61 / 82
【二部】侯爵令嬢は今日もあざやかに断罪する
22.
しおりを挟む
「時にロゼッタ様。この様なご質問は、大変貴女様に失礼だとは存じますが、原因解明の為にもお答え頂きたいのです…」
「……何でしょうか?」
居住まいを正して、アディエルを見返す姿は、覚悟を決めていることがよく分かった。
「…伯爵様との間に、夜の営みはございますか?」
「ア、アディエルお義姉様っ!?」
この質問にシルフィアが真っ赤になって挙動不審になった。
「……ございます。ランディ様は、毎夜わたくしの寝室に来られては、行為が終わるなり、部屋に戻られておいでです……」
悔しそうな哀しそうな顔で答えるロゼッタに、アディエルは一つ頷いた。
「…ロゼッタ様。ランディ様が何をお考えなのか、知る方法があるとしたら、どうなさいますか?」
「アディエル様。そのような方法があると仰るのならば、どんな方法を用いてでも知りたいと存じます!ですが…誰かに迷惑をおかけするような事はその…」
両手を祈るように握りしめ、そう答えつつもロゼッタは、懸念を口にした。
「そうですね。別段、迷惑をかける…という事にはならないと思いますわ。ただ、人目につかないように行動はしなければなりませんし、何よりシルフィア様は参加できませんよ?」
「はい。元よりシルフィア様にこれ以上ご迷惑をおかけしたくはございません!」
「そんな!アタクシにだって、知る権利がありますでしょっ!?」
自分を外そうとするアディエルとロゼッタにシルフィアは非難の声を上げた。
「……場所が場所なのですわ。そうですね。シルフィア様が二妃様からお許しをいただければ、構いませんわよ♪」
にっこり微笑んだアディエルは、シルフィアに条件を出した。
「『【月光花】を見に行きたい 』と、お伺いしてくださいませ」
ウンウンと頷くシルフィアを横目に、アディエルはロゼッタを優しく見つめた。
「ロゼッタ・グリオール伯爵夫人。私、アディエル・ノクタールが、貴女の憂いを晴らすお手伝いを致しましょう」
そうして、急ぎ戻ったシルフィアは、母の元へと急いだ。
「お母様っ!【月光花】を見に行きたいので、許可を下さいませっ!!」
突然、部屋に飛び込んできた娘に、二妃エリアナは、にっこりと微笑んだ。
「あらぁ。シルフィアちゃんにあそこは、まだまだ早いわよぉ♪だからぁ、ダ、メ!」
「早いとはどういう意味ですのっ!?」
ムスッと頬を膨らませたシルフィアは、納得できなかった。
「ならば、【月光花】とは何を意味してるか分かりまして?」
膨らませた頬をつつきながら、尋ねる二妃に、シルフィアは言葉に詰まった。
「人に聞くのはダメよォ♡正解したら、行かせてあ、げ、る♡」
しかし、シルフィアが答えを見つけることは出来なかったーーーー。
「……何でしょうか?」
居住まいを正して、アディエルを見返す姿は、覚悟を決めていることがよく分かった。
「…伯爵様との間に、夜の営みはございますか?」
「ア、アディエルお義姉様っ!?」
この質問にシルフィアが真っ赤になって挙動不審になった。
「……ございます。ランディ様は、毎夜わたくしの寝室に来られては、行為が終わるなり、部屋に戻られておいでです……」
悔しそうな哀しそうな顔で答えるロゼッタに、アディエルは一つ頷いた。
「…ロゼッタ様。ランディ様が何をお考えなのか、知る方法があるとしたら、どうなさいますか?」
「アディエル様。そのような方法があると仰るのならば、どんな方法を用いてでも知りたいと存じます!ですが…誰かに迷惑をおかけするような事はその…」
両手を祈るように握りしめ、そう答えつつもロゼッタは、懸念を口にした。
「そうですね。別段、迷惑をかける…という事にはならないと思いますわ。ただ、人目につかないように行動はしなければなりませんし、何よりシルフィア様は参加できませんよ?」
「はい。元よりシルフィア様にこれ以上ご迷惑をおかけしたくはございません!」
「そんな!アタクシにだって、知る権利がありますでしょっ!?」
自分を外そうとするアディエルとロゼッタにシルフィアは非難の声を上げた。
「……場所が場所なのですわ。そうですね。シルフィア様が二妃様からお許しをいただければ、構いませんわよ♪」
にっこり微笑んだアディエルは、シルフィアに条件を出した。
「『【月光花】を見に行きたい 』と、お伺いしてくださいませ」
ウンウンと頷くシルフィアを横目に、アディエルはロゼッタを優しく見つめた。
「ロゼッタ・グリオール伯爵夫人。私、アディエル・ノクタールが、貴女の憂いを晴らすお手伝いを致しましょう」
そうして、急ぎ戻ったシルフィアは、母の元へと急いだ。
「お母様っ!【月光花】を見に行きたいので、許可を下さいませっ!!」
突然、部屋に飛び込んできた娘に、二妃エリアナは、にっこりと微笑んだ。
「あらぁ。シルフィアちゃんにあそこは、まだまだ早いわよぉ♪だからぁ、ダ、メ!」
「早いとはどういう意味ですのっ!?」
ムスッと頬を膨らませたシルフィアは、納得できなかった。
「ならば、【月光花】とは何を意味してるか分かりまして?」
膨らませた頬をつつきながら、尋ねる二妃に、シルフィアは言葉に詰まった。
「人に聞くのはダメよォ♡正解したら、行かせてあ、げ、る♡」
しかし、シルフィアが答えを見つけることは出来なかったーーーー。
12
あなたにおすすめの小説
「『お前に書く手紙などない』と言った婚約者へ、私は7年間手紙を書き続けた——ただし、届け先は別の人でした」
歩人
ファンタジー
辺境伯令嬢リゼットは、婚約者に7年間手紙を書き続けた。返事は一度もなかった。
「お前に書く手紙などない。顔も覚えていない」——婚約破棄。しかしリゼットは
泣かなかった。手紙の本当の届け先は、最初から別にあったから。前世の情報分析
能力で辺境の異変を読み解き、暗号として織り込んだ7年分の手紙。それを受け取り
続けていたのは第一王子。リゼットは誰にも知られず、王国を守っていた。
婚約破棄の翌朝、王子からの手紙が届く。「7年間、ありがとう。迎えに行く」
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
その婚約破棄、卒業式では受け付けておりません
柊
ファンタジー
卒業パーティの最中、第一王子アデルは突如として婚約者クラリッサに婚約破棄を宣言する。
いわゆる『公開断罪』のはずだった。
しかし、周囲は談笑を続け、誰一人としてその茶番に付き合おうとしない。
困惑する王子と令嬢たちの前に立ったのは……。
※複数のサイトに投稿しています。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる