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20話
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地球達の前に出てきた土星は、スッと手を挙げ、その手を前にかざした。
その手の動きに従って、地面から拳ほどの大きさの石が宙に浮き、凄まじい速度で襲いかかってきた。
金星の動きが間に合ったのが、奇跡とも思える速さだったが、しゃがんだ金星の手元から立ち上った岩石の壁がほんの少しだけ早く、全員を守った。
石が壁に当たる音が聞こえる。相当な威力だったようで、石が壁に当たった衝撃か、地球達に向かって砂埃が強風とともに強く吹き付けてきた。
直後、金星の作った壁がガラガラと音を立てて崩れた。タンッと、軽やかな動きで月が土星に斬りかかった。だが、土星の回りに浮く水晶が刃を防ぐ。水晶と刃がぶつかった衝撃のためか、火花が飛んだ。
すぐ反撃する土星の動きをよけた月が地球達の所まで戻った。
「なんで戻ってくんだ?」
月が土星の注意を引いてくれていればずっと楽になる、と思っていた金星が問う。だが、月には知ったことではないようで、金星に反応すら返さずに、土星をにらみつけた。刃が少し発光しているように見えるのは気のせいだろうか。
また襲ってくる石を、金星が作り出した壁で止める。それが何度か繰り返された。いまは金星の壁が持ちこたえているが、攻撃される毎に襲ってくる石の速度も、威力も上がっている気がする。
何を思ったのか、金星の壁が崩れた後、火星が火の塊を作り出して土星に向かって投げた。だが、それは土星の作り出した壁に阻まれる。
「兄さん、あの水晶を操れる?」
地球は試しに鉱石を操れる金星に聞いてみた。土星の周りの水晶の動きを止めれば、月の攻撃がきくのではないか、と考えたのだが、
「無理だ!」
金星の短い答えに否定された。金星にしか壁を作ることは出来ないので、仕方ないと言えば仕方ない。だが、このままではらちがあかない。
ふと、地球は土星の回りに浮く水晶に様々な色が付いていることの意味に気付いた。
その手の動きに従って、地面から拳ほどの大きさの石が宙に浮き、凄まじい速度で襲いかかってきた。
金星の動きが間に合ったのが、奇跡とも思える速さだったが、しゃがんだ金星の手元から立ち上った岩石の壁がほんの少しだけ早く、全員を守った。
石が壁に当たる音が聞こえる。相当な威力だったようで、石が壁に当たった衝撃か、地球達に向かって砂埃が強風とともに強く吹き付けてきた。
直後、金星の作った壁がガラガラと音を立てて崩れた。タンッと、軽やかな動きで月が土星に斬りかかった。だが、土星の回りに浮く水晶が刃を防ぐ。水晶と刃がぶつかった衝撃のためか、火花が飛んだ。
すぐ反撃する土星の動きをよけた月が地球達の所まで戻った。
「なんで戻ってくんだ?」
月が土星の注意を引いてくれていればずっと楽になる、と思っていた金星が問う。だが、月には知ったことではないようで、金星に反応すら返さずに、土星をにらみつけた。刃が少し発光しているように見えるのは気のせいだろうか。
また襲ってくる石を、金星が作り出した壁で止める。それが何度か繰り返された。いまは金星の壁が持ちこたえているが、攻撃される毎に襲ってくる石の速度も、威力も上がっている気がする。
何を思ったのか、金星の壁が崩れた後、火星が火の塊を作り出して土星に向かって投げた。だが、それは土星の作り出した壁に阻まれる。
「兄さん、あの水晶を操れる?」
地球は試しに鉱石を操れる金星に聞いてみた。土星の周りの水晶の動きを止めれば、月の攻撃がきくのではないか、と考えたのだが、
「無理だ!」
金星の短い答えに否定された。金星にしか壁を作ることは出来ないので、仕方ないと言えば仕方ない。だが、このままではらちがあかない。
ふと、地球は土星の回りに浮く水晶に様々な色が付いていることの意味に気付いた。
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