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EP:61 まさかの〇〇
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「Jr。手前にも運んで貰いてぇもんがあるんだ」
「はァ?!」
「私はこの通り、身長もねぇ。しかも歳だからよぉー」
ミラは口をへの字にさせていく。
「行きがてら。貴様の話しも聞いてやってもいぃぜぇ?」
そのラバーの言葉に。
「どの囚人を運ぶんだよォ゛! 親父ぃ‼」
ミラが髪の毛を掻き上げ、聞き叫んだ。
「ああ。こっちだァ」
顎で彼を呼びつける。
いつも、彼をこう呼ぶのがラバーの癖だった。
「Jr。あんまり頻繁に来んじゃねぇよ。私にも立場ってもんがあらァ」
「だから? 知るかよ!」
言い合いながら二人はソファーに着いた。
そこにはアルコール臭い彼が寝ていた。
囚人服もはだけている。
「!? ぉ、おいィ゛いい?!」
「おいおい。あんまり大きな声出したら、起きちまうだろぅがよォ」
ミラが口をぱくぱくとさせる。
「ああ。そぅさ」
「ぇ、ええ゛ぇ゛?!」
2人のやり取りを。
アイジとエルドが見据えていた。
「ぇっとーお前。知ってって―…止めたの?」
「は――…うん」
「正解だよ。間違ってなんかないよー」
「うん」
アイジの目に。
ラバーとゲイリーが映っていた。
「オレも。間違っていないと信じている」
ミラが膝を折り顔を紅潮させているゲイリーの頬に手を置いた。
「変わってねぇなァ゛。こいつはァ」
「だろぅ? 堪んねェよなぁ」
ラバーがソファーの肘当てに腰を据えた。
「――…親父。まさか」
「ああ。こいつァよぉ、産まれた瞬間から私の所有物だからなぁ」
「て、手前!」
強い口調でミラが言い。
歯を噛み締めた。
「途中で出刃亀にあってよォ」
ラバーがアイジへと目を向けた。
かち合った視線に、
「!?」
アイジの身体が硬直してしまう。
「この私が未遂で終わっちまったんだぜ?」
「‼」
ラバーの言葉に。
ミラの顔が安堵に歪ませた。
「そっかァー~~ったく! 二度と手を出すんじゃねぇぞォ゛!」
「そいつァ知らねぇなぁ」
ミラの言葉に、ラバーがはにかんだ。
「変態がァアアッッ!」
低く言い捨て、
「ったく! よ、っこいしょ‼」
ゲイリーの腕を掴み、背中に乗せた。
ずっしりとした重みに。
「大きくなりやがってよォ゛」
「だろぅ? 可愛いたらねぇや」
「可愛がり方に問題があんだよ! 手前にゃああァ゛!」
「いいから、行こうぜ」
「っち! ああ!」
ドアに進んで行くラバーの腕を。
「?! ぁん??」
アイジが掴んだ。
「何だよ。アイジ」
「ぃ、行かないで…欲しぃんだ」
顔を耳まで染め上げるアイジ。
「ぉ、オレも…」
「? 何だよ、言ってみな」
「だ、から…オレも…」
言い合う二人を横目にミラが進んで行く。
「エルドーちょっと置いて行くんじゃねェよ!」
ゆっくりと。
浮かれ気味に、声を弾ませながら。
「おいおい。私たちも戻らないといけないだろぅがよぉ」
「おおお、オレもボスの所有物にして欲しぃ!」
息を荒げながらアイジが叫ぶと、今度はラバーがアイジの腕を掴み急いだ足取りで、浴槽へと向かった。
「ぇ、え? ぁあの?! ぼぼぼ、ボス?!」
「可愛いこと言いやがってよォ! 貴様はッ‼」
「っへ??」
勢いよく。
アイジをーー
どっぽーーーーん‼
浴槽に振るい落した。
「ぼ、ボス??」
「ほら。とっとと脱いで、足を拡げな!」
◆
ふわふわする。
いい匂いが。
懐かしぃ匂いがするー
「ん…ぅんー」
「起きたのかァ? B・Bよォ」
「!? ぇ、え?!」
ボク、夢を見ているんだー
だって。
こんな監獄に居る訳ないもんー
「んー久しぶりですー若ー」
「ははは! 他人行儀じゃねェかよォ! ミラでいいっての」
