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竜将大会予選:ソコノネの迷宮編
・大陸最強への師事の日々
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誰よりも強くなりたいという私の愚かな欲望を、師範イーラジュと副師範ソウジンは真正面から受け止めてくれた。
そう、私が不意打ちで一本を取ったこの熊男は、大陸最強の男を補佐する副師範様だったのだ。
多忙なイーラジュ様は帰宅した際に気まぐれに、ソウジン殿は付きっきりで、ド素人の私を鍛えてくれた。
「精が出ますね」
「あ、ココロさん!」
それともう一人。
生活面を支えて下さるココロさんの存在も外せない。
「そろそろお茶にしませんか?」
「ありがとうございます、喜んでお相伴に与らせていただ――うがはぁっっ?!!」
ココロさんは私の心のオアシスだった。
「おめぇよぉ……? 好みの女相手だと、そうやって口調がコロッと変わるところ、どうにかなんねぇかねぇ……?」
しかし私がココロさんに少しでも色目を使うと、イーラジュ様がちょっかいをかけてくる。
「相手に合わせて態度を変えて何が悪い」
「おめーの場合変えすぎなんだよっ! おいココロッ、おめーからもなんか言ってやれ!」
イーラジュ様にとってココロさんはただの女中ではないようだ。
とても大切に、それも娘のように愛しているように見えた。
「確かに少し、軽い気もしますね……」
「う……っ?!」
「ほれみろ言われちまったじゃねーか、ガハハハッ! ココロは軽い男は嫌いだってよっ、ナンパ野郎!」
「ですが別に嫌ではありません。こういうのを、特別扱いというのでしょうか? ふふ……」
「ええ、私にとってココロさんは特別ですから。……だそうだぞ、師匠!」
「破門にすんぞ、この糞野郎っっ!! 下宿先の女中に色目を使うバカがどこにいるっ!!」
私は女性が好きだ。
新しい人生ではその気持ちにもっと正直に生きると私は決めた。
新たな人生を始めるにあたって、私は今、ガールフレンドが切実に欲しかった。
ヒロインのいないスーパーヒーローなんて!
いないこともないが、いた方が絶対にいいじゃぁないか!
「はっ、いくら師匠の命令であろうともお断りだ! 俺は生き方を変える気はないっ!」
「おめーみてぇな糞弟子は初めてだっ!! ひよっ子なら武だけに打ち込みやがれっ!!」
「俺は今、彼女が欲しいんだ!!」
「ココロを彼女だぁ!? ざけんな表出やがれ糞弟子がっっ!!」
無論、彼女と一緒に武勇と戦闘経験も欲しい。
私は喜んで庭に出て、そこで大陸最強の男にぶちのめされる所存だ。
「はぁ、困った人たちですね……。ソウジンさん、お先にいただきましょうか……?」
「うむ、いただこう。……あれは、スケベ同士の近親憎悪のようなものだろう」
「ふふふ……おっきな子供が増えて私も大変です」
私はココロさんの見物の下に、イーラジュ様にボコボコにされた。
力、技、精神。全てにおいて完敗だった。
「この怪物め……いつか追い越してやるからなっ!」
「おう、待ってるぜ。おめーなら不可能でもねーさ」
私はついさっきまでケンカをしていた男に助け起こされ、肩を担がれて縁側に運ばれた。
縁側にはココロさんが消毒薬を持って私を待ってくれてた。
「クルシュさんって、傷の治りが早くないですか……? 昨日の夕方の擦り傷、ここ、もう消えてます」
「ウッッ?!」
ココロさんは消毒液を染み込ませた綿で、傷口に入り込んだ砂をえぐるように取り除いてくれた。
そんな折り、玄関先から人の声がした。
「おいココロッ、客だ客! そんなナンパ男ほっとけ!」
「では私も行きましょう」
「傷口から塩辛揉み込んでやろうかこの野郎っ!!」
「ハッタリだな、師匠が酒の肴を粗末にするわけがない」
「もうっ、二人ともいちいちケンカしないで下さいっ」
ココロさんは私の背中を両手で押して、庭から玄関先へと移動させた。
