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5章
41話:独特な愛の表現方法
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「はぁ……やっぱり俺才能ないんでしょうか? ナナジマ先生から教わっても一向に書けるようにならないっていうか……むしろ自分の短所が浮き彫りになっていってるだけっていうか……」
ヤクルは悲嘆にくれていた。はじめは意気揚々としていたが、ナナジマからの指摘の数が増えていくと、自身の表現の稚拙さを思い知り落ち込むようになっていった。
「そんな風にいうなよ。そりゃ上手くはねぇよ。ただそれは、俺だって上手い訳じゃねぇからあんまり気にすんな。思考汚染がなくなったいまじゃあどっこいどっこいよ」
対して乗り気になっていくのはナナジマである。彼もまたのゐると同じように、パッチの影響により執筆能力を損なわれてはいたが、ヤクルの小説を添削していくうちに、少しずつ自信を取り戻していった。
「どっこいどっこいって……ナナジマ先生に比べたら俺なんてカスですよ……いまだってナナジマ先生にどれだけ正しい日本語に直されたことか……」
「そりゃゾゾゾ帝国の奥底にあるメッセージはなかなか伝わるものじゃないだろうからな。あと一応俺にも小説を書いてきた実績や経験はある訳だしよ。というか俺だって最近は思考汚染が解けた影響なのかネタがまとまりにくくなったり、切り返しが鋭くなかったり、文章のまとまりが悪くなったりしてるから、案外ヤクルと僅差だぞ」
「うぅ……僅差じゃないですよ……俺にとっては果てしない差です……」
ヤクルはそう落ち込むが、反してナナジマは未熟な文章を見ても傲慢にそれを咎めたりはしなかった。最初こそヤクルの小説の不出来を面白がっていたが、いまとなっては励ますほどの振る舞いだ。
「おいおい謝んないでいいんだよ。小説には正解なんかねぇんだ。問題はそこになにを込めたかなんだよ。メッセージ性とかそういう難しいことじゃねぇぞ。想いだ、想い」
「想い……ですか」
ヤクルは自身のゾゾゾ帝国で「力での支配」へ警鐘を鳴らしていた。それは「いじめはなにも生まない」という道徳と取ることができる。
ナナジマはヤクルの想いや志しに共感していた。ナナジマはかつて小説家として食べていくという決意を両親に咎められた過去を持っており、上辺だけで小説を批判されることに憤りがあった。そしてその考えはいま、ナナジマのヤクルを後押ししたいという気持ちに働きかけている。
誰がこの新世界でヤクルの小説を読むことができるのかはわからないが、いまなお小説を書こうと志すこの男を目の当たりにして、ナナジマは他人事とは思えなかったのだ。
「読者に向けてこういう考え方は面白いんじゃないかって投げかけられたんだろ? その気持ちが大事なんだ。上手い下手じゃねぇし、面白いかどうかだけで判断できるものでもねぇよ」
「ナナジマ先生……」
ヤクルは胸にときめきを覚えた。その言葉は、世界滅亡以前にヤクルがどれだけ願っても手にすることができなかった、自身の小説を褒めて貰える優しい言葉であった。
「お前がこの小説で力での支配が陳腐だと訴えたかったのは、いわれてみればよくわかるぞ。そういう気持ちが通じたかどうかはともかく……スサノオ先生やのゐる先生も、この小説はなにかを伝えたい気持ちで書かれてたものだって思って、それでお前のことを悪くいわなかったんじゃねぇのかな」
ナナジマがいうように、ヤクルがいなければ領地の発展や、パッチの無力化、いまこうして生きながらえることすら、それぞれなし得なかったことだろう。
「完成度や表現はともかく、俺はまずはそうやってお前が読んでもらいたいと願って作品づくりに挑んだことが第一歩なんだと思うがな。大体プロとして書いた作品じゃなかったんだ。プロアマ合わさった無数の作品に埋もれちまったら、お前の作品が正当な評価を受けるなんて難しいだろ。多様性と配慮が欠けたら新しい作品を楽しめねぇし、俺は頭ごなしに否定したりなんかしねぇよ」
いまのナナジマは大筒を持っていたあのころに比べると、ないに等しいほど敵意を失っており、むしろヤクルを応援したいくらいの気持ちに溢れていた。
「だからよ、大丈夫だって。まだなにも失敗してねぇよ。お前の価値は俺ひとりじゃ計り知れねぇし、自分に才能があるかどうかなんてプロの作家にだってわかりゃしねぇって」
だばー。ヤクルは号泣した。
「な、ナナジマせんせえ……!」
「お、おいおい泣くな泣くな……」
「うえぇ……だってそんな風にいわれたことないですもん……! 本当に嬉しいです……」
ヤクルの小説は彼が自分から説明するまでナナジマに理解してもらえなかったが、ヤクルはそれでもよかった。自分が間違っていないとすこしわかるだけで、それが自信に繋がった。嬉しかった。
ヤクルは、ようやくすこし、小説家から認めてもらえたのだ。
「まぁ、がんばって書いたなら後悔することねぇよ。直したり次書いたり、誰かの作品を読んだときに学びがあればいいんじゃねぇのかな」
「あ……ありがとうございます! 嬉しすぎます! お、俺……そんなに優しくされたこと生まれてこのかた一度もなくて……俺、俺っ……!」
「そんな泣くなって……ほらティッシュティッシュ……」
