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分岐・黒田健
中学編エピローグ(side健)
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俺が作った鮭のホイル包みを嬉しそうに食べながら(これは親父の好きな料理だから)親父は「まぁ言える範囲のことだけたけど」と石宮、というかあの事件について教えてくれた。
「石宮さんはしばらく取り調べ……というか、まぁ、ぶっちゃけ入院してる。どこかは教えられないけど、まぁ一般の人は面会とか無理なところに」
「いやまぁ、面会とかは行かねぇけどよ」
言ってから思う。どうかな、設楽は行きたがるかもしんねー。
「精神的なケアがね。元からちょっと変わった子だったみたいだけど」
「ちょっとじゃ済まねーよアレは」
「まぁね。でも今は比較的落ち着いてるみたいだよ」
言われて思い返すのは、あの石宮の笑顔。ちゃんと笑えんじゃねーか、と思った。
(設楽が)
あいつが庇ったからかな、と思う。何をどう感じたのかはわかんねーけど、何かが石宮の琴線に触れたんだろう、なんて想像する。全部俺の勝手な妄想かもしんねぇんだけど。
「で、まぁニュースにもなってるから知ってるだろうけど、他の子たちも見つかったよ。各県の施設だったり、教会だったりで」
「SNSでうまいこと勧誘してたんだって?」
「そうそう。その子たちはね、誘拐なんかされたつもりはなかったんだ。ただ真剣に修道女として神に仕えていただけ、と。まぁほとんどの子はそう主張してるみたいだね」
俺は黙って肩をすくめた。
「で、石宮さんは彼女たちを勧誘するのに一役買ってたってわけ。同じ年頃の女の子から誘われた方が、警戒心も低くなるだろうし」
「ふーん」
「気持ちわからない、とか思ってるだろ健?」
「まぁ」
素直に答える。そういうのわかんねーから。
「皆が皆、迷わず生きられるわけじゃない。お前だって」
俺は親父を少し睨んだ。
「わーってるよ。つか、毎日迷ってんぞ俺だって。色々」
悩み多き思春期男子に何言ってんだボケ、と言うと親父は楽しそうに笑った。
「し、思春期男子、健が」
「…….バカにしてんのかクソ親父」
「してないしてない、はは……まぁ、話戻すけど、その子たちだって年明けには殺されてたんだけどね」
「は?」
そんな話はニュースにもなってなかった。
「同物同治、っていう考え方があって」
「なんだそれ」
「東洋医学? 漢方? ちょっとよく分からないんだけど、治したいところと同じところを食べたら良い、って話」
「よくわかんねーんだけど」
つか、なんでそんな話になってんだ。
「あのね、例えばだけど、心臓悪い人は焼き鳥でハツ食べて、肝臓悪い人はレバー、胃が悪い人は焼肉でミノ食べるみたいな?」
「ああ」
俺はうなずく。焼肉行きてーな。
「で、ね。ええと、健はイエス・キリストは知ってる?」
「そんくらい知ってるわ、キリスト教作った人だろ」
「知らないじゃないか、まぁ……いいや、本筋と関係ないから」
「違うのかよ」
「その分だと、キリスト教とイスラム教、同じ神を信仰してるのも知らないね?」
あとユダヤ教、なんていい添えられるけど余計に知らない。
「は?」
俺は眉をひそめた。
「あいつら仲悪ぃじゃねーか」
いっつもドンパチしやがって、と言うと親父は少し苦笑いした。
「案外そんなもんなんだって」
「へぇん」
分かったような、分からないような。
「でね、あの教祖様っていたでしょ。女の人」
「おう」
「あの人ね、聖母マリアになりたがってたの」
「は?」
聖母マリア?
「なんだそりゃ」
「なんだそりゃだよねー、俺たちもそう思ったんだけど、どうやらマジで。わたくしは救世主を産むのですって言ってたみたい。世界をハルマゲドンから救うために? みたいな」
「余計わかんねー」
その感覚がわからない。
「で、なんでそれで中学生攫って、殺そうとしてたんだよ」
「聖母マリアがイエスを産んだのが大体まぁ、13歳前後から15歳とか、みたいでね」
「は? 若っ。身体大丈夫なのかよそれで」
「まぁ、普通だったんじゃない、昔なら」
「でもなぁ」
生まれる時に母さんも俺も死にかけたって知ってるから、なんか複雑だ。
「だから、それくらいの年頃の女の子の血が必要だったみたい」
「なんでだよ」
「自分にはもう生理が来てる。それを治療するために、まだ生理がきていない、マリアがイエスを産んだのと同じ年頃の女の子の血を飲もうとしてた、みたいだ」
俺はしばらく言葉を失った。……治療?
