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第十七話
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「ひとまず、今日の授業が終わり次第、どこかに集まって話し合おう。今は授業を受けなければ…」
「そうですわ、エミリーも受けられるかしら…?昨日休んでしまったから今日は出ないと不味いわ」
「ええ、大丈夫よ!ではノア様また放課後に」
「ああ」
そう言って私たちは別れた。
________
私とオリビアは席は自由ということもあり、隣に座った。
昨日の授業内容はオリビアが丁寧にノートを書いていてくれていたため私は授業を受けずともちゃんと今日の授業についていくことができた。
(オリビアは秀才だわ…)
そして、午前の授業を終え、お昼休憩も終わり午後の授業もなんなく終えた。
1つ問題があったとすれば、授業の間や移動中などはヒソヒソと噂話をされていたけれど、オリビアという心強い友人が隣にいたおかげであまり気にすることはなかった?
私とオリビアは授業が終わるとさっさと教室を出て学園の門でノア様と合流した。
「さて、どこで話し合いをする?」
「それでしたら、王都の街中に美味しいロールケーキを作っているお店があるらしいのでそちらはいかがでしょう?」
「あ!そのお店は私も知っているわ!季節のフルーツが中に挟まれていてとても美味しいのよね!私もそこがいいわ!
あ、でももし個室を使うなら会員限定じゃなかったかしら…?」
オリビアが提案したお店は最近話題のケーキ屋さん。
相談事をするのに話題の店に行って大丈夫?とよく言われるけれど、このお店は実は防音の個室もいくつか所有しているため重宝されている。その面でも人気なため、前々から個室は会員限定となっている。
「あ、それなら大丈夫よ。私のお父様が会員だから」
「え?!オリビアって何者なの?!」
そう、この店の会員になるにはかなり厳しい条件があると言われる。その条件はあまり知らないけれど…。
「ふふ、内緒よ!」
人差し指を口に当て、いじらしく笑うその姿は同性でも見惚れるほど可愛らしい…。
「はぁ…オリビア天使」
「もう大袈裟ね」
「…じゃあその店でいいな?」
「「ええ!」」
_______
お店に着き、私は店の扉を開こうとするとオリビアに手を止められた。
「エミリー、今日はこっちよ」
「え?ここがお店の入り口じゃ…」
「いいからこっちに」
私が頭を捻っているとノア様も不思議そうな顔をしていた。が、瞬時に『ああ、なるほど』と呟いた。
(この状況を理解していないのは私だけ見たい…)
そして、オリビアの後ろをついていくと、何やら店の裏口のような場所があった。
「まぁ!こんなところがあったのね!」
裏口にも入り口にあったような扉があった。
その見つけた扉を私が開こうとすると、またオリビアに手を止められた。
「気が早いわ、扉はここではないのよ?エミリー」
オリビアに苦笑されてしまった。
「扉はねこっち」
そう言って裏口の扉があるところから5歩右に歩いたかと思うと、オリビアは目の前の壁を3回ノックした。
そこは何もないただの壁なはずが、カコンッと何かがハマる音がするとズズズと引きずるような音を立てて扉が出現した。
「え?!扉が出てきたの?!」
「面白い仕掛けでしょう?ここのオーナーが直々に作ったのよ。そして、個室を使うお客はここから入らないといけない決まりなの」
そして、オリビアは出現した扉を今度は5回ノックした。
すると、またカコンッと音がして扉が開いた。
「すごい仕掛けだな」
「ここのオーナー、昔東洋にある国でからくりというものを見たそうで、以来自分でも真似て作っているそうよ」
「なるほど、本場で見てきたというわけか」
そして、扉を潜り抜ければカウンターがあり1人の老紳士が立っていた。
「いらっしゃいませ…これはこれは、フローリアのお嬢様。ようこそおいでくださいました。後ろのお2人はご学友ですか?」
「久しぶりね。そうよ、2人は私の友人。突然来て申し訳ないんだけれど、内密な話があるから個室を1つ貸してくれないかしら?」
「ええ、お嬢様のためならいつでも…。こちらにどうぞ」
「ありがとう、さ!2人ともついてきて」
そう言われついていけば1つの可愛らしい部屋に案内された。
「こちらをお使いください」
「ありがとう、紅茶とお菓子を貴方のおすすめでお願いしたいのだけれど出来るかしら?」
「ええ、5分後にまたお伺い致します」
「ありがとう、お願いね」
老紳士は一礼すると去っていった。
「…すごいのねオリビアは…」
「先程の方はこの店のオーナーで私の父親と仲がいいの。すごいのは父親よ」
つまり、オリビアのお父様が顔が広いってことかしら…、いやそれにしてもあんなに年上の方と話せるなんて素晴らしいわ…。私だったらつっかえてしまうわ。
「それでも年上の方とあんなに話せるオリビアはすごいわ!それに、この部屋も素敵!」
ロココ風と言われるのだろうか…、アンティークなものも多く調度品1つ1つのセンスも良い。
「オーナーが直々に選んでるから。それより!早く話し合いを始めましょう」
オリビアの言葉にハッとなる。
(そうよ、私ったらついはしゃいじゃって…。今日はこのお店に遊びにきたんじゃなくて話し合いにきたのよ!しっかりしないと)
2人とも私のために付き合ってくれてるのだから、私が一番しっかりしないと!