玄関の前には、貫禄のある商人風の中年が立っていた。
「あ、トッパさん」
「やあココロちゃん、いつもの納品にきたよ。おや、そこの隣の方は……?」
いや服装は商人のものだったが、その上体や腕は厚く鍛え上げられている。
頭はハゲ上がっていて、笑顔を絶やさない細い目も特徴的な人だった。
「クルシュだ、最近ここの門下生になった」
「門下生……?」
その笑顔が一瞬引き吊った。
「へぇ、羨ましいね……イーラジュ様の門下生になれるなんて、君ついてるね……」
「おう、ラッキーだった。運と人脈に恵まれたおかげだ」
イーラジュ様はあまり弟子を取らない。
現役の門下生は俺を含めてたった8名しかいない。
そのうちの7名が今はここを離れていた。
「私もね、今はこんなことをしているのだけど、ここに弟子入りを願ったことがあってね……。私はダメだったよ……」
トッパさんが笑っているのに笑っていないように見えたのは、そういうわけだった。
そんな人に『運と人脈に恵まれた』と返すなんて、これは失敗してしまった。
「ふーん……いいなぁ……羨ましいよ……。精々、がんばってね、クルシュくん……」
「あ、ああ……」
トッパさんは憎悪を隠さなかった。
笑顔の中に深い妬みの目つきを私に向けて、それから屋敷の正門から出ていった。
「ああ、やってしまった……今のは嫌われて当然か……」
「私、あの人苦手です……。いつも笑っているのに、時々怖いんです……」
「そうでしたか、わかるような気がします……。ああ、荷物を運ぶのを手伝います」
「いいんです、これが私の仕事ですから」
「ここで手伝わずに帰ったら、イーラジュ様にバカにされてしまいます。男らしくないと」
「そうですか……? では、氷室までどうかお願いします」
「はい、喜んで!」
ここの居候になって、これでかれこれ一週間。
ついに明日から竜将大会の予選が始まろうとしている。
不安。緊張。後悔。諦め。
生前の私の胸に棲み着いていたこれら卑屈な感情は、今の私にはない。
根拠のない自信が私の胸を熱くし、猛者との激戦を心待ちにさせていた。
現実主義を気取り、未来に希望を持とうとしなかった私は、それゆえに冴えないおじさんとなったのだ。
そう、私が不意打ちで一本を取ったこの熊男は、大陸最強の男を補佐する副師範様だったのだ。
多忙なイーラジュ様は帰宅した際に気まぐれに、ソウジン殿は付きっきりで、ド素人の私を鍛えてくれた。
「精が出ますね」
「あ、ココロさん!」
それともう一人。
生活面を支えて下さるココロさんの存在も外せない。
「そろそろお茶にしませんか?」
「ありがとうございます、喜んでお相伴に与らせていただ――うがはぁっっ?!!」
ココロさんは私の心のオアシスだった。
「おめぇよぉ……? 好みの女相手だと、そうやって口調がコロッと変わるところ、どうにかなんねぇかねぇ……?」
しかし私がココロさんに少しでも色目を使うと、イーラジュ様がちょっかいをかけてくる。
「相手に合わせて態度を変えて何が悪い」
「おめーの場合変えすぎなんだよっ! おいココロッ、おめーからもなんか言ってやれ!」
イーラジュ様にとってココロさんはただの女中ではないようだ。
とても大切に、それも娘のように愛しているように見えた。
「確かに少し、軽い気もしますね……」
「う……っ?!」
「ほれみろ言われちまったじゃねーか、ガハハハッ! ココロは軽い男は嫌いだってよっ、ナンパ野郎!」
「ですが別に嫌ではありません。こういうのを、特別扱いというのでしょうか? ふふ……」
「ええ、私にとってココロさんは特別ですから。……だそうだぞ、師匠!」
「破門にすんぞ、この糞野郎っっ!! 下宿先の女中に色目を使うバカがどこにいるっ!!」
私は女性が好きだ。
新しい人生ではその気持ちにもっと正直に生きると私は決めた。
新たな人生を始めるにあたって、私は今、ガールフレンドが切実に欲しかった。
ヒロインのいないスーパーヒーローなんて!