「だからね、」
「いやいーよ、分かったよ。理解はできねーけど、その女は中学生の血を飲んで体調管理をしようとしやがってたわけだな」
「体調管理って。まぁそうだね」
親父は妙な顔をしてうなずく。
「まぁそんな教祖サマも、なにやら取り調べは素直みたいなんだけど」
「へえ?」
あの狂信的な女がか。一瞬しか見てねぇけど、そんなに簡単に罪を認めそうには見えなかった。
「いや、なんでもね、……常に怯えちゃっててね、刑務所にいた方が安全なんだとさ」
「は? なにに?」
「それは絶対に口を割らないんだなぁ、あの人も。うーむ」
親父の顔を見ながら考えた。それってもしかして「ハルマゲドンより怖いもの」か?
(鍋島兄、何したんだ)
「ところで健は食べないのか」
「あー、走ってからにするわ」
俺は立ち上がりながら言った。
「へえ? 走り込み?」
「まずは体力づくり」
「なんで?」
「強くなりてーから」
俺はウインドブレーカーを羽織りながら言った。今回の騒動で分かった。いや、分かってはいたけど痛感した。俺はまだまだ、だ。
「高校、厳しいとこ行きてー」
「青百合誘われてたんじゃないの」
「あそこも強ぇけどなー」
「ま、ゆっくり考えなよ」
俺は頷いて、リビングを出た。玄関で靴を履き、外へ出るとピンとした、冬の寒い空気。軽くストレッチをしてから走り出す。
しばらく走っていると、見た顔がいて俺はつい声をかけた。
「鹿王院」
「む? ああ、黒田か」
ペースを崩す事なく走る鹿王院に追いつきながら「よう」と挨拶した。しかしでけえな相変わらず。何センチあるんだ。
「ロードワーク、こっちの方まで来てんのか? 遠くねぇの」
「そこまでは。黒田もか」
「ここうちの近所だから」
「そうか」
それから無言でしばらく走って、ふと鹿王院が立ち止まる。俺も立ち止まって鹿王院を見上げた。
「俺は華が好きだ」
「……」
俺は黙って、鹿王院の言葉を聞いていた。
「正直、譲る気にはなれん」
「譲るって言い方は気にくわねぇな」
俺は腕を組む。
「彼氏は俺だ」
「ふ、それもそうだ」
鹿王院は少し笑って「まぁ」と肩をすくめた。
「長い人生だ、俺以外との恋愛経験かあってもいいだろう」
「……上からだなお前」
堂々としてるので、腹も立たない。
「最終的に俺を選んでくれればいい訳だ」
「残念ながらそれはねぇわ」
ほんの少し睨み合って、それから鹿王院は笑った。俺は笑わなかったけど。
「しかし華のことは置いておいて、俺はお前個人は結構好きだ」
「藪から棒だな」
「筋の通った人間が好きだからな」
微笑む鹿王院は、まぁ男の俺から見ても整った顔立ちで、背後に月なんか出てるから余計に際立った。濃紺の空と、白い満月。
そこからぽつぽつと色んな話をして、俺もどうやらこの男が嫌いではないなと思った。設楽は絶対渡さねーけど。
「それで俺は思ったわけだ、そうだ淡水エイを飼おう」
「脈絡ねぇわ」
「まぁそう言うな」
楽しそうに飼ってる魚の話をする鹿王院は、なんだか普通に友達みたいで楽しい。
「黒田は何か飼ってないのか」
「魚系はねぇなー……。昔はカブトムシとか」
「ああ、いいよなカブトムシ。俺も昔は山に分け入ったものだ」
「お前もそのクチ?」
「うむ、じゃあきっと楽しいぞ、アクアも」
「いや脈絡ねぇよ」
俺は笑う。鹿王院も笑った。
いやでも、まさかその内にコイツと山やら海やら出かけるような仲になるとは、この時は全く想定もしていなかった。人の縁って妙なもんだよな、って後から俺は思ったりする。
「石宮さんはしばらく取り調べ……というか、まぁ、ぶっちゃけ入院してる。どこかは教えられないけど、まぁ一般の人は面会とか無理なところに」
「いやまぁ、面会とかは行かねぇけどよ」
言ってから思う。どうかな、設楽は行きたがるかもしんねー。
