞にも上手いとは言えなかった。けれどみんなに見せた時、父さんは大喜び。次の日の礼拝に、その絵を持っていくと、この町の司祭である父さんが、神の教えを説く時間である説教であろうことか息子の絵を自慢しほめちぎり始めたのだ。
「あれ、ホントに恥ずかしかったよ。」
けど同時にうれしかった。その嬉しさが忘れられないから、今も絵を描くことを好きでい続けている。
「いやぁ、あの時は嬉しすぎてな、ついつい」
父さんが笑う。あぁ、こんな時間がずっと続けばいいのに…いや、続けられるように俺が…
「仕事のせいか?絵が描けないのは」
急に仕事の話を振られ、心が揺さぶられる。
「まあ、それもあるかも」
「どんな仕事なんだ?」
質問を重ねてくる。なるほど話の本命はこっちか。心に仮面をする。
「肉体労働みたいなもんだよ。」
「なぜ、曖昧に答える?正直に話してくれ」
父さんは切実な目でこちらを見ている。話せるわけがない。業魔に人権印を配ってるような悪趣味な野郎からもらった仕事をこなしているなんて。
「大した仕事じゃないからだよ。そこまで話せるほどの内容じゃないから。」
「…そうか。父さん、母さんと話したんだ。最近のお前の様子について…無理してお金稼ぎに奔走してるかもって。危ないことに巻き込まれてるんじゃないかって。」
違うよ、父さん。確かに大っ嫌いな業魔と関わる仕事なんて絶対にやらないつもりだった。でも短時間で大金を稼ぐにはそれしかないって。これは俺にしかできない。そう思った時、こうも思ったんだ、やっと父さんに恩返しできるって、何を犠牲にしてでも救って見せるって。嬉しさと覚悟が湧き出てきたんだ。
「危ない事なんてしてないよ。そんなことする勇気ないって」
笑いながら言う。
忘れてたこの覚悟を。人一人殺したからって動揺してる場合じゃない。これは父さんを救うための正当な犠牲、俺は悪じゃない。
心を蝕んでいた罪悪感が別の何かに変化していくのを感じる。
「そうか…」
父さんは悲しそうに、うつむく。しばらくして覚悟を決めたようにこちらを見る。
「…分かった、カインを信じるよ。けどもし…私に嘘をついているとしたら…本当は私のせいで危ない仕事をしていて、その過程で多くの犠牲を払っているのだとしたら、聞いて欲しい。父さんはその犠牲の上で救われることは…一切望んでいない。私のせいで、多くの人やカインが不幸になるのを、望んでいない。それは…悪だ。私を悪人にしないでくれ。カイン…悪人にならないでくれ。」
衰弱しているとは思えないほどはっきりと、力強く言い切った。思わず目をそらす。この言葉に、鼓動が加速する。
気づいている。何から何まで知っているわけではないと思う。けれど、少なくとも俺が良くないことをしていることに気がついている。
俺は悪なのか?大切な人のために犠牲を積み上げるのは悪なのか?
心に湧き出る疑念を振り払う。
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そう呟き、俺は家を飛び出した。
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