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5章
40話:種田のいるは作家の夢を見るか?
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「のいる! 来週大会だね!」
のいるは緊張していた。全国gスポーツ中学大会の本番がいよいよ来週に迫ってきていたのだ。
gスポーツといえば、ゴーレムと意識共有を行う特殊な魔法陣のなかに立ち、ゴーレム操作の腕を競う王政主催の大会である。馬術や弓道のように伝統性があり、実際にゴーレムを用いず仮想環境で行うため安全性が高い。それでいて大迫力のゴーレムが操縦できるので、若い世代に人気があった。
ただ、のいるは大会開会式当日、本物のゴーレムに搭乗して行進する役目があった。本来それはgスポーツ大会参加者にとって名誉あることなのだが、その大役ぶりは、のいるを緊張の渦中に招いていた。
「それにしても実際にゴーレムに乗って動かすなんてすごいよね。のいる怖くないの? 暴走してパンチされて死んじゃうかもよ?」
「うーん……怖いけど割り切るよ。ゴーレムは殺戮兵器だったこともあったかもしれないけど、私が操縦するゴーレムは王様たちが管理しているものだし、自動操縦じゃないから大丈夫だよ。あとは私が大会でがんばれば……」
これまで三年連続で全国大会決勝まで駒を進めている強豪gスポーツ部に、のいるは一年生で出場することになり、更に重くプレッシャーがのしかかっていた。それは彼女の活躍が部活内で認められたということなのだが、それゆえ絶対に失敗できないという責任感も抱いていた。
「のいるなら大丈夫だよ! 上手いし強いし!」
「う、うん……がんばるね……!」
のいるはgスポーツ部の期待の星として活躍を期待されていた……格闘、操縦、なにをさせても部内では敵なし。出場すれば優勝間違いなしといわれてきた。
「でも、のいる……すごい練習するよね。一日何時間くらいやってるの?」
「休みの日で一日に十六時間くらいかなぁ……細かい操作の調整にどうしても時間がかかっちゃうんだ……」
「じゅ……!? 起きるときと寝るとき以外ずっとやってるってことかぁ……ひえー」
女子部員が驚いた顔をするが、のいる自身これだけ廃人のような生活をすることになるとは夢にも思わなかった。
勝ちたいという気持ちもあったが、高校へ推薦入学を狙うよう親からいわれて以来、彼女はgスポーツ以外のことには目もくれず、来る日も来る日も練習を重ねる日々を送っていた。gスポーツ以外のことをするのに罪悪感を抱くほどだ。
「のいるはすごいなぁ……かわいいし頭いいしgスポーツうまいし……いいなぁ、あたしもそんな風になりたいなー」
「これしか友達をつくる方法をしらないだけだよ。陰キャだし、口べただし……私はこれだけだから、きっとみんなのほうがよっぽどいろんなことができてすごいよ」
「そんなー、のいるの取り柄はそれだけじゃないよー。いいなーのいるはー」
「そんなことないよー、友達つくるのって難しいし、私は気軽にいろんな人に話しかけたり、仲良くなれるひとのほうが羨ましいよー」
――のいるは友人とそのように話し、あっという間に大会当日となった。
「では選手入場します。みなさん先頭のゴーレムに着いて入場してください」
のいるは予定通りゴーレムに乗り込むことになった。これまでの練習の成果を発揮するとき。
自分の人生すら賭けて、彼女はゴーレムに乗り込むべく、梯子に手をかけた。
次の瞬間。
「あっ……!」
「……待って私……まだ……! 私まだできる……!」
……のゐるが慌てて目を覚ますと、瞬間ヤクルがゴーレムに勝利してからさらに数日経っていたことを思い出した。
「夢……」
のゐるは夢を見ていた。中学時代の夢であった。
寝室にはバタバタと、強い隙間風が入り込んでいた。
彼女はベッドから起き上がると窓をぼんやり見つめて、夢で見たことを思い返した。
はめ込まれた窓はどこかの工場から外してきたものだ。あまりにも薄く、風に押されて音を立てている。