「精神的なケアがね。元からちょっと変わった子だったみたいだけど」
「ちょっとじゃ済まねーよアレは」
「まぁね。でも今は比較的落ち着いてるみたいだよ」
言われて思い返すのは、あの石宮の笑顔。ちゃんと笑えんじゃねーか、と思った。
(設楽が)
あいつが庇ったからかな、と思う。何をどう感じたのかはわかんねーけど、何かが石宮の琴線に触れたんだろう、なんて想像する。全部俺の勝手な妄想かもしんねぇんだけど。
「で、まぁニュースにもなってるから知ってるだろうけど、他の子たちも見つかったよ。各県の施設だったり、教会だったりで」
「SNSでうまいこと勧誘してたんだって?」
「そうそう。その子たちはね、誘拐なんかされたつもりはなかったんだ。ただ真剣に修道女として神に仕えていただけ、と。まぁほとんどの子はそう主張してるみたいだね」
俺は黙って肩をすくめた。
「で、石宮さんは彼女たちを勧誘するのに一役買ってたってわけ。同じ年頃の女の子から誘われた方が、警戒心も低くなるだろうし」
「ふーん」
「気持ちわからない、とか思ってるだろ健?」
「まぁ」
素直に答える。そういうのわかんねーから。
「皆が皆、迷わず生きられるわけじゃない。お前だって」
俺は親父を少し睨んだ。
「わーってるよ。つか、毎日迷ってんぞ俺だって。色々」
悩み多き思春期男子に何言ってんだボケ、と言うと親父は楽しそうに笑った。
「し、思春期男子、健が」
「…….バカにしてんのかクソ親父」
「してないしてない、はは……まぁ、話戻すけど、その子たちだって年明けには殺されてたんだけどね」
「は?」
そんな話はニュースにもなってなかった。
「同物同治、っていう考え方があって」
「なんだそれ」
「東洋医学? 漢方? ちょっとよく分からないんだけど、治したいところと同じところを食べたら良い、って話」
「よくわかんねーんだけど」
つか、なんでそんな話になってんだ。
「あのね、例えばだけど、心臓悪い人は焼き鳥でハツ食べて、肝臓悪い人はレバー、胃が悪い人は焼肉でミノ食べるみたいな?」
「ああ」
俺はうなずく。焼肉行きてーな。
「で、ね。ええと、健はイエス・キリストは知ってる?」
「そんくらい知ってるわ、キリスト教作った人だろ」
「知らないじゃないか、まぁ……いいや、本筋と関係ないから」
「違うのかよ」
「その分だと、キリスト教とイスラム教、同じ神を信仰してるのも知らないね?」
あとユダヤ教、なんていい添えられるけど余計に知らない。
「は?」
俺は眉をひそめた。
「あいつら仲悪ぃじゃねーか」
いっつもドンパチしやがって、と言うと親父は少し苦笑いした。
「案外そんなもんなんだって」
「へぇん」
分かったような、分からないような。
「でね、あの教祖様っていたでしょ。女の人」
「おう」
「あの人ね、聖母マリアになりたがってたの」
「は?」
聖母マリア?
「なんだそりゃ」
「なんだそりゃだよねー、俺たちもそう思ったんだけど、どうやらマジで。わたくしは救世主を産むのですって言ってたみたい。世界をハルマゲドンから救うために? みたいな」
「余計わかんねー」
その感覚がわからない。
「で、なんでそれで中学生攫って、殺そうとしてたんだよ」
「聖母マリアがイエスを産んだのが大体まぁ、13歳前後から15歳とか、みたいでね」
「は? 若っ。身体大丈夫なのかよそれで」
「まぁ、普通だったんじゃない、昔なら」
「でもなぁ」
生まれる時に母さんも俺も死にかけたって知ってるから、なんか複雑だ。
「だから、それくらいの年頃の女の子の血が必要だったみたい」
「なんでだよ」
「自分にはもう生理が来てる。それを治療するために、まだ生理がきていない、マリアがイエスを産んだのと同じ年頃の女の子の血を飲もうとしてた、みたいだ」
俺はしばらく言葉を失った。……治療?
