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4章
29話:惜しき命
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猛スピードで空を駆けるヤクルが話した。
「そっか。のゐる先生、俺忘れてました。スサノオ先生ってスペクタクルの固有スキルを持っていたんですもんね」
ヤクルの手足からはジェット機が伸び、橙色に輝く轍を空に残す。
農作物が整然と生い茂る黄金色の領地を越えると、そこは荒廃した瓦礫の街だ。建物は黒く淀みなにもかもが放置され、まるで人のいる気配がない。並走するクリスタルに写し出されるのゐるが神妙な表情でヤクルと話していた。
『えぇヤクルさん、たしかにそう考えるとスサノオ先生が飛行船のなかであれだけゴーレムに食ってかかっていたか説明がつきます。ですがまさかスサノオ先生の眼帯が黄疹によるものだとは知りませんでした……』
のゐるは領地の掘っ立て小屋から魔法陣を覗き込み、クリスタルを介して会話していた。画面がルルカに切り変わると彼女もスサノオについて述べた。
『うん、単に見た目が中二病というだけではなさそうだ。それ以外もいち小説家がパッチの存在についてどう捉えているのか気になるところではあるね』
「でもルルカ、それがスサノオ先生ってのは間違いないことなの?」
『うん、旧市街の観測用魔法陣がスサノオを感知しているから間違いない。もっとも、パッチが頭に植わっていないのにプロの作家になるっていうのはすごい執念だね。作家になるためにはパッチが必要不可欠なものだと思ってたけど』
『ルルカさん、それって……』
『うん、これまでもすこし触れてきたけど、パッチが思考汚染する矛先は爆弾への疑念に限らない。むしろ本来合理的な解釈を促す為のもので、のゐるちゃんを含めた作家のみんなは、文章やプロットをまとめたりするのに少なからずパッチの恩恵を受けている』
『……じゃあ、やっぱり私の作品は……』
『……のゐるちゃんに才能がないっていう訳ではないよ。ただ作品の完成度を底上げする一因にはなってるって話』
『そ……そうですか……』
『ごめんねのゐるちゃん、不安かもしれないけど……』
ルルカが感じ取った不安はのゐるの心中に強く存在していた。のゐるは元々小説を書くことで自らの孤独を誤魔化して生きてきた。ディストピアが生まれる以前のゐるが世の中に認められてきたのは、彼女が小説を書いた実績による。
のゐるは、自分がこれから小説を書くことができなくなる未来を考えると、不安で、怖くて、たまらなかった。これまでは小説を書けば誰かが評価してくれた。それを失った将来、どこにどんな風に自らの居場所を示す方法があるのか、彼女にはわからなかった。例えこの新世界には小説が求められていないとしても……。
『不安は……不安ですね。でもルルカさん、しょうがないんです。大丈夫ですよ』
『……うん』
『はい。私がもし小説が書けなくなったとしても、自分の能力でそれを書けた訳じゃないのは、やっぱり許せません……ハッキリさせておかないと気がすみませんから……!』
――ルルカはこのとき、のゐるに心配を抱いていた。様々なデータを収集しながら共同生活しているルルカには、のゐるがこれまでどれだけスランプに苦しめられてきたかがわかっていた。
とはいえこうして前向きな表明をしてくれているのゐるに報いるような想いで、ルルカはその点に対しては深く掘り下げずに、支えていこうという気持ちがあった。
『そっか。わかったよのゐるちゃん。半ば強引に押してきちゃったけど、アタシはのゐるちゃんを信じる。ちなみにアタシは、どうしてのゐるちゃんがヤクルを選んだかが気になってるんだけど、それはどうなの?』
『え……!? ヤクルさんを……選んだ理由ですか……』