「そうだな。じゃあエミリア、今朝起こったこと全部話してくれ」
「ええ…」
私はポツリポツリと今日聞いた噂話をし始めた。
「そうですわ、エミリーも受けられるかしら…?昨日休んでしまったから今日は出ないと不味いわ」
「ええ、大丈夫よ!ではノア様また放課後に」
「ああ」
そう言って私たちは別れた。
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私とオリビアは席は自由ということもあり、隣に座った。
昨日の授業内容はオリビアが丁寧にノートを書いていてくれていたため私は授業を受けずともちゃんと今日の授業についていくことができた。
(オリビアは秀才だわ…)
そして、午前の授業を終え、お昼休憩も終わり午後の授業もなんなく終えた。
1つ問題があったとすれば、授業の間や移動中などはヒソヒソと噂話をされていたけれど、オリビアという心強い友人が隣にいたおかげであまり気にすることはなかった?
私とオリビアは授業が終わるとさっさと教室を出て学園の門でノア様と合流した。
「さて、どこで話し合いをする?」
「それでしたら、王都の街中に美味しいロールケーキを作っているお店があるらしいのでそちらはいかがでしょう?」
「あ!そのお店は私も知っているわ!季節のフルーツが中に挟まれていてとても美味しいのよね!私もそこがいいわ!
あ、でももし個室を使うなら会員限定じゃなかったかしら…?」
オリビアが提案したお店は最近話題のケーキ屋さん。
相談事をするのに話題の店に行って大丈夫?とよく言われるけれど、このお店は実は防音の個室もいくつか所有しているため重宝されている。その面でも人気なため、前々から個室は会員限定となっている。
「あ、それなら大丈夫よ。私のお父様が会員だから」
「え?!オリビアって何者なの?!」
そう、この店の会員になるにはかなり厳しい条件があると言われる。その条件はあまり知らないけれど…。
「ふふ、内緒よ!」
人差し指を口に当て、いじらしく笑うその姿は同性でも見惚れるほど可愛らしい…。
「はぁ…オリビア天使」
「もう大袈裟ね」
「…じゃあその店でいいな?」
「「ええ!」」
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お店に着き、私は店の扉を開こうとするとオリビアに手を止められた。
「エミリー、今日はこっちよ」
「え?ここがお店の入り口じゃ…」
「いいからこっちに」
私が頭を捻っているとノア様も不思議そうな顔をしていた。が、瞬時に『ああ、なるほど』と呟いた。
(この状況を理解していないのは私だけ見たい…)
そして、オリビアの後ろをついていくと、何やら店の裏口のような場所があった。
「まぁ!こんなところがあったのね!」
裏口にも入り口にあったような扉があった。
その見つけた扉を私が開こうとすると、またオリビアに手を止められた。
「気が早いわ、扉はここではないのよ?エミリー」
オリビアに苦笑されてしまった。
「扉はねこっち」
そう言って裏口の扉があるところから5歩右に歩いたかと思うと、オリビアは目の前の壁を3回ノックした。
そこは何もないただの壁なはずが、カコンッと何かがハマる音がするとズズズと引きずるような音を立てて扉が出現した。
「え?!扉が出てきたの?!」
「面白い仕掛けでしょう?ここのオーナーが直々に作ったのよ。そして、個室を使うお客はここから入らないといけない決まりなの」
そして、オリビアは出現した扉を今度は5回ノックした。
すると、またカコンッと音がして扉が開いた。
「すごい仕掛けだな」
「ここのオーナー、昔東洋にある国でからくりというものを見たそうで、以来自分でも真似て作っているそうよ」
「なるほど、本場で見てきたというわけか」
そして、扉を潜り抜ければカウンターがあり1人の老紳士が立っていた。
「いらっしゃいませ…これはこれは、フローリアのお嬢様。ようこそおいでくださいました。後ろのお2人はご学友ですか?」
「久しぶりね。そうよ、2人は私の友人。突然来て申し訳ないんだけれど、内密な話があるから個室を1つ貸してくれないかしら?」
「ええ、お嬢様のためならいつでも…。こちらにどうぞ」
「ありがとう、さ!2人ともついてきて」
そう言われついていけば1つの可愛らしい部屋に案内された。
「こちらをお使いください」
「ありがとう、紅茶とお菓子を貴方のおすすめでお願いしたいのだけれど出来るかしら?」
「ええ、5分後にまたお伺い致します」
「ありがとう、お願いね」
老紳士は一礼すると去っていった。
「…すごいのねオリビアは…」
「先程の方はこの店のオーナーで私の父親と仲がいいの。すごいのは父親よ」
つまり、オリビアのお父様が顔が広いってことかしら…、いやそれにしてもあんなに年上の方と話せるなんて素晴らしいわ…。私だったらつっかえてしまうわ。
「それでも年上の方とあんなに話せるオリビアはすごいわ!それに、この部屋も素敵!」
ロココ風と言われるのだろうか…、アンティークなものも多く調度品1つ1つのセンスも良い。
「オーナーが直々に選んでるから。それより!早く話し合いを始めましょう」
オリビアの言葉にハッとなる。
(そうよ、私ったらついはしゃいじゃって…。今日はこのお店に遊びにきたんじゃなくて話し合いにきたのよ!しっかりしないと)
2人とも私のために付き合ってくれてるのだから、私が一番しっかりしないと!
「そうだな。じゃあエミリア、今朝起こったこと全部話してくれ」
「ええ…」
私はポツリポツリと今日聞いた噂話をし始めた。
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