のゐるは夢から醒めてもなお揺さぶられていた。
「……はぁ」
中学時代、gスポーツ部の期待の星であった彼女は、ゴーレムに乗り込もうとして梯子から転落……右手の親指を骨折してしまった。パキッという音が聞こえて、痛みと共に心が折れた。大会直前で出場を断念したのだ。
結果、彼女が所属するgスポーツ部は予選突破もままならなかった。のゐるの骨折に動揺した選手たちは惨敗し、彼女のケガがgスポーツ部と学校に泥を塗る形となってしまった。
やがてのゐるは、追われるようにgスポーツ部を辞めた。
骨折は魔法手術の甲斐ありすぐに治ったが、彼女は噛ませ犬になってしまった代償として、その後の中学生活をいじめられながら過ごすこととなってしまった。
「なんで……最近……あの夢ばかり……」
あの頃のgスポーツ部の仲間たちはもういない。誰も飛行船に乗っていないのだ。
ただ、ヤクルがゴーレムを倒してからというもの、当時の仲間たちがのゐるの夢に出ては彼女を苦しめ続けている。
「小説……いつになったら書けるんだろ……」
現実逃避も相まり、部活動を辞めてからはアマチュア小説家として生きてきた。本名種田のいる。 花開いてほしいという願いを込めて花咲のゐるを名乗るようになった。
いまでこそ、のゐるの自信の源は小説を書くことにほかならない。のゐるは「これしかない」と小説の執筆に奮起し、新しい友達をつくる手段として、その技術を養ってきた。
彼女はgスポーツを捨て、小説に挑んできたのだ。
「なにも思い浮かばないよ……」
そして、だからこそのゐるは苦しんでいた。gスポーツから逃げるように小説へ挑んだ彼女だが、いまは小説が書けないことに苦しめられ、それらたくさんの想いから逃れるように、日々シミュレーターで仮想ゴーレムを動かしていた。
ヤクルはナナジマから小説の書き方を教わっていた。ヤクルがちゃぶ台の上で指を走らせるたび、ウィンドウへ文字が入力されていく。
「前よりよくなったな」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「そうだな、ゾゾゾ帝国の陳腐さがわかりやすくなった」
「そ、それは褒めてもらえてるんでしょうか……」
「わからん……」
のいるは緊張していた。全国gスポーツ中学大会の本番がいよいよ来週に迫ってきていたのだ。
gスポーツといえば、ゴーレムと意識共有を行う特殊な魔法陣のなかに立ち、ゴーレム操作の腕を競う王政主催の大会である。馬術や弓道のように伝統性があり、実際にゴーレムを用いず仮想環境で行うため安全性が高い。それでいて大迫力のゴーレムが操縦できるので、若い世代に人気があった。
ただ、のいるは大会開会式当日、本物のゴーレムに搭乗して行進する役目があった。本来それはgスポーツ大会参加者にとって名誉あることなのだが、その大役ぶりは、のいるを緊張の渦中に招いていた。
「それにしても実際にゴーレムに乗って動かすなんてすごいよね。のいる怖くないの? 暴走してパンチされて死んじゃうかもよ?」
「うーん……怖いけど割り切るよ。ゴーレムは殺戮兵器だったこともあったかもしれないけど、私が操縦するゴーレムは王様たちが管理しているものだし、自動操縦じゃないから大丈夫だよ。あとは私が大会でがんばれば……」
これまで三年連続で全国大会決勝まで駒を進めている強豪gスポーツ部に、のいるは一年生で出場することになり、更に重くプレッシャーがのしかかっていた。それは彼女の活躍が部活内で認められたということなのだが、それゆえ絶対に失敗できないという責任感も抱いていた。
「のいるなら大丈夫だよ! 上手いし強いし!」
「う、うん……がんばるね……!」
のいるはgスポーツ部の期待の星として活躍を期待されていた……格闘、操縦、なにをさせても部内では敵なし。出場すれば優勝間違いなしといわれてきた。
「でも、のいる……すごい練習するよね。一日何時間くらいやってるの?」
「休みの日で一日に十六時間くらいかなぁ……細かい操作の調整にどうしても時間がかかっちゃうんだ……」
「じゅ……!? 起きるときと寝るとき以外ずっとやってるってことかぁ……ひえー」
