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悪役令嬢はそれでもご飯が美味しい
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ぐずる敦子さんを引きずるように、会食の会場にたどり着いた。警備の人なんかも立ってて、ちょっと物々しい。
「あいつらと食べるご飯なんか絶対まずい」
「そんなことないですよ、美味しいですよきっと」
敦子さんは着物。薄いグリーンの無地。よく分からないけど、帯や小物が少し派手目なので全体的にシックだけど華やかって感じ。ネイルも合わせた色で、さすがこういうお店経営してるだけあると思う。
私は明日の新年会で振袖を着るので、今日はワンピース。紺のシンプルなものだけど、真珠のネックレスを敦子さんが貸してくれたので少し華やか。
髪にも真珠の飾りをつけてくれながら「あなたは綺麗だから、これくらいでも十分華やかねぇ」と褒めてくれて、ちょっと嬉しい。
「しち面倒臭いけど、とりあえず色ボケジジイに挨拶しときましょうか……、とりあえず大伯父様でもクソジジイでも好きな呼び方で呼んでいいわよ」
(……大伯父様って呼ぼう)
敦子さんはため息をつきつつ、私は苦笑いをしつつ会食会場に入ると、既にほとんど人が揃っているようだった。
敦子さんは意に介すことなく、堂々と中央の席に座る壮年の男性の元へ向かう。
「ごきげんようお兄様お招きありがとう」
無表情な声。
「相変わらずだな、お前は」
「褒め言葉として受け取りますわ。この子が華です」
紹介されて、慌ててぺこりと頭を下げる。
「はじめまして」
「ふん」
大伯父様はほとんど表情を崩すことなく私をみて「やはりロスケの娘だな、色が白い」とだけ言った。
(……ろすけ?)
私は首をかしげる。なんだそりゃ。
「お兄様ッ!」
敦子さんが激昂した。
「お言葉にも、ほどが」
「しかし見目が良くて良かった、鹿王院のもまぁ、気に入ったんじゃないか。飽きられんようにしなさい」
「モノのような言い方はよしてください、この子は」
「分かった分かった、キンキン叫ぶなお前は」
「……失礼します」
敦子さんは私を連れて一度会場を出た。少し震えている。
「ごめんなさい華、嫌な思いを」
「大丈夫敦子さん、私何が何だか良く分かってないから」
そう言って微笑むと、敦子さんは手を私の頬に当ててから、やっと笑ってくれた。
もう一度会場に入り直して、席順に座って(シュリちゃんが向かいの席。圭くんの名前はなかった。今回は不参加なのかな)食事が始まり、私はこう思った。
シュリちゃん怖いんですけど誰か助けて。
「育ちの悪さが顔に出てるわね」
シュリちゃん、顔可愛いのに怖い。
大人席と子ども席が離れていて、敦子さんの援護がない! チラチラと気にしてはくれているけど、でも泣いて助けを求めるってほどでもない、シュリちゃんからの口撃。
周りの子たちは完全に見て見ぬ振り……というか、シュリちゃんも私のことも、気にしてすらいないようだ。
(でも、何で会った瞬間に既に敵認定されてんの!?)
私は怯えながらお刺身を食べる。美味しい。それでも美味しい。メニュー表によるとヒラメ。
「あんた言われてるより全然ブスじゃん」
(や、でもあん肝も美味しいなぁ……このジュレがまた)
私は「はぁ」と愛想笑いする。ブスもなにもカピバラですから……テンジクネズミ科なんで……へへ……
「目つきもきつ過ぎ!」
(お嬢さんはタレ目ですね)
そう思いつつ、炊き合わせへ箸を移動させる。擦り下ろされた海老芋をお団子にして揚げたものと、焼かれたおネギと鴨の炊き合わせ。
(うっわ絶品!)
これどうやって作るの……?
私が呆然とそれを見つめていると、シュリちゃんはサディスティックに笑った。
「あは、それに色白すぎて気持ち悪い!」
どうやら口撃に傷ついて呆然としていると思われているらしいが、なんのそのだ。
中身はアラサーなんだぞ。
女子社会で30年近く生きたんだぞ。
もっとエゲツないもん見てきたんだぞこっちはよぅ、えぇ、お嬢様!? って気持ちでノドグロの焼き物に箸をすすめる。
美味しい。
車海老もあるぞ! と思っていたら、斜め後ろあたりから「雪のようで綺麗だろう、俺の許婚は」と聞き慣れた声がした。
見上げるように振り向くと、なぜか立ってる私の許婚殿、というか樹くん。きっちり三つ揃いのスーツ。
シュリちゃんが今度は呆然としている。
「あれ、樹くん?」
「クリスマス以来だな、華。近くの旅館に来ていたのでな、御前にご挨拶と思ってな」
樹くんはじろりとシュリちゃんを睨みつけた。それから、私の髪をひとふさ、そっと持ち上げてキスをする。
(……?)
