龍人のvrmmo

オレンジ狐

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5話

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「それじゃあ、まずは走り込みって言いたいんだけど...」

だけど?

「黒龍人さんならフード付きのコートなんかがあったほうがいいよね。なら、あそこがいいかな。うん、じゃ、行こっか!」

て、展開についていけない...

「それじゃあ、職人街へ出発~!」

そう言うと、こっちを見て笑う

「お、おー」

そう返すと、笑顔で頷き、歩き出す
ついていくとしばらくして、一軒の服屋に着く

「ここ、ですか?」

そうきくと笑顔で頷き

「うん!ここ!僕がよく来る『リンカー呉服屋』だよ!」

そう言って扉を開ける

チリンチリン

「こんにちはー!リンカーさん!服を買いに来たよ!」

そう言うと、カウンターの奥から、1人の女性が現れる
狐の耳を生やした紫色のドレスに身を包んだ彼女はこちらを見て笑う

「おや、やっと弟子ができたのかい?」

その言葉を聞き、笑顔になり頷く

「はいっ!弟子のキョウです!」

そう紹介され、少し前に出て

「弟子になったキョウです。よろしくお願いします、リンカー殿」

そう言って、頭を下げる
それを見て笑みを浮かべると

「よろしく頼むよ、キョウ」

それに頷く

「リンカーさん、彼女に合うフード付きのコートか何かお願いしてもいいですか?」

それに首をかしげる

「フード付きの?なんでだい?」

「彼女は黒龍人さんなんです!」

その答えに驚いた表情を浮かべると

「おや、そうなのかい?なら、納得だね。ちょっと待ってな、いいやつを持ってくるから」

い、いいやつ!?

その言葉を聞き、少し慌てる

「い、いえ。普通のものでも構いません」

それを聞き、苦笑いを浮かべると

「ダメだよ。普通のは太陽の光をしっかり遮ってはくれないからね」

それなら仕方がない、か

それを聞き、頷くと

「大丈夫!お金が足りなかったら僕が出すよ!」

流石にそれはダメだな

「いえ、少し時間がかかっても自分で出しますよ。教えてもらうのにお金を払っていませんからね」

そう答えると、頬をかきながら

「そ、そう?」

「ええ」

そんな会話をしていると、リンカーが戻ってくる

「いいやつがあったよ。これなんだけどね、随分と昔からあるやつだから少し痛んでるかもしれないけど、動きを邪魔しないし丈夫だよ。これでいいかな?」

そう言って見せてきたのは、
ゆったりとした黒いフード付きのコートだった

「構いませんよ。おいくらですか?」

そうきくと、少し考える顔をして

「うーん、結構いいやつだからね。5000だ。5000G」

それなら払えるか

「お願いします」

そう言うと、笑顔で

「それじゃあカウンターにおいで」

そう言われ、カウンターにいき、ウエストポーチから1000G札を5枚出す。
それを見て笑い

「はい、確かに受け取りました。一度着てみてもらってもいいかい?丈が合わない様なら調整するよ」

そう言われ着てみると、丁度いい大きさだった

「大丈夫そうです」

そう言って頷くと、笑顔で

「なら良かったよ。服が欲しくなったら、またおいで」

そう言われ、また頷く
買い終わったのが見えたのか、ココウラが話しかけてくる

「じゃあ、準備はできたね!まずは体力をつけるために走り込みから!旅人さんみたいだし、この国を紹介しながら行くよ」

流石にわかったか、旅人さんだという事に
そりゃあ、自分のことすら知らなかったからな

「はい、お願いします、師匠」

「うん!じゃあねリンカーさん!」

そう声をかけると笑って頷き

「またおいで」

そう言って送り出してくれる
こちらも軽く頭を下げると、手を振ってくれた

チリンチリン




「じゃあまずはここ、職人街を走りながら説明するね!」

そう言って走り出すので、ついて行く

「職人街って名前からわかると思うけど、裁縫師さんや鍛冶屋さん、大工さんなんかがいるね。貴族街のすぐ近くなのはお得意様が貴族の人たちだからだよ」

よく走りながら、そんなに話せるな

頷きながら後ろにつく

「旅人さんは大通りの店しかなかなか行かないみたいだけど、裏道にだってたくさんお店はあるよ」

確かに、リンカー殿の店があったのも裏道だったな

「蜘蛛の巣みたいな道だからわかりにくいかもしれないけどそのうち慣れるよ」

そう言って振り向きながら笑う

それだけ、走るということか

頷きながら、辺りを見渡す


「それじゃあ、次は城下町の方に行こうかな。ちなみにギルドにはもう行った?」

そう聞かれ返す

「いえ、まだ行っていません。先に周りを見ておこうと思っていたので」

それを聞くと

「じゃあ、ギルドに行って登録するのが先かな」

ふむ...

