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【二部】侯爵令嬢は今日もあざやかに断罪する
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闇ギルドからの情報で、騎士の婚約者に想いを寄せている男がいることが分かった。
婚姻が近いということで、使用人を新たに募集していたので、自分達の手の物を一人送り込むことも出来た。
愛する騎士が他の女と結婚するなど、認めたくはなかったが、円満に自分と結ばれるためには、一度婚姻を結ばせ、女から離縁させるしかない。
令嬢は男を煽るように指示を出した。
慕っていた男を忘れられずに伏せっている。
そう噂を流すのも手伝わせ、男と女が恋仲であったかのように、騎士の周りで噂を流すようにもさせた。
屋敷に潜り込ませた使用人には、女が周りから孤立するように、女への手紙と女から出す手紙を掌握させ、情報も操作するようにした。
半年もすれば、女は屋敷に引きこもり、社交も一切しなくなっていた。
周りは夫婦仲が冷えているのでは?という噂が流れていたが、使用人からは毎夜、騎士が妻の寝室に赴いていると情報を得ていた。
愛では無い。後継を得るための義務でしかない行為だ。
令嬢はそう信じ、それでも少しでも早く、騎士を自分の元へと招きたかった。
手っ取り早く離縁させるならば、どの様な方法が良いか。
憎い女に苦しみを与え、二度と騎士の前に顔を出せないようにするには?
思いを寄せる男にくれてやるだけでは気が済まない。
悩む令嬢に母親が提案した。
『真面目な騎士は貞淑な妻を望むもの。ならば大勢の前で、誰も庇えない状況で、妻のいかがわしい姿を見せれば良いのです』
令嬢は相手の男は、例の男が良いとし、連絡を取らせた。
男は二つ返事で引き受けた。
その方法だと、自分の妻へと引き取りやすかったからだ。
ちょうど近くの予定で、必ず夫婦で参加しなければならない夜会がある。
作戦の決行はその日でいいだろうということになった。
その夜会には令嬢の父親も国の代表として出席が決まっていた。
「思いを終わらせるために、最後に一目この目にお姿を写したいのです…」
殊勝な姿でそう伝えると、父親はやっと理解したのかと安堵の息をつき、同行を許可してくれた。
そんな理由はない。
彼女は傷ついた騎士を、すぐさま慰めて既成事実を作ろうと考えていたのだ。
母親にも内緒で、彼女は憎い女と愛する騎士に使用するために、最近噂の媚薬も手に入れていた。
それを飲めば、必ず目の前の相手に欲情してしまう。
そんな謳い文句の怪しい薬ではあったが、闇ギルド御用達ということで、気にせず手に入れた。
自分の立てた計画に間違いは無い。
これでやっと二人は結ばれるのだと、その日をひたすら待ち焦がれ、父と共に隣国へと向かった。
彼女の誤算は、隣国の情報を、騎士に夢中でちゃんと仕入れていなかったことだろう。
かの国には、『断罪令嬢』と呼ばれる存在が居るということを知らぬままにーーーー。
婚姻が近いということで、使用人を新たに募集していたので、自分達の手の物を一人送り込むことも出来た。
愛する騎士が他の女と結婚するなど、認めたくはなかったが、円満に自分と結ばれるためには、一度婚姻を結ばせ、女から離縁させるしかない。
令嬢は男を煽るように指示を出した。
慕っていた男を忘れられずに伏せっている。
そう噂を流すのも手伝わせ、男と女が恋仲であったかのように、騎士の周りで噂を流すようにもさせた。
屋敷に潜り込ませた使用人には、女が周りから孤立するように、女への手紙と女から出す手紙を掌握させ、情報も操作するようにした。
半年もすれば、女は屋敷に引きこもり、社交も一切しなくなっていた。
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愛では無い。後継を得るための義務でしかない行為だ。
令嬢はそう信じ、それでも少しでも早く、騎士を自分の元へと招きたかった。
手っ取り早く離縁させるならば、どの様な方法が良いか。
憎い女に苦しみを与え、二度と騎士の前に顔を出せないようにするには?
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悩む令嬢に母親が提案した。
『真面目な騎士は貞淑な妻を望むもの。ならば大勢の前で、誰も庇えない状況で、妻のいかがわしい姿を見せれば良いのです』
令嬢は相手の男は、例の男が良いとし、連絡を取らせた。
男は二つ返事で引き受けた。
その方法だと、自分の妻へと引き取りやすかったからだ。
ちょうど近くの予定で、必ず夫婦で参加しなければならない夜会がある。
作戦の決行はその日でいいだろうということになった。
その夜会には令嬢の父親も国の代表として出席が決まっていた。
「思いを終わらせるために、最後に一目この目にお姿を写したいのです…」
殊勝な姿でそう伝えると、父親はやっと理解したのかと安堵の息をつき、同行を許可してくれた。
そんな理由はない。
彼女は傷ついた騎士を、すぐさま慰めて既成事実を作ろうと考えていたのだ。
母親にも内緒で、彼女は憎い女と愛する騎士に使用するために、最近噂の媚薬も手に入れていた。
それを飲めば、必ず目の前の相手に欲情してしまう。
そんな謳い文句の怪しい薬ではあったが、闇ギルド御用達ということで、気にせず手に入れた。
自分の立てた計画に間違いは無い。
これでやっと二人は結ばれるのだと、その日をひたすら待ち焦がれ、父と共に隣国へと向かった。
彼女の誤算は、隣国の情報を、騎士に夢中でちゃんと仕入れていなかったことだろう。
かの国には、『断罪令嬢』と呼ばれる存在が居るということを知らぬままにーーーー。
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