またイタリア人でも乗り移ったのだろうか?
私が首を傾げている間に、樹くんはスタスタと大伯父様のところへ向かった。何人か大人たちも、慌てて立ち上がっている。
「御前、お久しぶりでございます」
「おお、鹿王院の」
「お食事中に失礼かとは思ったのですが」
「いや、アンタが来て失礼な場などないよ、鹿王院の。食事は」
「もういただいております」
「そうか」
「今回は、お礼に」
「礼?」
「はい」
「何かしたかな」
大伯父様は、あごに手をやり考えるそぶりをした。
「華を俺の許婚にしてくださったことです」
「……ほう?」
「望外の幸せです」
「そうか」
大伯父様はチラリと私を見て、そのあとシュリちゃんを見ながら「他に候補はいたのだがな」と呟いた。
「華以外は考えられません」
「ふん、なるほどな。敦子の差し金か」
「なんのことか」
にこりと笑う樹くん。
(ああいう笑い方、初めて見たなぁ)
でもなんとなく、事情は読めた。敦子さんが静子さんに援護射撃を要請して、それで樹くんが来たんだろう。何でかは分かんないけど。
「はは、まぁ噂には聞いていたが……なるほどな、おい華、どんな手を使った?」
「……は?」
私は車海老を食べようとした姿勢のまま止まった。
(手?)
手もなにも、エビの殻は剥いてありましたが……なので箸しか使っておりませんのことよ大伯父様。
「華はなにもしていませんよ御前、俺が一方的に……、好きなだけで」
エビを?
車海老を?
私は箸で掴んだ車海老をお皿に戻した。あとであげよう。そんなにエビが好きだったとは……。
「そう言うな鹿王院の」
「お兄様、いい加減にしてくださらないかしら、無粋ですわよ」
敦子さんが間に入る。
「ふん、どうせここに呼んだのもお前のくせに」
「なんのことだかサッパリ。樹くん、静子さんは?」
「旅館におります、俺もそろそろ戻らなくては。御前、また後日正式に披露の日取りをお知らせしますので」
「……分かった。おい華、お送りしなさい」
「あ、はい」
私は立ち上がる。
私の席まで来て「行こう、華」という樹くんに「エビたべてく?」と聞いたら不思議そうな顔で「いらん」と言われた。いやいやこっちが不思議なんですけど。好きって言ってたじゃん。
そして、なぜかわざわざ樹くんは私の腰を引き寄せるようにして歩く。イタリア人型宇宙人に身体でも操られている……!?
首を傾げて見上げると、ちょっと怖い顔をしている。照れてる。
会場を出ると、樹くんはぱっと私の腰から手を離した。
「すまん、嫌じゃなかったか」
「嫌じゃないけど状況がいまいち」
「ああ」
樹くんは笑った。
「いや何、本当に挨拶というのもあったのだがな、釘を刺しに」
「くぎ?」
「うむ。あの御前の娘な」
「ゴゼンって大伯父様のこと?」
「そうだ」
「じゃあシュリちゃん?」
「うむ。その娘だが、俺の許婚候補、だったらしい。俺もさっきまで知らなかったのだが」
「え!?」
私はぽかんと口を開けた。
「御前の奥様が一方的に決めていたことで、祖母も両親も相手にしていなかったらしいが、なにせ御前の娘だろう。無碍にもできず、なぁなぁにしていたらしい」
「ほえーん。じゃあさ、アカネさんとシュリちゃんからしたら、私急に現れて樹くん奪ってったヤな奴じゃない……?」
「そんなことはない、それに俺は華が許婚で良かったと思っている」
「うん、私も樹くんで良かった」
真さんとでなくて本当に良かった……。
ふと樹くんを見上げると、ぼけっと私を見つめていた。
「なに?」
「いや夢かと思って」
「ほっぺ引っ張ってあげようか、びよーん」
「ふは、華やめろ」
楽しそうに笑う樹くん。
(うん、こっちの笑顔のほうが断然いいね)
さっきの大人びた笑顔は、あんまり似合ってなかったよ。
「あいつらと食べるご飯なんか絶対まずい」
「そんなことないですよ、美味しいですよきっと」
敦子さんは着物。薄いグリーンの無地。よく分からないけど、帯や小物が少し派手目なので全体的にシックだけど華やかって感じ。ネイルも合わせた色で、さすがこういうお店経営してるだけあると思う。