二人のちかくにクリスタルが飛んできた。
『……アンタたちなにやってんの?』
「ルルカ! いまナナジマ先生に鼻をかんでもらってたところ!」
「おうジラジラ! いまヤクルの鼻をかんでたところだ!」
『いやBLならもっと綺麗な表現にしてよ……なんだよ鼻かんで貰うって……』
ヤクルは悲嘆にくれていた。はじめは意気揚々としていたが、ナナジマからの指摘の数が増えていくと、自身の表現の稚拙さを思い知り落ち込むようになっていった。
「そんな風にいうなよ。そりゃ上手くはねぇよ。ただそれは、俺だって上手い訳じゃねぇからあんまり気にすんな。思考汚染がなくなったいまじゃあどっこいどっこいよ」
対して乗り気になっていくのはナナジマである。彼もまたのゐると同じように、パッチの影響により執筆能力を損なわれてはいたが、ヤクルの小説を添削していくうちに、少しずつ自信を取り戻していった。
「どっこいどっこいって……ナナジマ先生に比べたら俺なんてカスですよ……いまだってナナジマ先生にどれだけ正しい日本語に直されたことか……」
「そりゃゾゾゾ帝国の奥底にあるメッセージはなかなか伝わるものじゃないだろうからな。あと一応俺にも小説を書いてきた実績や経験はある訳だしよ。というか俺だって最近は思考汚染が解けた影響なのかネタがまとまりにくくなったり、切り返しが鋭くなかったり、文章のまとまりが悪くなったりしてるから、案外ヤクルと僅差だぞ」
「うぅ……僅差じゃないですよ……俺にとっては果てしない差です……」
ヤクルはそう落ち込むが、反してナナジマは未熟な文章を見ても傲慢にそれを咎めたりはしなかった。最初こそヤクルの小説の不出来を面白がっていたが、いまとなっては励ますほどの振る舞いだ。
「おいおい謝んないでいいんだよ。小説には正解なんかねぇんだ。問題はそこになにを込めたかなんだよ。メッセージ性とかそういう難しいことじゃねぇぞ。想いだ、想い」
「想い……ですか」
ヤクルは自身のゾゾゾ帝国で「力での支配」へ警鐘を鳴らしていた。それは「いじめはなにも生まない」という道徳と取ることができる。
ナナジマはヤクルの想いや志しに共感していた。ナナジマはかつて小説家として食べていくという決意を両親に咎められた過去を持っており、上辺だけで小説を批判されることに憤りがあった。そしてその考えはいま、ナナジマのヤクルを後押ししたいという気持ちに働きかけている。
誰がこの新世界でヤクルの小説を読むことができるのかはわからないが、いまなお小説を書こうと志すこの男を目の当たりにして、ナナジマは他人事とは思えなかったのだ。
「読者に向けてこういう考え方は面白いんじゃないかって投げかけられたんだろ? その気持ちが大事なんだ。上手い下手じゃねぇし、面白いかどうかだけで判断できるものでもねぇよ」
「ナナジマ先生……」
ヤクルは胸にときめきを覚えた。その言葉は、世界滅亡以前にヤクルがどれだけ願っても手にすることができなかった、自身の小説を褒めて貰える優しい言葉であった。
「お前がこの小説で力での支配が陳腐だと訴えたかったのは、いわれてみればよくわかるぞ。そういう気持ちが通じたかどうかはともかく……スサノオ先生やのゐる先生も、この小説はなにかを伝えたい気持ちで書かれてたものだって思って、それでお前のことを悪くいわなかったんじゃねぇのかな」
ナナジマがいうように、ヤクルがいなければ領地の発展や、パッチの無力化、いまこうして生きながらえることすら、それぞれなし得なかったことだろう。
「完成度や表現はともかく、俺はまずはそうやってお前が読んでもらいたいと願って作品づくりに挑んだことが第一歩なんだと思うがな。大体プロとして書いた作品じゃなかったんだ。プロアマ合わさった無数の作品に埋もれちまったら、お前の作品が正当な評価を受けるなんて難しいだろ。多様性と配慮が欠けたら新しい作品を楽しめねぇし、俺は頭ごなしに否定したりなんかしねぇよ」
いまのナナジマは大筒を持っていたあのころに比べると、ないに等しいほど敵意を失っており、むしろヤクルを応援したいくらいの気持ちに溢れていた。
「だからよ、大丈夫だって。まだなにも失敗してねぇよ。お前の価値は俺ひとりじゃ計り知れねぇし、自分に才能があるかどうかなんてプロの作家にだってわかりゃしねぇって」
だばー。ヤクルは号泣した。
「な、ナナジマせんせえ……!」
「お、おいおい泣くな泣くな……」
「うえぇ……だってそんな風にいわれたことないですもん……! 本当に嬉しいです……」
ヤクルの小説は彼が自分から説明するまでナナジマに理解してもらえなかったが、ヤクルはそれでもよかった。自分が間違っていないとすこしわかるだけで、それが自信に繋がった。嬉しかった。
ヤクルは、ようやくすこし、小説家から認めてもらえたのだ。
「まぁ、がんばって書いたなら後悔することねぇよ。直したり次書いたり、誰かの作品を読んだときに学びがあればいいんじゃねぇのかな」
「あ……ありがとうございます! 嬉しすぎます! お、俺……そんなに優しくされたこと生まれてこのかた一度もなくて……俺、俺っ……!」
「そんな泣くなって……ほらティッシュティッシュ……」
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