サマネイ

多谷昇太

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第五章 僧房

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あの、実は往時の体験がもうかなりおぼろになっているのです。何せもう50年、半世紀も前のことですから。ですからタイの寺院の僧房生活というレアな実態をお知らせしたいのですが、正直云ってもう儘なりません。随所に不正確でいい加減な箇所が出てくるとは思いますがひとつご勘弁願います。この小説の核心たる「わたくしこと、村田青年の恩知らずぶり」はしっかりと押さえておりますので。この「報恩という行為こそが仏道における究極の修行であり、これに優る修行はなし」と、そのように、いとも尊きご住職から最後に聞かされました。そこに至る最終章たるこの章をどうぞご通読くださいませ。

  【白孔雀。from pinterest なぜここに白孔雀なのかは最後にわかります】
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