私は明日の新年会で振袖を着るので、今日はワンピース。紺のシンプルなものだけど、真珠のネックレスを敦子さんが貸してくれたので少し華やか。
髪にも真珠の飾りをつけてくれながら「あなたは綺麗だから、これくらいでも十分華やかねぇ」と褒めてくれて、ちょっと嬉しい。
「しち面倒臭いけど、とりあえず色ボケジジイに挨拶しときましょうか……、とりあえず大伯父様でもクソジジイでも好きな呼び方で呼んでいいわよ」
(……大伯父様って呼ぼう)
敦子さんはため息をつきつつ、私は苦笑いをしつつ会食会場に入ると、既にほとんど人が揃っているようだった。
敦子さんは意に介すことなく、堂々と中央の席に座る壮年の男性の元へ向かう。
「ごきげんようお兄様お招きありがとう」
無表情な声。
「相変わらずだな、お前は」
「褒め言葉として受け取りますわ。この子が華です」
紹介されて、慌ててぺこりと頭を下げる。
「はじめまして」
「ふん」
大伯父様はほとんど表情を崩すことなく私をみて「やはりロスケの娘だな、色が白い」とだけ言った。
(……ろすけ?)
私は首をかしげる。なんだそりゃ。
「お兄様ッ!」
敦子さんが激昂した。
「お言葉にも、ほどが」
「しかし見目が良くて良かった、鹿王院のもまぁ、気に入ったんじゃないか。飽きられんようにしなさい」
「モノのような言い方はよしてください、この子は」
「分かった分かった、キンキン叫ぶなお前は」
「……失礼します」
敦子さんは私を連れて一度会場を出た。少し震えている。
「ごめんなさい華、嫌な思いを」
「大丈夫敦子さん、私何が何だか良く分かってないから」
そう言って微笑むと、敦子さんは手を私の頬に当ててから、やっと笑ってくれた。
もう一度会場に入り直して、席順に座って(シュリちゃんが向かいの席。圭くんの名前はなかった。今回は不参加なのかな)食事が始まり、私はこう思った。
シュリちゃん怖いんですけど誰か助けて。
「育ちの悪さが顔に出てるわね」
シュリちゃん、顔可愛いのに怖い。
大人席と子ども席が離れていて、敦子さんの援護がない! チラチラと気にしてはくれているけど、でも泣いて助けを求めるってほどでもない、シュリちゃんからの口撃。
周りの子たちは完全に見て見ぬ振り……というか、シュリちゃんも私のことも、気にしてすらいないようだ。
(でも、何で会った瞬間に既に敵認定されてんの!?)
私は怯えながらお刺身を食べる。美味しい。それでも美味しい。メニュー表によるとヒラメ。
「あんた言われてるより全然ブスじゃん」
(や、でもあん肝も美味しいなぁ……このジュレがまた)
私は「はぁ」と愛想笑いする。ブスもなにもカピバラですから……テンジクネズミ科なんで……へへ……
「目つきもきつ過ぎ!」
(お嬢さんはタレ目ですね)
そう思いつつ、炊き合わせへ箸を移動させる。擦り下ろされた海老芋をお団子にして揚げたものと、焼かれたおネギと鴨の炊き合わせ。
(うっわ絶品!)
これどうやって作るの……?
私が呆然とそれを見つめていると、シュリちゃんはサディスティックに笑った。
「あは、それに色白すぎて気持ち悪い!」
どうやら口撃に傷ついて呆然としていると思われているらしいが、なんのそのだ。
中身はアラサーなんだぞ。
女子社会で30年近く生きたんだぞ。
もっとエゲツないもん見てきたんだぞこっちはよぅ、えぇ、お嬢様!? って気持ちでノドグロの焼き物に箸をすすめる。
美味しい。
車海老もあるぞ! と思っていたら、斜め後ろあたりから「雪のようで綺麗だろう、俺の許婚は」と聞き慣れた声がした。
見上げるように振り向くと、なぜか立ってる私の許婚殿、というか樹くん。きっちり三つ揃いのスーツ。
シュリちゃんが今度は呆然としている。
「あれ、樹くん?」
「クリスマス以来だな、華。近くの旅館に来ていたのでな、御前にご挨拶と思ってな」
樹くんはじろりとシュリちゃんを睨みつけた。それから、私の髪をひとふさ、そっと持ち上げてキスをする。
(……?)
