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第七章 世界を回すは女達
女達は共闘する1
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「な、なんてことですの……」
東方侯令嬢カサンドラ・ルーラ・サーヴォルジュは、渡された手紙を読むなり、その場に崩れ落ちた。
「サンドラ!いったい何が書かれていたのです!?」
招かれて来ていた南方侯リズベット・ツェリク・スカルロックが、慌ててカサンドラの元へ近寄る。
「大変ですわ、リズ!このような真似、許されることではありませんわよ!」
差し出された手紙を受け取り、リズベットもまた崩れ落ちた。
「ああ…、なんて事でしょう…」
両手で顔を覆い、目尻に涙を浮かべる。
「ローリィとアルテにも知らせましょう!是非とも真実か確認しなければっ!!」
令嬢二人は互いを見つめ、こくりと頷きを返し、行動を始めるのであった。
※※※※※※※※
「……エヴァン。母は非常に悲しくてたまりません…」
帰宅するなり本邸に呼ばれたエヴァンは、サロンで待っていたエマリーに、顔を見るなりそう言われた。
「……母上?いかがなされました?」
ハンカチを握りしめ、目元にあてる母親に、エヴァンは首を傾げながら歩み寄った。
「貴方が10年以上も想い続け、恋焦がれていたエベリウム令嬢と結ばれたことはとても喜ばしい事です」
「はい。ありがとうございます」
母親の傍らに膝をつき、笑顔で見上げる。
「伯爵夫人ともお願いし、陛下達からも結婚の了承を無事にいただき、母も肩の荷をやっと下ろせます……」
「はい。母上と父上には、私のことで色々とご心配やご迷惑をおかけいたしま「ですがっ!!」」
突然、エマリーはエヴァンの胸ぐらを両手で掴んだ。
「うちのお嫁さんに挨拶に行ったら、全っ然顔を見ることもできないとは、どういう事ですかっ!!この母に!母たるわたくしには会わせられないとでもいうのですかっ!!何とかおっしゃい、エヴァン!!」
ガクガクと激しく揺さぶるエマリー。初めて見る母のそんな姿に驚き、エヴァンは言葉を無くしていた。
「貴方の留守中、退屈だろうと招いてみれば、フェリテからアリス様は邸を出られないと言われ、出向いてみればホールすら入れない始末……」
どんどん目のすわっていく母親にエヴァンはひたすら言葉が出ない。
「仕方がないとドア越しに話そうにも、お部屋から出れないとはどういう事ですか!!」
「母上、落ち着いてくださいっ!!」
パッと手を離され、エヴァンは体をふらつかせながら、服の乱れを直した。
「貴方にお嫁さんが来たら、一緒に刺繍したり、お茶会したり、夜会や茶会のドレスを選んだりと、わたくしは色々夢見ておりましたのに……」
ソファに座り、ポスンとクッションに顔を埋めるエマリー。
「わたくしが…。わたくしが貴方をそんな姿にしたのですものね…。わたくしのせいで、貴方は色々な嫌な思いをすることになったのですもの…。わたくしを恨んでも仕方の無いことでしたね……」
肩を震わせ、涙声で語るエマリーに、エヴァン
は慌てて駆け寄った。
「母上!母上を恨むなどありません!リアを母上に会わせたくないなどと、思ってもおりません!!」
「ですが……」
「リアを望んでいるのは、エスタルディアだけではないと聞いたのです…。現にリアを連れ帰ってからも未だにリアを狙うものが邸に来ています…。リアの安全のためにそうしているだけで、母上を拒む理由などないのです!」
「……本当ですか?」
クッションから、チラリとエヴァンを見上げる。
「本当です!カフィル殿に頼んで、母上達がリアと会えるように急ぎ設定を変えますからっ!」
「その言葉、誠ですか?」
「グランディバルカスの名にかけて誓います!」
胸に手を置き、家名にかけて誓うと宣言する。
「分かりました。では、なるべく早くお願いしますね、エヴァン♪」
