平凡なヒロインはヒロインにざまあされる?!

宵丸

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学園編

第十四話

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「リアッ!」

修羅場と化しているこの場に天の声が…。

「お兄様ッ!」

「うぇ…せっかくここまで順調だったのに…」

「んまぁ!アシュレイ様までぇ!」

お兄様が息を切らしてこちらに走ってくる。あんなに急いでるお兄様は久しぶりに見た。

「アシュレイ様ぁ!レオ様と私と一緒にぃ、お茶でもしません」

「レオ、リアをこちらに寄越せ」

ピンクちゃんには目もくれず。

お兄様は地に這うような低い声で王子に言う。

「嫌だよ、ロザリーは私と一緒に王宮に行くんだ。ね!ロザリー!」

ニコーっとこちらをむかれても…。

「ロザリー…?リアは愛称で呼ぶことを許したの…?それよりも王宮に行くなんて絶対に許さないよ」

「お兄様…私…」

一歩一歩私に近づいてくるお兄様。

「大丈夫だよ、リア。私が守ってあげるからね」

「アシュレイ、いくら友とは言えこれだけは譲れないな。王家の秘密を知る君もわかるだろう?」

王家の秘密…?私が王家の方々と会えないのはそれがあるから?

「知っているからこそだ。そんな王家に我が妹を渡すなんてできない」

とても空気を読まない私は気づいてしまった。

これって…、


『私のために喧嘩しないでッ!』


っていうやつじゃない?!

うわ…こんな感じなのか…。

てか修羅場だからそんなことより、さっさと収束して欲しいっていう思いの方が余裕で勝つ気が…。

「ねぇ、ねぇったらお2人ともぉ!私とお茶しませんk」

「「黙っててくれないか」」

息そろったな。

ピンクちゃんもよくこの状況で2人に話しかけられるな。私なんて不本意だけど、王子の腕の中で縮こまってるよ。

「ほら、アシュレイ。ロザリーが怖がって私にくっついてきてるよ?ああ、ロザリー。照れてしまったのかい?もっと私にくっついていいんだよ?」

王子に言われ、距離を置こうと王子を押し返したのだが、すかさず王子の腕に力を入れられた。

いやー、長引きそうだ。

と思っていたら

「もぉ!王子ぃ!そんな子ほっといてくださいよぉ!」

グイッとピンクちゃんが王子の腕を引っ張った。私が王子の腕の中にいるため、引っ張ると私が落ちるんだが…

王子はしっかり私を支えていたため、落ちることはなかったが、腕の力が緩んだ。

ナイス、ピンクちゃん。

私はスッと王子の腕から逃れることができた。

「ちょっ、ロザリーッ!」

「リアッ!こっちに!」

さぁ、私は考えた。王子のところに戻れば王宮に連れて行かれる。きっとめんどくさい。

お兄様のところに行けば、きっとお説教が待っている。お兄様のお説教はとても長いのだ。つまりめんどくさい。

この間0.1秒。

そして、私は打開策を見つけてしまった。

なぜなら…






天使がそこにいるのが見えてしまったからだ…。



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