ボクの父さんのボスなんかがさー
きっとー
お酒のせいだよー
「はァ?!」
「私はこの通り、身長もねぇ。しかも歳だからよぉー」
ミラは口をへの字にさせていく。
「行きがてら。貴様の話しも聞いてやってもいぃぜぇ?」
そのラバーの言葉に。
「どの囚人を運ぶんだよォ゛! 親父ぃ‼」
ミラが髪の毛を掻き上げ、聞き叫んだ。
「ああ。こっちだァ」
顎で彼を呼びつける。
いつも、彼をこう呼ぶのがラバーの癖だった。
「Jr。あんまり頻繁に来んじゃねぇよ。私にも立場ってもんがあらァ」
「だから? 知るかよ!」
言い合いながら二人はソファーに着いた。
そこにはアルコール臭い彼が寝ていた。
囚人服もはだけている。
「!? ぉ、おいィ゛いい?!」
「おいおい。あんまり大きな声出したら、起きちまうだろぅがよォ」
ミラが口をぱくぱくとさせる。
「ああ。そぅさ」
「ぇ、ええ゛ぇ゛?!」
2人のやり取りを。
アイジとエルドが見据えていた。
「ぇっとーお前。知ってって―…止めたの?」
「は――…うん」
「正解だよ。間違ってなんかないよー」
「うん」
アイジの目に。
ラバーとゲイリーが映っていた。
「オレも。間違っていないと信じている」
ミラが膝を折り顔を紅潮させているゲイリーの頬に手を置いた。
「変わってねぇなァ゛。こいつはァ」
「だろぅ? 堪んねェよなぁ」
ラバーがソファーの肘当てに腰を据えた。
「――…親父。まさか」
「ああ。こいつァよぉ、産まれた瞬間から私の所有物だからなぁ」
「て、手前!」
強い口調でミラが言い。
歯を噛み締めた。
「途中で出刃亀にあってよォ」
ラバーがアイジへと目を向けた。
かち合った視線に、
「!?」
アイジの身体が硬直してしまう。
「この私が未遂で終わっちまったんだぜ?」
「‼」
ラバーの言葉に。
ミラの顔が安堵に歪ませた。
「そっかァー~~ったく! 二度と手を出すんじゃねぇぞォ゛!」
「そいつァ知らねぇなぁ」
ミラの言葉に、ラバーがはにかんだ。
「変態がァアアッッ!」
低く言い捨て、
「ったく! よ、っこいしょ‼」
ゲイリーの腕を掴み、背中に乗せた。
ずっしりとした重みに。
「大きくなりやがってよォ゛」
「だろぅ? 可愛いたらねぇや」
「可愛がり方に問題があんだよ! 手前にゃああァ゛!」
「いいから、行こうぜ」
「っち! ああ!」
ドアに進んで行くラバーの腕を。
「?! ぁん??」
アイジが掴んだ。
「何だよ。アイジ」
「ぃ、行かないで…欲しぃんだ」
顔を耳まで染め上げるアイジ。
「ぉ、オレも…」
「? 何だよ、言ってみな」
「だ、から…オレも…」
言い合う二人を横目にミラが進んで行く。
「エルドーちょっと置いて行くんじゃねェよ!」
ゆっくりと。
浮かれ気味に、声を弾ませながら。
「おいおい。私たちも戻らないといけないだろぅがよぉ」
「おおお、オレもボスの所有物にして欲しぃ!」
息を荒げながらアイジが叫ぶと、今度はラバーがアイジの腕を掴み急いだ足取りで、浴槽へと向かった。
「ぇ、え? ぁあの?! ぼぼぼ、ボス?!」
「可愛いこと言いやがってよォ! 貴様はッ‼」
「っへ??」
勢いよく。
アイジをーー
どっぽーーーーん‼
浴槽に振るい落した。
「ぼ、ボス??」
「ほら。とっとと脱いで、足を拡げな!」
◆
ふわふわする。
いい匂いが。
懐かしぃ匂いがするー
「ん…ぅんー」
「起きたのかァ? B・Bよォ」
「!? ぇ、え?!」
ボク、夢を見ているんだー
だって。
こんな監獄に居る訳ないもんー
「んー久しぶりですー若ー」
「ははは! 他人行儀じゃねェかよォ! ミラでいいっての」
ボクの父さんのボスなんかがさー
きっとー
お酒のせいだよー
応援ありがとうございます!
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