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EP: 8 挑発青年と猛獣青年
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暗視ゴーグルスコープ越しに、
「威勢がいいな。早くしろよ」
セスナがゲイリーに、吐き捨てる。
「――…っ」
ゲイリーは、自身の前に立ちはだかる彼を睨む身体が、小刻みに震えている。
彼に触れている、安住は気づく。
「…ゲ、ゲイリー…」
安住の目に映るゲイリーは、どこか。
恐怖心と、興味心が入り交じった表情だった。
「ゲイリー…」
「ん。ボクは平気ーでも。アズミぃ?」
低い声で、ゲイリーは安住に続ける。
「な、何があっても…手を、離さないで…くれるかなー?」
言葉が強張り、震えていた。
「お、お願いー…」
それに。
安住も応える。
「絶対に離さない!」
2人のやり取りに。
セスナは、口をへの字にさせ、
「とっととよ~~囚人服を脱げよ。早くしろっ!」
苛ついた様子に、指示をする。
フロイとフレディは、それどころではない。
安住を見ていた。
(アズミ、なのか?? 本当に???)
(私には同じ人物に見えますよ。フロイさん)
声を潜めて、二人は話す。
セスナに聞こえないように。
(あのゲイリーさんて、囚人のおかげで。一先ず、安心ですね。アズミさんは)
(ああ。でも、それも…今回だけの話しだ)
冷淡に言い返すフロイに、フレディは。
(今だけなら、今なりに。何か考えないと)
2人の暗視ゴーグルスコープは。
目の前の光景を、写し出している。
(ゲイリーさんが無理 犯りの、犯られ損になっちゃいますよ! フロイさん!?)
「満足させる気があんのかぁ? 手前はッッ!」
業を煮やしたセスナが、
「させる気がないなら、日本人でもいいんだぜ?」
ゲイリーの囚人服に手を掛けた。
手に力を込められ、ゲイリーを退かそうとするセスナに、
「?!」
「満足させるってー言ってるでしょー??」
ゲイリーは、身体に力を込めて、言い返すと。
ジ、ジジジーー…ッッ‼︎
股間までのファスナーを、一気に下ろしてシャツと、下着姿になる。
セスナは、ゲイリーの頭の先から首もとから、胸もとへ腹部から、膝もと足のつま先を見返す。
「ふん。普通の面白味もない身体だな」
セスナは腕を伸ばすと、
「っつ!?」
ゲイリーは驚きのあまり、アズミをクッションにするかのように安住のベッドに腰を据えた。
きゅ! と唇を噛み締めるゲイリー。
「ぁ、アズミ…」
安住が、ゲイリーの手を握る熱に。
ゲイリーも安堵の息を漏らした。
「おい。手前っ、いい加減にしろよ」
苛立ったセスナに、
「ご、ゴムはしてよー?」
ゲイリーはにこやかに、言い返した。
「そんなもん、ねぇよ…!」
引くく獰猛な、セスナの声に。
ゲイリーは、息を飲み込み挑発するように吐き捨てた。
「君ぃ、モテないでしょうー?」
「威勢がいいな。早くしろよ」
セスナがゲイリーに、吐き捨てる。
「――…っ」
ゲイリーは、自身の前に立ちはだかる彼を睨む身体が、小刻みに震えている。
彼に触れている、安住は気づく。
「…ゲ、ゲイリー…」
安住の目に映るゲイリーは、どこか。
恐怖心と、興味心が入り交じった表情だった。
「ゲイリー…」
「ん。ボクは平気ーでも。アズミぃ?」
低い声で、ゲイリーは安住に続ける。
「な、何があっても…手を、離さないで…くれるかなー?」
言葉が強張り、震えていた。
「お、お願いー…」
それに。
安住も応える。
「絶対に離さない!」
2人のやり取りに。
セスナは、口をへの字にさせ、
「とっととよ~~囚人服を脱げよ。早くしろっ!」
苛ついた様子に、指示をする。
フロイとフレディは、それどころではない。
安住を見ていた。
(アズミ、なのか?? 本当に???)
(私には同じ人物に見えますよ。フロイさん)
声を潜めて、二人は話す。
セスナに聞こえないように。
(あのゲイリーさんて、囚人のおかげで。一先ず、安心ですね。アズミさんは)
(ああ。でも、それも…今回だけの話しだ)
冷淡に言い返すフロイに、フレディは。
(今だけなら、今なりに。何か考えないと)
2人の暗視ゴーグルスコープは。
目の前の光景を、写し出している。
(ゲイリーさんが無理 犯りの、犯られ損になっちゃいますよ! フロイさん!?)
「満足させる気があんのかぁ? 手前はッッ!」
業を煮やしたセスナが、
「させる気がないなら、日本人でもいいんだぜ?」
ゲイリーの囚人服に手を掛けた。
手に力を込められ、ゲイリーを退かそうとするセスナに、
「?!」
「満足させるってー言ってるでしょー??」
ゲイリーは、身体に力を込めて、言い返すと。
ジ、ジジジーー…ッッ‼︎
股間までのファスナーを、一気に下ろしてシャツと、下着姿になる。
セスナは、ゲイリーの頭の先から首もとから、胸もとへ腹部から、膝もと足のつま先を見返す。
「ふん。普通の面白味もない身体だな」
セスナは腕を伸ばすと、
「っつ!?」
ゲイリーは驚きのあまり、アズミをクッションにするかのように安住のベッドに腰を据えた。
きゅ! と唇を噛み締めるゲイリー。
「ぁ、アズミ…」
安住が、ゲイリーの手を握る熱に。
ゲイリーも安堵の息を漏らした。
「おい。手前っ、いい加減にしろよ」
苛立ったセスナに、
「ご、ゴムはしてよー?」
ゲイリーはにこやかに、言い返した。
「そんなもん、ねぇよ…!」
引くく獰猛な、セスナの声に。
ゲイリーは、息を飲み込み挑発するように吐き捨てた。
「君ぃ、モテないでしょうー?」
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