異世界へ行くと役に立つこと

キロ

文字の大きさ
上 下
8 / 10
2章 慣れるしかないなんて

この先心配しかない

しおりを挟む
「そろそろ取りに帰ってみるか。」
「ああそうだな。」
さっきの店に着いて俺は目を見張った。
「あ、リビさん!タキロウさん!ちょうど良かった!こっちに来てください。」
「どうしたんですか?」
ユキさんの店に戻ると中から高い声が響く。
「きゃー!こいつがタキロウか!男前だなぁ!私はアキナだ!」
「ごめんなさい。私の母です。」
「あ、ああ、こんにちは。」
「おう。あんたの服できてんぞ。」
「ありがとうございます。」
俺はこの世界にはユキさん以外パリピしかいないのかと心のそこから思った。
「わあ。ピッタリです。とても気に入りました。ありがとうございます!」
「おうよ!金はまあ、リビの連れってことで全部合わせて3パイルでどうだ?」
「大丈夫です。ありがとうございます。」
「良し。これで冒険の準備が整ったな!早速ギルドに行ってパーティーを組みに行こうじゃないか!」
「リビ、パーティー組むのか?だったら、ユキも入れてくんないか?ユキ、魔法が使えるからそれなりに貢献できると思う。ずっと1人で練習して実践はしたことないんだが。どうだ?」
「…ユキ。お前はどうしたい?」
「リビさん。私は…!私は戦いたいです!洋服屋も嫌いではなかったけど冒険者を見ていると…。頑張るので私も入れて貰えませんか?」
「おい、タキロウ。お前は?」
「俺はユキさん一緒でもいいと思う。俺の方がこの世界のことなんにも知らない。だから戦いなんてやったことない。けどこれから知って行くことが大切だろ。それを教えてくれたのはリビだ。いや、リビが勝手に独り言言っていただけだが。」
「そうだよな!やってみないとわからない。じゃあみんなでギルドに向かうぞ!」
「ありがとうございます!」
ちなみに俺はまだパーティー組むことを承認した覚えはないんだが。まあ、やってやるか。ユキさんもいるし。
しおりを挟む

処理中です...