女子部員が驚いた顔をするが、のいる自身これだけ廃人のような生活をすることになるとは夢にも思わなかった。
勝ちたいという気持ちもあったが、高校へ推薦入学を狙うよう親からいわれて以来、彼女はgスポーツ以外のことには目もくれず、来る日も来る日も練習を重ねる日々を送っていた。gスポーツ以外のことをするのに罪悪感を抱くほどだ。
「のいるはすごいなぁ……かわいいし頭いいしgスポーツうまいし……いいなぁ、あたしもそんな風になりたいなー」
「これしか友達をつくる方法をしらないだけだよ。陰キャだし、口べただし……私はこれだけだから、きっとみんなのほうがよっぽどいろんなことができてすごいよ」
「そんなー、のいるの取り柄はそれだけじゃないよー。いいなーのいるはー」
「そんなことないよー、友達つくるのって難しいし、私は気軽にいろんな人に話しかけたり、仲良くなれるひとのほうが羨ましいよー」
――のいるは友人とそのように話し、あっという間に大会当日となった。
「では選手入場します。みなさん先頭のゴーレムに着いて入場してください」
のいるは予定通りゴーレムに乗り込むことになった。これまでの練習の成果を発揮するとき。
自分の人生すら賭けて、彼女はゴーレムに乗り込むべく、梯子に手をかけた。
次の瞬間。
「あっ……!」
「……待って私……まだ……! 私まだできる……!」
……のゐるが慌てて目を覚ますと、瞬間ヤクルがゴーレムに勝利してからさらに数日経っていたことを思い出した。
「夢……」
のゐるは夢を見ていた。中学時代の夢であった。
寝室にはバタバタと、強い隙間風が入り込んでいた。
彼女はベッドから起き上がると窓をぼんやり見つめて、夢で見たことを思い返した。
はめ込まれた窓はどこかの工場から外してきたものだ。あまりにも薄く、風に押されて音を立てている。
のゐるは夢から醒めてもなお揺さぶられていた。
「……はぁ」
中学時代、gスポーツ部の期待の星であった彼女は、ゴーレムに乗り込もうとして梯子から転落……右手の親指を骨折してしまった。パキッという音が聞こえて、痛みと共に心が折れた。大会直前で出場を断念したのだ。
結果、彼女が所属するgスポーツ部は予選突破もままならなかった。のゐるの骨折に動揺した選手たちは惨敗し、彼女のケガがgスポーツ部と学校に泥を塗る形となってしまった。
やがてのゐるは、追われるようにgスポーツ部を辞めた。
骨折は魔法手術の甲斐ありすぐに治ったが、彼女は噛ませ犬になってしまった代償として、その後の中学生活をいじめられながら過ごすこととなってしまった。
「なんで……最近……あの夢ばかり……」
あの頃のgスポーツ部の仲間たちはもういない。誰も飛行船に乗っていないのだ。
ただ、ヤクルがゴーレムを倒してからというもの、当時の仲間たちがのゐるの夢に出ては彼女を苦しめ続けている。
「小説……いつになったら書けるんだろ……」
現実逃避も相まり、部活動を辞めてからはアマチュア小説家として生きてきた。本名種田のいる。 花開いてほしいという願いを込めて花咲のゐるを名乗るようになった。
いまでこそ、のゐるの自信の源は小説を書くことにほかならない。のゐるは「これしかない」と小説の執筆に奮起し、新しい友達をつくる手段として、その技術を養ってきた。
彼女はgスポーツを捨て、小説に挑んできたのだ。
「なにも思い浮かばないよ……」
そして、だからこそのゐるは苦しんでいた。gスポーツから逃げるように小説へ挑んだ彼女だが、いまは小説が書けないことに苦しめられ、それらたくさんの想いから逃れるように、日々シミュレーターで仮想ゴーレムを動かしていた。
ヤクルはナナジマから小説の書き方を教わっていた。ヤクルがちゃぶ台の上で指を走らせるたび、ウィンドウへ文字が入力されていく。
「前よりよくなったな」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「そうだな、ゾゾゾ帝国の陳腐さがわかりやすくなった」
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