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AAR
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1月11日
1300
陸上自衛隊東富士演習場
防人と陸上自衛隊訓練評価支援隊との市街地戦闘の演習が終了し、昼食後はAAR(アフター・アクション・レビュー)を行う。演習して終わりではなく、お互いが話し合って部隊全体で反省点を確認し、反省点を踏まえてのちに役立てる。
今回は個人単位と小隊長や中隊長といった幹部と分かれてAARをしていく。
統裁部による結果に基づきつつ、敵側の防人部隊が敵視点で教えていく。
「まぁ、自爆車両の奴は予測は難しいからな。」
防人の桜チーム指揮官、海千榛名が実際に自爆車両という設定で置かれた車両まで評価支援隊の分隊と歩いてきた。
「自爆車両の判断は、こちらの指示に従わないこともだが。荷物が異常に積まれていたり、それで重さで車体が下がっている、防弾処理がされている、運転手の様子が不自然、配線が見えるなどの特徴が見られるんだ。」
実際に車両爆弾のように重くするために、木材や爆弾に見立てた鉄の塊やポリタンクなどをぶち込み、重くしてから配線を少しだけ見えるように配置した。それと......。
「気がついたかは分からないが、車両爆弾のダミーも用意してたんだ。」
「え?」
市街地戦闘訓練場に防人が配置した自動車には爆発すれば被害が出る判定を出す車両爆弾や、ダミーも用意した。敵がどんな方法で待ち構えているかは分からない。特に市街地においては。
俺から言うなら......市街地戦闘は敵は卑怯にくるし、こちらも卑怯になれ。
防人/桜チームの鎌木祐一が衛生科や幹部らの前でAARと教育支援をしていた。
市街地戦闘においても、野戦においても必ずといっていいほどに負傷者は出てくる。負傷者が発生すれば「衛生兵が対応し、ヘリや車両で後送をする。そして、戦闘中での後送はとても難しい。」
「LAVや高機動車で後送しようとした時にも攻撃は受けるのは当然。今回はヘリの後送はなかったけれど、同じです。後送手段は、臨機応変にです。一旦制圧した部屋に移したり、後送するために移動する時のルートを確保をしておくということも考えておくのも必要でしょう。」
そもそも負傷者後送には、MEDEVAC (Medical Evacuation)、CASEVAC (Casualty Evacuation)の2種類がある。
医療設備が整い、衛生兵が搭乗する専用車両・航空機(赤十字マーク付き等)で、治療を継続しながら搬送するのが、MEDEVAC。専用の医療機器や医療従事者が搭乗していない一般の車両・航空機にて、最前線から緊急的に患者を輸送するのが、CASEVAC。今回は、CASEVACが主に行われた。
「CASEVACの場合は、通常の車両や航空機にて輸送します。通常車両の防護をする必要が出てきますし、その車両や航空機に運ぶまでも、人も必要となり、攻撃を受けながらの搬送の場合もあります。」
後送する上にも、援護が必要となる。敵が赤十字マークがない車両や航空機に攻撃をするかもしれない。搬送手順などの体制作りも必要となってくる。しかし、実際には上手くはいきにくい。それでも訓練を繰り返すことで不足する点も見つかりやすいなるだろう。災害派遣でスムーズにいったこともあるくらいだ。主任務の防衛においてもできるであろう。
訓練場の学校では、トイレでのクリアリングについて、黒豹隊の山添龍が敵視点を説明していた。
トイレでは意味のわからない死亡判定や負傷判定を喰らった隊員が不機嫌だった。
「トイレのロッカーの中を確認をしようとしたのはよかった。ただ、上は見たかな? クリアリングでよくあるのが上を見ないんだ。階段とか、ハシゴとか、突入前は見ていても、部屋に突入してから上を見ないこと人が多い。俺もやってしまうことがあるからな、注意することだ。」
突入してからドアの影や見えにくい所を確認しても、ロッカーの上などの頭より上らへんを確認することを怠るケースがある。
一人の隊員が手を挙げた。
「しかし、なかなかロッカーの上にいることはないのでは?」
「......君達が相手にするのは、正規軍だけでないかもしれないぞ。ゲリラ、テロリストといった集団もありえる。そもそも、相手は何を考えているのか分からないし映画やゲームみたいに待ち構えているとは限らないからな。それに、敵じゃなくても民間人が隠れている可能性もあるだろう? 今回の想定みたいに民間人が残っているかもだからな。」
そして横にいる黒豹隊の朝戸美羽を後ろから拘束する。
何が起きているのか分からない自衛官達。
「もし、突入してこの状況だったどうする? 人質になった女性をどう助ける?」
「顔......眉間を狙って射殺します!」
「うむ。確かに、警察のように対処できそうだ。勿論、後ろに窓があってスナイパーが対応できるなら、スナイパーで射殺してもらう。あとは、君達が壁となって後ろにスナイパーを置いて射殺することもできるね。それと、人質が敵の策略の場合もあるからなー。」
「え?」
人質役の朝戸を解放し、朝戸は模造のナイフを自衛官に突き刺していく。
3人突き刺してから、俺の後ろに下がる。
このように人質が敵の可能性もある。だから距離にも注意しつつ民間人にも注意だ。外での車両爆弾のことも含めて、民間人のように偽装した卑怯な戦術をしてくるかもしれない。野戦も、CQBも敵が国際法を守って戦うとは限らないし、卑怯な方法でこちらを迎え撃ってくるかもしれない。だが、君達は強い。これからも頑張れよ。
感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます、よろしくお願いします。