またイタリア人でも乗り移ったのだろうか?
私が首を傾げている間に、樹くんはスタスタと大伯父様のところへ向かった。何人か大人たちも、慌てて立ち上がっている。
「御前、お久しぶりでございます」
「おお、鹿王院の」
「お食事中に失礼かとは思ったのですが」
「いや、アンタが来て失礼な場などないよ、鹿王院の。食事は」
「もういただいております」
「そうか」
「今回は、お礼に」
「礼?」
「はい」
「何かしたかな」
大伯父様は、あごに手をやり考えるそぶりをした。
「華を俺の許婚にしてくださったことです」
「……ほう?」
「望外の幸せです」
「そうか」
大伯父様はチラリと私を見て、そのあとシュリちゃんを見ながら「他に候補はいたのだがな」と呟いた。
「華以外は考えられません」
「ふん、なるほどな。敦子の差し金か」
「なんのことか」
にこりと笑う樹くん。
(ああいう笑い方、初めて見たなぁ)
でもなんとなく、事情は読めた。敦子さんが静子さんに援護射撃を要請して、それで樹くんが来たんだろう。何でかは分かんないけど。
「はは、まぁ噂には聞いていたが……なるほどな、おい華、どんな手を使った?」
「……は?」
私は車海老を食べようとした姿勢のまま止まった。
(手?)
手もなにも、エビの殻は剥いてありましたが……なので箸しか使っておりませんのことよ大伯父様。
「華はなにもしていませんよ御前、俺が一方的に……、好きなだけで」
エビを?
車海老を?
私は箸で掴んだ車海老をお皿に戻した。あとであげよう。そんなにエビが好きだったとは……。
「そう言うな鹿王院の」
「お兄様、いい加減にしてくださらないかしら、無粋ですわよ」
敦子さんが間に入る。
「ふん、どうせここに呼んだのもお前のくせに」
「なんのことだかサッパリ。樹くん、静子さんは?」
「旅館におります、俺もそろそろ戻らなくては。御前、また後日正式に披露の日取りをお知らせしますので」
「……分かった。おい華、お送りしなさい」
「あ、はい」
私は立ち上がる。
私の席まで来て「行こう、華」という樹くんに「エビたべてく?」と聞いたら不思議そうな顔で「いらん」と言われた。いやいやこっちが不思議なんですけど。好きって言ってたじゃん。
そして、なぜかわざわざ樹くんは私の腰を引き寄せるようにして歩く。イタリア人型宇宙人に身体でも操られている……!?
首を傾げて見上げると、ちょっと怖い顔をしている。照れてる。
会場を出ると、樹くんはぱっと私の腰から手を離した。
「すまん、嫌じゃなかったか」
「嫌じゃないけど状況がいまいち」
「ああ」
樹くんは笑った。
「いや何、本当に挨拶というのもあったのだがな、釘を刺しに」
「くぎ?」
「うむ。あの御前の娘な」
「ゴゼンって大伯父様のこと?」
「そうだ」
「じゃあシュリちゃん?」
「うむ。その娘だが、俺の許婚候補、だったらしい。俺もさっきまで知らなかったのだが」
「え!?」
私はぽかんと口を開けた。
「御前の奥様が一方的に決めていたことで、祖母も両親も相手にしていなかったらしいが、なにせ御前の娘だろう。無碍にもできず、なぁなぁにしていたらしい」
「ほえーん。じゃあさ、アカネさんとシュリちゃんからしたら、私急に現れて樹くん奪ってったヤな奴じゃない……?」
「そんなことはない、それに俺は華が許婚で良かったと思っている」
「うん、私も樹くんで良かった」
真さんとでなくて本当に良かった……。
ふと樹くんを見上げると、ぼけっと私を見つめていた。
「なに?」
「いや夢かと思って」
「ほっぺ引っ張ってあげようか、びよーん」
「ふは、華やめろ」
楽しそうに笑う樹くん。
(うん、こっちの笑顔のほうが断然いいね)
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