身体を起こし、にっこりと微笑んだエマリーに、エヴァンはやられた……と、頭を抱えたのであったーーーー。
東方侯令嬢カサンドラ・ルーラ・サーヴォルジュは、渡された手紙を読むなり、その場に崩れ落ちた。
「サンドラ!いったい何が書かれていたのです!?」
招かれて来ていた南方侯リズベット・ツェリク・スカルロックが、慌ててカサンドラの元へ近寄る。
「大変ですわ、リズ!このような真似、許されることではありませんわよ!」
差し出された手紙を受け取り、リズベットもまた崩れ落ちた。
「ああ…、なんて事でしょう…」
両手で顔を覆い、目尻に涙を浮かべる。
「ローリィとアルテにも知らせましょう!是非とも真実か確認しなければっ!!」
令嬢二人は互いを見つめ、こくりと頷きを返し、行動を始めるのであった。
※※※※※※※※
「……エヴァン。母は非常に悲しくてたまりません…」
帰宅するなり本邸に呼ばれたエヴァンは、サロンで待っていたエマリーに、顔を見るなりそう言われた。
「……母上?いかがなされました?」
ハンカチを握りしめ、目元にあてる母親に、エヴァンは首を傾げながら歩み寄った。
「貴方が10年以上も想い続け、恋焦がれていたエベリウム令嬢と結ばれたことはとても喜ばしい事です」
「はい。ありがとうございます」
母親の傍らに膝をつき、笑顔で見上げる。
「伯爵夫人ともお願いし、陛下達からも結婚の了承を無事にいただき、母も肩の荷をやっと下ろせます……」
「はい。母上と父上には、私のことで色々とご心配やご迷惑をおかけいたしま「ですがっ!!」」
突然、エマリーはエヴァンの胸ぐらを両手で掴んだ。
「うちのお嫁さんに挨拶に行ったら、全っ然顔を見ることもできないとは、どういう事ですかっ!!この母に!母たるわたくしには会わせられないとでもいうのですかっ!!何とかおっしゃい、エヴァン!!」
ガクガクと激しく揺さぶるエマリー。初めて見る母のそんな姿に驚き、エヴァンは言葉を無くしていた。
「貴方の留守中、退屈だろうと招いてみれば、フェリテからアリス様は邸を出られないと言われ、出向いてみればホールすら入れない始末……」
どんどん目のすわっていく母親にエヴァンはひたすら言葉が出ない。
「仕方がないとドア越しに話そうにも、お部屋から出れないとはどういう事ですか!!」
「母上、落ち着いてくださいっ!!」
パッと手を離され、エヴァンは体をふらつかせながら、服の乱れを直した。
「貴方にお嫁さんが来たら、一緒に刺繍したり、お茶会したり、夜会や茶会のドレスを選んだりと、わたくしは色々夢見ておりましたのに……」
ソファに座り、ポスンとクッションに顔を埋めるエマリー。
「わたくしが…。わたくしが貴方をそんな姿にしたのですものね…。わたくしのせいで、貴方は色々な嫌な思いをすることになったのですもの…。わたくしを恨んでも仕方の無いことでしたね……」
肩を震わせ、涙声で語るエマリーに、エヴァン
は慌てて駆け寄った。
「母上!母上を恨むなどありません!リアを母上に会わせたくないなどと、思ってもおりません!!」
「ですが……」
「リアを望んでいるのは、エスタルディアだけではないと聞いたのです…。現にリアを連れ帰ってからも未だにリアを狙うものが邸に来ています…。リアの安全のためにそうしているだけで、母上を拒む理由などないのです!」
「……本当ですか?」
クッションから、チラリとエヴァンを見上げる。
「本当です!カフィル殿に頼んで、母上達がリアと会えるように急ぎ設定を変えますからっ!」
「その言葉、誠ですか?」
「グランディバルカスの名にかけて誓います!」
胸に手を置き、家名にかけて誓うと宣言する。
「分かりました。では、なるべく早くお願いしますね、エヴァン♪」
身体を起こし、にっこりと微笑んだエマリーに、エヴァンはやられた……と、頭を抱えたのであったーーーー。
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