『うん、アタシは妖精回路だから作品の面白さを正しく解釈できているかわからないけれど、少なくとものゐるちゃんの属している出版社にあんなに少ない文字数とページ数の作品が出されたことはないよね。のゐるちゃんがヤクルのどこをひいきしたいと思ったのか、知りたいと思ってたんだ』
ルルカと同じく、ヤクルもまたどうしてのゐるが自分を選んでくれたのか気になっていた。作品が面白いからだと勝手に解釈こそしていたが、彼女から実際に、自身の作品へ面白いと感想を貰えていた訳ではなかった。
『い、いえ、私は……』
いままでポジティブに捉えていたヤクルだったが、ルルカがこのようにいうので、正直穏やかではいられなかった。ヤクルは、自分の作品の面白さには疑問と不安を持っており自信がなかった。
だからこそヤクルは、しつこくのゐるから作品の評価を待っていた。面白くないといわれることは怖かったが、小説に自信が持てない自分がこのまま小説を書き続けることを、後押ししてほしいと思っていたのだ。
『えぇ、たしかにルルカさんの仰る通りです。一作につき十五段落未満の作品ですから……面白いかどうか判断することが難しくありました。情報がやっぱり少なすぎて……』
それを聞いて、ヤクルはやはり悲しかった。
「そ、そうですか……」
とはいえ、のゐるはそうして、面白さが判断できないと感想を残すだけではなかった。
『でも、私は自分の作品のファンになってくれた人を見捨てられなかったんです。私は自分の作品を読んでくれた人に、少なからず幸せになってほしいと思っています』
『それに、あれだけ酷評された私の作品の本質を見抜いて褒めてくれたんです。ヤクルさんほどの感受性があれば、きっと将来面白い作品を書くと思ったんです』
『たしかに、私が見たときには基準に満たなかったかもしれませんが、それに関しては私がヤクルさんの作品を理解するまでの知識や感性を持ち合わせていなかっただけの話ですし、ヤクルさんがこれから、新しい感性の傑作を書く可能性は誰にも否定できないんです』
『小説が書けないことに悩み、困っていた私の考えを見抜いてくれて、そのうえで私に小説を書く勇気を再び与えてくれたんです。私にとってはありがた過ぎる話ですよ……!』
だばー。ヤクルは号泣した。
「そっか。のゐる先生、俺忘れてました。スサノオ先生ってスペクタクルの固有スキルを持っていたんですもんね」
ヤクルの手足からはジェット機が伸び、橙色に輝く轍を空に残す。
農作物が整然と生い茂る黄金色の領地を越えると、そこは荒廃した瓦礫の街だ。建物は黒く淀みなにもかもが放置され、まるで人のいる気配がない。並走するクリスタルに写し出されるのゐるが神妙な表情でヤクルと話していた。
『えぇヤクルさん、たしかにそう考えるとスサノオ先生が飛行船のなかであれだけゴーレムに食ってかかっていたか説明がつきます。ですがまさかスサノオ先生の眼帯が黄疹によるものだとは知りませんでした……』
のゐるは領地の掘っ立て小屋から魔法陣を覗き込み、クリスタルを介して会話していた。画面がルルカに切り変わると彼女もスサノオについて述べた。
『うん、単に見た目が中二病というだけではなさそうだ。それ以外もいち小説家がパッチの存在についてどう捉えているのか気になるところではあるね』
「でもルルカ、それがスサノオ先生ってのは間違いないことなの?」
『うん、旧市街の観測用魔法陣がスサノオを感知しているから間違いない。もっとも、パッチが頭に植わっていないのにプロの作家になるっていうのはすごい執念だね。作家になるためにはパッチが必要不可欠なものだと思ってたけど』
『ルルカさん、それって……』
『うん、これまでもすこし触れてきたけど、パッチが思考汚染する矛先は爆弾への疑念に限らない。むしろ本来合理的な解釈を促す為のもので、のゐるちゃんを含めた作家のみんなは、文章やプロットをまとめたりするのに少なからずパッチの恩恵を受けている』
『……じゃあ、やっぱり私の作品は……』
『……のゐるちゃんに才能がないっていう訳ではないよ。ただ作品の完成度を底上げする一因にはなってるって話』
『そ……そうですか……』