「ギルドに入って良いことはありますか?」

そう聞くと、驚いた顔をして

「えっ?いや特にないけど、旅人さんはみんな何故かギルドで登録をしたがるから」

ふむ、なら良いか

「なら、登録はしなくて良いです」

そう答えると

「?そう?なら一応紹介はしておくね。ギルドは登録すると、ランクがつけられてそれに合った依頼を受けたり、倒したモンスターに合わせて報酬をもらったりできるよ。ただ、ランクが上がると指定依頼なんかがきて断れなかったりすることもあるから、僕は登録していないかな。薬草なんかを取ってきても薬草屋に売れば良いだけだしね」

石は石屋って感じか

「なるほど」

そう返すと、きょとんとした顔で

「キョウって意外と体力あるね。昔とった弟子は、走り込みしたらやめちゃったんだ」

そう言って、残念そうに話す

「それはただの根性なしですね」

体力もつくし、国のことも知れてとても良いことなのに...

「そうなのかな?あっ、あれが王城だよ!シコール城って言って王様の名前はクルル・シコールって言うんだ!」

自分の名を城の名にしたのか...

「ここら辺は常識なんだけど...知らなかったみたいだね。まぁ、旅人さんなら仕方がないかな」

むぅ、やはり情報が足りないか

「ここら辺に図書館なんかはありますか?」

そう聞くと

「あるよ!国立図書館が!すぐ近く...あ、あそこ!入って本を読むのは誰でも出来るけど、本を借りられるとは国民だけだから、借りるには国民登録をする必要があるよ」

なるほど...

「まあ、そこら辺はおいおいって感じかな。もう日が暮れそうだし、一回戻ろうか」

「はい」

なんだかんだ言って疲れるな...





カラン

「ただいま~!」

「お邪魔します」

そう言うと、頬を膨らませて

「もう!キョウは僕の弟子なんだから、ただいまで良いの!」

それを聞き、まばたきをすると

「ふふ、そうですね。ただいま、です」

そう言うと、にっこり笑って

「うん!おかえり!基本的にお弟子さんには一緒に住んでもらうつもりだからね!料理なんかは手伝うけど、キョウにもやってもらうよ!」

行動がスキルになるのなら、それもまた勉強か...

「はい、よろしくお願いします」

そう言って、軽く頭を下げる
それを見て頷くと

「じゃあ、料理を作ろうか!今日はニンジーンやオニョーンなんかでカレーを作るよ!」

そう言って、台所へ歩いていく
それに続いて歩いていく

「ふふふっ、こうやって誰かと料理をするのも久しぶりだなぁ。改めてよろしくね、キョウ!」

そう言ってこちらを振り向く
こちらも笑って

「こちらこそ、よろしくお願いします、ココウラ師匠」

2人して笑いながら歩いった





「料理をしたことはある?」

「ええ、一人暮らしでしたから」

「なら、安心だね!」




ツルッ

「あれ?うまく切れないな?」

「し、師匠!持ち方が違います!」

「うーん、でもこうすれば...」

ガンッ、ヒュッ

うわっ、あ、あぶな...

「あれー?なんでだろう?」

「...師匠、皿だしなどをお願いしてもよろしいですか?」

「えー、でも」

「皿だしをお願いします」

「う、うん。わかった」

この人に包丁を持たせたらいつか死ぬ!






「わぁ!美味しいなぁ!」

そう言って、カレーをかきこむ

「急いで食べると詰まりますよ...」

「そんなことないって...っんぐ!?」

ほらみろっ!

「あー!師匠、水、水です!」

ゴクゴクッ

「ぷはぁ、あ、危なかった...」

言わんこっちゃない...

そう思いながらため息を吐くと

「気をつけて下さいね」

「はーい!」

なんか、弟妹を見ているみたいだな...
元気にしてるかな、慧と鴇...







「ここが、キョウの部屋だよ!好きにしてね!」

そう言って、ある部屋に案内される

「食事に部屋まで...ありがとうございます、師匠」

そう言って頭を下げる
それを見て、手を横に振ると

「良いの良いの!明日は5時から走り込みをするからね!4時くらいに起きる感じかな!布団は押し入れにあるから自分でひいてね!」

「はい、わかりました。おやすみなさい」

「うん、おやすみー」

一度ログアウトして、時間になったらまた入る感じかな



あいつらに電話しとくか、やり始めたよって...

そう思いながら、意識を飛ばした
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