騎士団長はスキル《ストーカー》を極めたい!

ミアキス

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第六章 アリスティリア悟る

恥ずかしさで死ねる

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[アリスティリア視点]

謝り続けるラフィンさん達は、エヴァン様が部屋に来ると出て行ってしまった。
今は用意された軽食を二人で食べ終わったところだ。
そう、食べ終わったばかりなのに、私は何故かエヴァン様の座るソファで、エヴァン様の足の間に座らされている。

「…あの、エヴァン様?城に戻らなくてもいいんですか?」

恐る恐る振り返って尋ねると、仮面越しに優しく微笑んでいるのが分かった。

「…すみません。実は今、スキルが暴走しかけてるんです。このままだと周りを巻き込むかもしれませんし、私以外にも説明できる者はいますから、落ち着くまでは待機せよと言われています」

「待機…ですか。でも、エヴァン様が待機でも、わたし…は…?」

ぷにっとエヴァン様の人差し指がわたしの唇をつついた。

「ええ。リアを帰さなければいけないと分かってはいるんです。いるのですが…どうしても離れたくないんです……」

「ん……」

ゆっくりと指先が頬を撫で、空いた腕で腰を抱かれた。

「リアを…、貴女を誰にも渡したくないんです…」

耳元で甘く囁くエヴァン様。
今のわたしは多分身体中真っ赤になってるのが分かるくらい熱くなってる。

「…これ……。外し…て……」

顔の半分を隠している仮面に触れると、エヴァン様は仮面を外してテーブルに置いた。
あの頃と同じ黒髪に紫水晶アメジストの瞳。
気がつけばエヴァン様とキスをしてた。
最初は軽く唇を触れ合わせ、徐々にそれを啄み、堪らず唇を開くと、ヌルッとエヴァン様の舌が入り込み、自分の舌と絡まされた。

「リア…。私の可愛いリア…」

「ふは…、ヴァンン……」

口付けはとても気持ちよくて、頭の中も体も全部フワフワしてきた。
何度も何度も唇を重ね、知らない間にベッドの上で裸になっていた。

「ふぁ……。ダメ…、そんなにあちこち舐めちゃ、やだあ……」

「無理です…。リアの身体は全部味わいたいんですよ…」

エヴァン様は、指先、爪先、耳朶までじっとりと舐めてくる。
その度に、体の中心に熱が燻り、変な声が出る。

「んあ…、ふあぁん♡」

甘ったるくて、媚びるような声が嫌なのに止められない。
ダメなのに、もっとされたいと思っている自分を知られたら、きっと恥ずかしさで死んでしまう。

それでも、もっともっとと強請ってしまう自分がいる。

エヴァン様になら全部知られたいと、体を委ねようとしている自分がいる。

「んふぅん……。んー、んんーんっ!!」

「ん…。リア、声出して。私にリアの可愛い声、聞かせて?ここは嫌なの?こんなに赤くて固くなっているけど…」

胸の先を口に含み、口内で舌がそこを転がす、

「ふあぁぁぁっ!!」

ビクビクと腰が震えて浮かび、爪先まで力が入った。

「リア♡」

わたしの反応に喜ぶエヴァン様の声に、意識が溶けていくのが分かる。

「私の可愛い、愛しいリア……」

「んひっ!!」

カリッと歯を当てられ、全身に痺れが走った。

「あぁ…。変になる…。ヴァン、変になるよぉっ!!」

堪らず叫んだ言葉は、エヴァン様の唇に飲み込まれたーーーー。









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