『ごめんねのゐるちゃん、不安かもしれないけど……』
ルルカが感じ取った不安はのゐるの心中に強く存在していた。のゐるは元々小説を書くことで自らの孤独を誤魔化して生きてきた。ディストピアが生まれる以前のゐるが世の中に認められてきたのは、彼女が小説を書いた実績による。
のゐるは、自分がこれから小説を書くことができなくなる未来を考えると、不安で、怖くて、たまらなかった。これまでは小説を書けば誰かが評価してくれた。それを失った将来、どこにどんな風に自らの居場所を示す方法があるのか、彼女にはわからなかった。例えこの新世界には小説が求められていないとしても……。
『不安は……不安ですね。でもルルカさん、しょうがないんです。大丈夫ですよ』
『……うん』
『はい。私がもし小説が書けなくなったとしても、自分の能力でそれを書けた訳じゃないのは、やっぱり許せません……ハッキリさせておかないと気がすみませんから……!』
――ルルカはこのとき、のゐるに心配を抱いていた。様々なデータを収集しながら共同生活しているルルカには、のゐるがこれまでどれだけスランプに苦しめられてきたかがわかっていた。
とはいえこうして前向きな表明をしてくれているのゐるに報いるような想いで、ルルカはその点に対しては深く掘り下げずに、支えていこうという気持ちがあった。
『そっか。わかったよのゐるちゃん。半ば強引に押してきちゃったけど、アタシはのゐるちゃんを信じる。ちなみにアタシは、どうしてのゐるちゃんがヤクルを選んだかが気になってるんだけど、それはどうなの?』
『え……!? ヤクルさんを……選んだ理由ですか……』
『うん、アタシは妖精回路だから作品の面白さを正しく解釈できているかわからないけれど、少なくとものゐるちゃんの属している出版社にあんなに少ない文字数とページ数の作品が出されたことはないよね。のゐるちゃんがヤクルのどこをひいきしたいと思ったのか、知りたいと思ってたんだ』
ルルカと同じく、ヤクルもまたどうしてのゐるが自分を選んでくれたのか気になっていた。作品が面白いからだと勝手に解釈こそしていたが、彼女から実際に、自身の作品へ面白いと感想を貰えていた訳ではなかった。
『い、いえ、私は……』
いままでポジティブに捉えていたヤクルだったが、ルルカがこのようにいうので、正直穏やかではいられなかった。ヤクルは、自分の作品の面白さには疑問と不安を持っており自信がなかった。
だからこそヤクルは、しつこくのゐるから作品の評価を待っていた。面白くないといわれることは怖かったが、小説に自信が持てない自分がこのまま小説を書き続けることを、後押ししてほしいと思っていたのだ。
『えぇ、たしかにルルカさんの仰る通りです。一作につき十五段落未満の作品ですから……面白いかどうか判断することが難しくありました。情報がやっぱり少なすぎて……』
それを聞いて、ヤクルはやはり悲しかった。
「そ、そうですか……」
とはいえ、のゐるはそうして、面白さが判断できないと感想を残すだけではなかった。
『でも、私は自分の作品のファンになってくれた人を見捨てられなかったんです。私は自分の作品を読んでくれた人に、少なからず幸せになってほしいと思っています』
『それに、あれだけ酷評された私の作品の本質を見抜いて褒めてくれたんです。ヤクルさんほどの感受性があれば、きっと将来面白い作品を書くと思ったんです』
『たしかに、私が見たときには基準に満たなかったかもしれませんが、それに関しては私がヤクルさんの作品を理解するまでの知識や感性を持ち合わせていなかっただけの話ですし、ヤクルさんがこれから、新しい感性の傑作を書く可能性は誰にも否定できないんです』
『小説が書けないことに悩み、困っていた私の考えを見抜いてくれて、そのうえで私に小説を書く勇気を再び与えてくれたんです。私にとってはありがた過ぎる話ですよ……!』
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