いないこともないが、いた方が絶対にいいじゃぁないか!
「はっ、いくら師匠の命令であろうともお断りだ! 俺は生き方を変える気はないっ!」
「おめーみてぇな糞弟子は初めてだっ!! ひよっ子なら武だけに打ち込みやがれっ!!」
「俺は今、彼女が欲しいんだ!!」
「ココロを彼女だぁ!? ざけんな表出やがれ糞弟子がっっ!!」
無論、彼女と一緒に武勇と戦闘経験も欲しい。
私は喜んで庭に出て、そこで大陸最強の男にぶちのめされる所存だ。
「はぁ、困った人たちですね……。ソウジンさん、お先にいただきましょうか……?」
「うむ、いただこう。……あれは、スケベ同士の近親憎悪のようなものだろう」
「ふふふ……おっきな子供が増えて私も大変です」
私はココロさんの見物の下に、イーラジュ様にボコボコにされた。
力、技、精神。全てにおいて完敗だった。
「この怪物め……いつか追い越してやるからなっ!」
「おう、待ってるぜ。おめーなら不可能でもねーさ」
私はついさっきまでケンカをしていた男に助け起こされ、肩を担がれて縁側に運ばれた。
縁側にはココロさんが消毒薬を持って私を待ってくれてた。
「クルシュさんって、傷の治りが早くないですか……? 昨日の夕方の擦り傷、ここ、もう消えてます」
「ウッッ?!」
ココロさんは消毒液を染み込ませた綿で、傷口に入り込んだ砂をえぐるように取り除いてくれた。
そんな折り、玄関先から人の声がした。
「おいココロッ、客だ客! そんなナンパ男ほっとけ!」
「では私も行きましょう」
「傷口から塩辛揉み込んでやろうかこの野郎っ!!」
「ハッタリだな、師匠が酒の肴を粗末にするわけがない」
「もうっ、二人ともいちいちケンカしないで下さいっ」
ココロさんは私の背中を両手で押して、庭から玄関先へと移動させた。
玄関の前には、貫禄のある商人風の中年が立っていた。
「あ、トッパさん」
「やあココロちゃん、いつもの納品にきたよ。おや、そこの隣の方は……?」
いや服装は商人のものだったが、その上体や腕は厚く鍛え上げられている。
頭はハゲ上がっていて、笑顔を絶やさない細い目も特徴的な人だった。
「クルシュだ、最近ここの門下生になった」
「門下生……?」
その笑顔が一瞬引き吊った。
「へぇ、羨ましいね……イーラジュ様の門下生になれるなんて、君ついてるね……」
「おう、ラッキーだった。運と人脈に恵まれたおかげだ」
イーラジュ様はあまり弟子を取らない。
現役の門下生は俺を含めてたった8名しかいない。
そのうちの7名が今はここを離れていた。
「私もね、今はこんなことをしているのだけど、ここに弟子入りを願ったことがあってね……。私はダメだったよ……」
トッパさんが笑っているのに笑っていないように見えたのは、そういうわけだった。
そんな人に『運と人脈に恵まれた』と返すなんて、これは失敗してしまった。
「ふーん……いいなぁ……羨ましいよ……。精々、がんばってね、クルシュくん……」
「あ、ああ……」
トッパさんは憎悪を隠さなかった。
笑顔の中に深い妬みの目つきを私に向けて、それから屋敷の正門から出ていった。
「ああ、やってしまった……今のは嫌われて当然か……」
「私、あの人苦手です……。いつも笑っているのに、時々怖いんです……」
「そうでしたか、わかるような気がします……。ああ、荷物を運ぶのを手伝います」
「いいんです、これが私の仕事ですから」
「ここで手伝わずに帰ったら、イーラジュ様にバカにされてしまいます。男らしくないと」
「そうですか……? では、氷室までどうかお願いします」
「はい、喜んで!」
ここの居候になって、これでかれこれ一週間。
ついに明日から竜将大会の予選が始まろうとしている。
不安。緊張。後悔。諦め。
生前の私の胸に棲み着いていたこれら卑屈な感情は、今の私にはない。
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