お母さん、私、恋したよ!

藤堂慎人

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再度の検査入院 1

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 両親はすぐに病院と話をしてくれて、2日後に入院となった。
 病院に行くと、この前と同じ病室だった。同室の人も変わっていない。本当はその人たちが退院していれば嬉しいことだったけれど、複雑な気持ちだった。同室の人たちも複雑な思いだったようで、こういうことで歓迎しても良いのかどうか言葉の端々から迷っている様子が伝わった。それでも私のほうから挨拶しなければいけないと思い、明るく言った。それが私の取り柄だからだが、暗い感じが嫌いだったらというのが本音だ。
「また検査入院になりました。よろしくお願いします」
「さくらちゃん、元気そうに見えるけどね。早く退院できるといいね」
「ありがとうございます」
 そういうよくある会話の後、私はパジャマに着替えて、ベッドに横になった。入院は午前中だったので、検査は午後から行なわれた。
 そこでは以前経験した検査もあったが、違うことも行なわれた。それが何を調べるものなのかは分からないが、良くなるためだと自分に言い聞かせて指示に従った。
 それ以外は取り立てて何も行われなかったが、いつ退院になるのかが分からないのが少し不安だった。看護師さんに尋ねてもはっきりした返事はない。私は夏休み期間中の入院だからということで時間をかけて調べてくれているのだろうと好意的にとっていた。
 その間、両親は見舞いに来てくれてた。父は仕事の関係で毎日は無理だったが、母は毎日来てくれる。
 入院3日後に母が言った。
「さくらのこと、担任の先生にも連絡したわ」
「えっ、みんなに変に心配させたくない。2学期にはきちんと登校するんだから、連絡しなくても良かったのに・・・」
「そうは言っても、担任の先生もいろいろあったことでさくらのこと、心配されているの。だから夏休みでも、何かあれば連絡ください、と言われていたのよ」
「そう」
「それで先生がね、クラス委員を通じてさくらの入院のことを知らせたということだった。しばらくして先生から連絡があり、明日、クラスの何人かでお見舞いに来る、ということになったそうよ。良かったわね」
「そうか、みんなに会えるのか。1学期、会う機会が少なかったから、ちょうど良かったかも。ありがとう、お母さん」
≪日記≫
『クラスの人が来てくれるのか。嬉しいな。
 まだそんなに親しくなったという感じは正直あまり無いけれど、それでも顔を見られることで元気をもらえそうな気がする。
 坂本君も来てくれるのかな。クラス委員だから来てくれるかもしれないけれど、顔を見られると良いな。天田さんはどうだろう。一応仲直りできたと思うけれど、ちょっと不安。
 でも、今は夏休み。みんなそれぞれに予定があるだろうけれど、来てくれるということだけでも楽しみ。私をクラスの一員と認めてくれたような感じ。ここから高校生活をエンジョイできると良いな。2学期が楽しみ。でもその前に宿題をやらなくちゃ。入院したことを言い訳にはしたくない』
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