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25話
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地球達は、気配の感じる方へ10分近く歩き続けていた。相変わらず気配は感じるが、気配は濃くも薄くもならず、ずっと同じ濃さだった。まるで、地球達と同じ速度で、地球達から離れているかのようだった。
「誘導してますね」
「どういうこと?」
月が後ろでつぶやいたので、聞いてみると、
「私達から一定の距離を保って移動しています。この状況で知っている人の気配を感じたら、私達がその気配を追うことを知っての行動だと思います」
移動していると月が言うのは、海王星だろう。
海王星は、地球達が自分を追うように行動しているということだ。このような遠回りな方法で地球達を誘導するとは何があったのだろうか。
そんなことを考えながら気配の後を追っていると、徐々に気配が濃くなり始めた。
同時に、天王星の気配も感じられるようになった。
気付けば、全員気配が感じられる方へ走っていた。
いつもであれば、地球が走ると、月に怒られるのだが、いまは何も言われない。
走っていると、いきなり強風が吹きつけてきた。
風はすぐおさまったが、目の前に表れた光景に、地球は驚いた。
そこにいたのは、淡い青色の髪と瞳の天王星と、濃い青色の髪と緑がかった青色の瞳の海王星だった。
どちらも、白目が毒々しい赤黒い色に染まっていた。
「誘導してますね」
「どういうこと?」
月が後ろでつぶやいたので、聞いてみると、
「私達から一定の距離を保って移動しています。この状況で知っている人の気配を感じたら、私達がその気配を追うことを知っての行動だと思います」
移動していると月が言うのは、海王星だろう。
海王星は、地球達が自分を追うように行動しているということだ。このような遠回りな方法で地球達を誘導するとは何があったのだろうか。
そんなことを考えながら気配の後を追っていると、徐々に気配が濃くなり始めた。
同時に、天王星の気配も感じられるようになった。
気付けば、全員気配が感じられる方へ走っていた。
いつもであれば、地球が走ると、月に怒られるのだが、いまは何も言われない。
走っていると、いきなり強風が吹きつけてきた。
風はすぐおさまったが、目の前に表れた光景に、地球は驚いた。
そこにいたのは、淡い青色の髪と瞳の天王星と、濃い青色の髪と緑がかった青色の瞳の海王星だった。
どちらも、白目が毒々しい赤黒い色に染まっていた。
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