「だからね、」
「いやいーよ、分かったよ。理解はできねーけど、その女は中学生の血を飲んで体調管理をしようとしやがってたわけだな」
「体調管理って。まぁそうだね」
親父は妙な顔をしてうなずく。
「まぁそんな教祖サマも、なにやら取り調べは素直みたいなんだけど」
「へえ?」
あの狂信的な女がか。一瞬しか見てねぇけど、そんなに簡単に罪を認めそうには見えなかった。
「いや、なんでもね、……常に怯えちゃっててね、刑務所にいた方が安全なんだとさ」
「は? なにに?」
「それは絶対に口を割らないんだなぁ、あの人も。うーむ」
親父の顔を見ながら考えた。それってもしかして「ハルマゲドンより怖いもの」か?
(鍋島兄、何したんだ)
「ところで健は食べないのか」
「あー、走ってからにするわ」
俺は立ち上がりながら言った。
「へえ? 走り込み?」
「まずは体力づくり」
「なんで?」
「強くなりてーから」
俺はウインドブレーカーを羽織りながら言った。今回の騒動で分かった。いや、分かってはいたけど痛感した。俺はまだまだ、だ。
「高校、厳しいとこ行きてー」
「青百合誘われてたんじゃないの」
「あそこも強ぇけどなー」
「ま、ゆっくり考えなよ」
俺は頷いて、リビングを出た。玄関で靴を履き、外へ出るとピンとした、冬の寒い空気。軽くストレッチをしてから走り出す。
しばらく走っていると、見た顔がいて俺はつい声をかけた。
「鹿王院」
「む? ああ、黒田か」
ペースを崩す事なく走る鹿王院に追いつきながら「よう」と挨拶した。しかしでけえな相変わらず。何センチあるんだ。
「ロードワーク、こっちの方まで来てんのか? 遠くねぇの」
「そこまでは。黒田もか」
「ここうちの近所だから」
「そうか」
それから無言でしばらく走って、ふと鹿王院が立ち止まる。俺も立ち止まって鹿王院を見上げた。
「俺は華が好きだ」
「……」
俺は黙って、鹿王院の言葉を聞いていた。
「正直、譲る気にはなれん」
「譲るって言い方は気にくわねぇな」
俺は腕を組む。
「彼氏は俺だ」
「ふ、それもそうだ」
鹿王院は少し笑って「まぁ」と肩をすくめた。
「長い人生だ、俺以外との恋愛経験かあってもいいだろう」
「……上からだなお前」
堂々としてるので、腹も立たない。
「最終的に俺を選んでくれればいい訳だ」
「残念ながらそれはねぇわ」
ほんの少し睨み合って、それから鹿王院は笑った。俺は笑わなかったけど。
「しかし華のことは置いておいて、俺はお前個人は結構好きだ」
「藪から棒だな」
「筋の通った人間が好きだからな」
微笑む鹿王院は、まぁ男の俺から見ても整った顔立ちで、背後に月なんか出てるから余計に際立った。濃紺の空と、白い満月。
そこからぽつぽつと色んな話をして、俺もどうやらこの男が嫌いではないなと思った。設楽は絶対渡さねーけど。
「それで俺は思ったわけだ、そうだ淡水エイを飼おう」
「脈絡ねぇわ」
「まぁそう言うな」
楽しそうに飼ってる魚の話をする鹿王院は、なんだか普通に友達みたいで楽しい。
「黒田は何か飼ってないのか」
「魚系はねぇなー……。昔はカブトムシとか」
「ああ、いいよなカブトムシ。俺も昔は山に分け入ったものだ」
「お前もそのクチ?」
「うむ、じゃあきっと楽しいぞ、アクアも」
「いや脈絡ねぇよ」
俺は笑う。鹿王院も笑った。
いやでも、まさかその内にコイツと山やら海やら出かけるような仲になるとは、この時は全く想定もしていなかった。人の縁って妙なもんだよな、って後から俺は思ったりする。
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