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陸上自衛隊東富士演習場
防人と陸上自衛隊訓練評価支援隊との市街地戦闘の演習が終了し、昼食後はAAR(アフター・アクション・レビュー)を行う。演習して終わりではなく、お互いが話し合って部隊全体で反省点を確認し、反省点を踏まえてのちに役立てる。
今回は個人単位と小隊長や中隊長といった幹部と分かれてAARをしていく。
統裁部による結果に基づきつつ、敵側の防人部隊が敵視点で教えていく。
「まぁ、自爆車両の奴は予測は難しいからな。」
防人の桜チーム指揮官、海千榛名が実際に自爆車両という設定で置かれた車両まで評価支援隊の分隊と歩いてきた。
「自爆車両の判断は、こちらの指示に従わないこともだが。荷物が異常に積まれていたり、それで重さで車体が下がっている、防弾処理がされている、運転手の様子が不自然、配線が見えるなどの特徴が見られるんだ。」
実際に車両爆弾のように重くするために、木材や爆弾に見立てた鉄の塊やポリタンクなどをぶち込み、重くしてから配線を少しだけ見えるように配置した。それと......。
「気がついたかは分からないが、車両爆弾のダミーも用意してたんだ。」
「え?」
市街地戦闘訓練場に防人が配置した自動車には爆発すれば被害が出る判定を出す車両爆弾や、ダミーも用意した。敵がどんな方法で待ち構えているかは分からない。特に市街地においては。
俺から言うなら......市街地戦闘は敵は卑怯にくるし、こちらも卑怯になれ。
防人/桜チームの鎌木祐一が衛生科や幹部らの前でAARと教育支援をしていた。
市街地戦闘においても、野戦においても必ずといっていいほどに負傷者は出てくる。負傷者が発生すれば「衛生兵が対応し、ヘリや車両で後送をする。そして、戦闘中での後送はとても難しい。」
「LAVや高機動車で後送しようとした時にも攻撃は受けるのは当然。今回はヘリの後送はなかったけれど、同じです。後送手段は、臨機応変にです。一旦制圧した部屋に移したり、後送するために移動する時のルートを確保をしておくということも考えておくのも必要でしょう。」
そもそも負傷者後送には、MEDEVAC (Medical Evacuation)、CASEVAC (Casualty Evacuation)の2種類がある。
医療設備が整い、衛生兵が搭乗する専用車両・航空機(赤十字マーク付き等)で、治療を継続しながら搬送するのが、MEDEVAC。専用の医療機器や医療従事者が搭乗していない一般の車両・航空機にて、最前線から緊急的に患者を輸送するのが、CASEVAC。今回は、CASEVACが主に行われた。
「CASEVACの場合は、通常の車両や航空機にて輸送します。通常車両の防護をする必要が出てきますし、その車両や航空機に運ぶまでも、人も必要となり、攻撃を受けながらの搬送の場合もあります。」
後送する上にも、援護が必要となる。敵が赤十字マークがない車両や航空機に攻撃をするかもしれない。搬送手順などの体制作りも必要となってくる。しかし、実際には上手くはいきにくい。それでも訓練を繰り返すことで不足する点も見つかりやすいなるだろう。災害派遣でスムーズにいったこともあるくらいだ。主任務の防衛においてもできるであろう。
訓練場の学校では、トイレでのクリアリングについて、黒豹隊の山添龍が敵視点を説明していた。
トイレでは意味のわからない死亡判定や負傷判定を喰らった隊員が不機嫌だった。
「トイレのロッカーの中を確認をしようとしたのはよかった。ただ、上は見たかな? クリアリングでよくあるのが上を見ないんだ。階段とか、ハシゴとか、突入前は見ていても、部屋に突入してから上を見ないこと人が多い。俺もやってしまうことがあるからな、注意することだ。」
突入してからドアの影や見えにくい所を確認しても、ロッカーの上などの頭より上らへんを確認することを怠るケースがある。
一人の隊員が手を挙げた。
「しかし、なかなかロッカーの上にいることはないのでは?」
「......君達が相手にするのは、正規軍だけでないかもしれないぞ。ゲリラ、テロリストといった集団もありえる。そもそも、相手は何を考えているのか分からないし映画やゲームみたいに待ち構えているとは限らないからな。それに、敵じゃなくても民間人が隠れている可能性もあるだろう? 今回の想定みたいに民間人が残っているかもだからな。」
そして横にいる黒豹隊の朝戸美羽を後ろから拘束する。
何が起きているのか分からない自衛官達。
「もし、突入してこの状況だったどうする? 人質になった女性をどう助ける?」
「顔......眉間を狙って射殺します!」
「うむ。確かに、警察のように対処できそうだ。勿論、後ろに窓があってスナイパーが対応できるなら、スナイパーで射殺してもらう。あとは、君達が壁となって後ろにスナイパーを置いて射殺することもできるね。それと、人質が敵の策略の場合もあるからなー。」
「え?」
人質役の朝戸を解放し、朝戸は模造のナイフを自衛官に突き刺していく。
3人突き刺してから、俺の後ろに下がる。
このように人質が敵の可能性もある。だから距離にも注意しつつ民間人にも注意だ。外での車両爆弾のことも含めて、民間人のように偽装した卑怯な戦術をしてくるかもしれない。野戦も、CQBも敵が国際法を守って戦うとは限らないし、卑怯な方法でこちらを迎え撃ってくるかもしれない。だが、君達は強い。これからも頑張れよ。
感想、レビュー、ブクマ、評価、待ってます、よろしくお願いします。
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