46 / 82
講談コーナー・1・お力
源七に託した二姿
しおりを挟む
そのもみじ葉とも云うべきお力は散って(散らされて?)彼岸へと、なかんずく悟りの彼岸へと到達できたのでしょうか?原文の「恨(うらみ)は長し人魂(ひとだま)か…」を見る限りそうとは思えませんね。御霊は浮かばれずに迷うたままなのでしょう……しかし、しかしですよ、皆様。ここで改めて私が問いたいことは、このお力を殺めた憎っくき源七とは、これはいったい誰でしょう?何なんでしょう?……いやもちろん、小説で云えばそれは妻帯者でありながらお力に岡惚れして廓に通い続け、身上を潰しかねない男である分けなのですが、恐らく…この源七というのは作者・一葉も気づいていなかったかも知れない、一葉がこの男に投影したところの自己の一姿、いや二姿があったと思うのです。そのひとつは、この源七は一葉自身、引いてはお力自身の姿と云うか思い、姿勢だったのではないでしょうか。つまり一葉の中に居る今一人の一葉が現実の一葉に岡惚れしている分けです。あるいはお力が「私は凄い。菊の井にはもったいない程のイイ女だ」とばかりに自分に思い入れをしている…と見るのです。ですから実は、この今一人の一葉とお力こそが本当の一葉でありお力である分けですね。この本当の自分が現実の自分に対して自負心を持っている。一葉自身で云えば「私は女だてらに男と拮抗して小説を書いている。男に負けないほどの。のみならず私は書いた作品と自分との、引いては人生との一致を目指している。それもこんな貧窮の中にあってだ。私という女は大したものだ」てな具合いですね。お力で云えば先の述懐に加えて「私は酌婦だけどいつか朝之助の内儀になって見せる」でしょうか?で、ですよ。ですから、これが源七に投影した先の一姿という分けです。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる