41 / 154
第六章 アリスティリア悟る
幸せすぎて死にそう
しおりを挟む
[エヴァン視点]
「リア…、リア…」
腕の中のリアは、温かくて柔らかくて、とてもいい匂いをしていた。
「ん……、ふっ、んーんっ!!」
指でリアの輪郭を確かめ、唇で私の痕を刻み、舌でリアを味わった。
手の平に程よい大きさの膨らみは、触れたことのないくらい心地好く、その先の赤い実を口にすると上がり始めたリアの甘声をもっと聞きたくて、夢中で貪った。
しなやかな脚を撫で、脚の間に体を割り入れた時、リアの身体が薄らと光を放ち、色替えの魔術の効力が切れた。
「……リア。私の愛しいリア……」
白い肌は薄らと赤く上気し、シーツに拡がるリアの髪は溢れる光のようで、潤んだ水色の瞳が私を見ているのが分かった。
「ふぁ…。ヴァン…、ヴァン、気持ちい…」
体を小さく震わせながら、リアは私を受け入れようとしている。
「リア、欲しい……。リアの全てが私は欲しいんだ…」
「ひうっ!」
脚の間の繁みに指を滑り込ませると、ビクンと大きく体が震えた。
ーーそう言えば、女性の初めてはかなり痛みを伴うと聞いて、いつかはと用意した物が……。
「少し待ってて…」
私はリアの頬を撫で、額に口付けを落とすと、側に置いていたナイトテーブルの引き出しを開けた。
「……?」
そこから小瓶を取り出すと、上体を少し起こし、不思議そうに私を見ているリアと目が合った。
「大丈夫。リアに害のある物じゃないですよ。初めては痛いらしいと聞いたので、リアの為に《調合》した媚薬入りの香油です…」
※※※※※※※※
[アリスティリア視点]
いきなり離れていったエヴァン様に不安になり、体を起こしていると目が合って、手にしている小瓶を見せながら言われた言葉の意味を一瞬理解できなかった。
「……《調合》した?」
用意したのではなく《調合》したとエヴァン様は言った。
ーー貴方、騎士団長では??
タンスの中には大量のエヴァン様が作ったというドレス。
身に付けはしなかったけど、宝飾品もたくさんあって、それもエヴァン様の手作りと聞いて驚いたというのに、《調合》まで出来るって、何処の騎士団長ですか?って、グランラディアの騎士団長だった……。
「…やはり、私はおかしいのでしょうか?」
私の言葉にショボンとなるエヴァン様の頭に犬獣人のような耳が見えるのは、きっとわたしの気の所為……なハズ。
どう答えるか悩んでいると、エヴァン様はドンドン落ち込んでいくようで……。
「…や、あの…。聞いていいですか?」
シーツで一応体を隠し、そっと近寄ると不安気にこちらを見てくる。
ーーダメ……。すごく好き……♡
ギュンと心臓鷲掴みにされた気になりつつも、呼吸を整えた。
「エヴァン様、何でそんなにスキルあるんですか?」
「……そうですね。元々取得しやすかったのですが、リアの事を考え出してからは、欲しい物はたいてい取得できるようになってましたね。《ストーカー》のお陰でしょうか?」
「………は?」
今、聞いてはいけない物を聞いた気がした。
「えっと、何のお陰?」
聞き間違えたのだろうと、もう一度尋ねる。
「《ストーカー》スキルです」
ニッコリ笑って言ってますけど。それ、ホントは犯罪者スキルですからっ!!公にされてないけど、所持してたら監視対象スキルですからーっ!!
呆気に取られてるわたしに気づかず、エヴァン様は笑いながら続けた。
「このスキルのお陰で、リアのことをたくさん知れました。加護のせいで不自由な身ではありますが、リアの事を想ってる時だけは私が私でいられる気がするんです…」
「……もしかして、〖ギフト〗だったんですか?」
〖ギフト〗は神からの贈り物。
犯罪者スキルと呼ばれる物が〖ギフト〗として、贈られたというのならば、それは間違いなくエヴァン様の為に与えられたギフトだ。
ーーつまり、わたしの事をエヴァン様が知るために与えられたスキルってこと……??
