サマネイ

多谷昇太

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第四章 得度式と鏡僧侶

南国の太陽

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第一そもそもあさましいではないか、自分にとってよりよい人物はどちら?などと測る身が! 折りしも曇天が晴れて豊穣の大きな南国の太陽がレースの窓越しにいっぱいの光を注ぎ始めた…。

       【南国の太陽。これ小人なる我を笑う梵の姿ならずや?】
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