そう考えた瞬間、ボンッと音が出そうなくらい身体中が熱くなってた。
「リア?どうしました?」
様子のおかしいわたしを心配そうに見つめ、伸ばしてきた指に頬を撫でられた。
「~~~っ!!」
それだけで、身体中が痺れてきて、ビクリと震えた。
「リア。私が嫌ならそれで構いません。想うことだけ許して欲しい…」
震えたわたしに拒絶されたと思ったらしいエヴァン様は、優しく頭を撫でて離れようとしている。
「…わた…し……」
涙が溢れて止まらない。
こんなにまで想われている自分は何て幸せなのだろう。
「…わたしは…貴方の…。いつかエヴァン様に会えたら、側にいたくて…。貴方の側にいさせて欲しくて、『護衛メイド』になることを選びました……」
今なら多分、幸せすぎて死ねそうな気がするんですよ、エヴァン様…………。
「リア…、リア…」
腕の中のリアは、温かくて柔らかくて、とてもいい匂いをしていた。
「ん……、ふっ、んーんっ!!」
指でリアの輪郭を確かめ、唇で私の痕を刻み、舌でリアを味わった。
手の平に程よい大きさの膨らみは、触れたことのないくらい心地好く、その先の赤い実を口にすると上がり始めたリアの甘声をもっと聞きたくて、夢中で貪った。
しなやかな脚を撫で、脚の間に体を割り入れた時、リアの身体が薄らと光を放ち、色替えの魔術の効力が切れた。
「……リア。私の愛しいリア……」
白い肌は薄らと赤く上気し、シーツに拡がるリアの髪は溢れる光のようで、潤んだ水色の瞳が私を見ているのが分かった。
「ふぁ…。ヴァン…、ヴァン、気持ちい…」
体を小さく震わせながら、リアは私を受け入れようとしている。
「リア、欲しい……。リアの全てが私は欲しいんだ…」
「ひうっ!」
脚の間の繁みに指を滑り込ませると、ビクンと大きく体が震えた。
ーーそう言えば、女性の初めてはかなり痛みを伴うと聞いて、いつかはと用意した物が……。
「少し待ってて…」
私はリアの頬を撫で、額に口付けを落とすと、側に置いていたナイトテーブルの引き出しを開けた。
「……?」
そこから小瓶を取り出すと、上体を少し起こし、不思議そうに私を見ているリアと目が合った。
「大丈夫。リアに害のある物じゃないですよ。初めては痛いらしいと聞いたので、リアの為に《調合》した媚薬入りの香油です…」
※※※※※※※※
[アリスティリア視点]
いきなり離れていったエヴァン様に不安になり、体を起こしていると目が合って、手にしている小瓶を見せながら言われた言葉の意味を一瞬理解できなかった。
「……《調合》した?」
用意したのではなく《調合》したとエヴァン様は言った。
ーー貴方、騎士団長では??
タンスの中には大量のエヴァン様が作ったというドレス。
身に付けはしなかったけど、宝飾品もたくさんあって、それもエヴァン様の手作りと聞いて驚いたというのに、《調合》まで出来るって、何処の騎士団長ですか?って、グランラディアの騎士団長だった……。
「…やはり、私はおかしいのでしょうか?」
私の言葉にショボンとなるエヴァン様の頭に犬獣人のような耳が見えるのは、きっとわたしの気の所為……なハズ。
どう答えるか悩んでいると、エヴァン様はドンドン落ち込んでいくようで……。
「…や、あの…。聞いていいですか?」
シーツで一応体を隠し、そっと近寄ると不安気にこちらを見てくる。
ーーダメ……。すごく好き……♡
ギュンと心臓鷲掴みにされた気になりつつも、呼吸を整えた。
「エヴァン様、何でそんなにスキルあるんですか?」
「……そうですね。元々取得しやすかったのですが、リアの事を考え出してからは、欲しい物はたいてい取得できるようになってましたね。《ストーカー》のお陰でしょうか?」
「………は?」
今、聞いてはいけない物を聞いた気がした。
「えっと、何のお陰?」
聞き間違えたのだろうと、もう一度尋ねる。
「《ストーカー》スキルです」
ニッコリ笑って言ってますけど。それ、ホントは犯罪者スキルですからっ!!公にされてないけど、所持してたら監視対象スキルですからーっ!!
呆気に取られてるわたしに気づかず、エヴァン様は笑いながら続けた。
「このスキルのお陰で、リアのことをたくさん知れました。加護のせいで不自由な身ではありますが、リアの事を想ってる時だけは私が私でいられる気がするんです…」
「……もしかして、〖ギフト〗だったんですか?」
〖ギフト〗は神からの贈り物。
犯罪者スキルと呼ばれる物が〖ギフト〗として、贈られたというのならば、それは間違いなくエヴァン様の為に与えられたギフトだ。
ーーつまり、わたしの事をエヴァン様が知るために与えられたスキルってこと……??
そう考えた瞬間、ボンッと音が出そうなくらい身体中が熱くなってた。
「リア?どうしました?」
様子のおかしいわたしを心配そうに見つめ、伸ばしてきた指に頬を撫でられた。
「~~~っ!!」
それだけで、身体中が痺れてきて、ビクリと震えた。
「リア。私が嫌ならそれで構いません。想うことだけ許して欲しい…」
震えたわたしに拒絶されたと思ったらしいエヴァン様は、優しく頭を撫でて離れようとしている。
「…わた…し……」
涙が溢れて止まらない。
こんなにまで想われている自分は何て幸せなのだろう。
「…わたしは…貴方の…。いつかエヴァン様に会えたら、側にいたくて…。貴方の側にいさせて欲しくて、『護衛メイド』になることを選びました……」
今なら多分、幸せすぎて死ねそうな気がするんですよ、エヴァン様…………。
0
あなたにおすすめの小説
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない
若松だんご
恋愛
――俺には、将来を誓った相手がいるんです。
お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。
――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。
ほげええっ!?
ちょっ、ちょっと待ってください、課長!
あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?
課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。
――俺のところに来い。
オオカミ課長に、強引に同居させられた。
――この方が、恋人らしいだろ。
うん。そうなんだけど。そうなんですけど。
気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。
イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。
(仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???
すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
Emerald
藍沢咲良
恋愛
教師という仕事に嫌気が差した結城美咲(ゆうき みさき)は、叔母の住む自然豊かな郊外で時々アルバイトをして生活していた。
叔母の勧めで再び教員業に戻ってみようと人材バンクに登録すると、すぐに話が来る。
自分にとっては完全に新しい場所。
しかし仕事は一度投げ出した教員業。嫌だと言っても他に出来る仕事は無い。
仕方無しに仕事復帰をする美咲。仕事帰りにカフェに寄るとそこには…。
〜main cast〜
結城美咲(Yuki Misaki)
黒瀬 悠(Kurose Haruka)
※作中の地名、団体名は架空のものです。
※この作品はエブリスタ、小説家になろうでも連載されています。
※素敵な表紙をポリン先生に描いて頂きました。
ポリン先生の作品はこちら↓
https://manga.line.me/indies/product/detail?id=8911
https://www.comico.jp/challenge/comic/33031
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
冷遇妃ライフを満喫するはずが、皇帝陛下の溺愛ルートに捕まりました!?
由香
恋愛
冷遇妃として後宮の片隅で静かに暮らすはずだった翠鈴。
皇帝に呼ばれない日々は、むしろ自由で快適——そう思っていたのに。
ある夜、突然現れた皇帝に顎を掴まれ、深く口づけられる。
「誰が、お前を愛していないと言った」
守るための“冷遇”だったと明かされ、逃げ道を塞がれ、甘く囲われ、何度も唇を奪われて——。
これは冷遇妃のはずだった少女が、気づけば皇帝の唯一へと捕獲されてしまう甘く濃密な溺愛物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる