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14.噂を調べましょう
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とりあえず私の出来ることは何かしら?
アルフレッド様……アル様は噂の発信源を知りたいと言ってたけど……。
うーーん。とりあえず聞き込みかしら?
あまり目立った動きをするのは良くないかもしれないから、信用できるお友達から聞いた方がいいわよね…。
今日は一緒にランチの約束があるから、少し聞いてみようかしら。
「あの、少しお話しいいですか?ヴァネッサ様の噂のこと何ですけど、皆さん何か知ってますか?」
わたしが訊ねるとお友達が一斉に話し始めた。
「うーん。ヴァネッサ様が見目の良い人に嫌がらせするって話よね。」
「エリー様とか色んな人が嫌がらせされてるって言ってるけど」
「本当に嫌がらせされてるのかしらね?」
「あー。私もそう思ってましたわ!」
「私もよ!嫌がらせされたって言ってる人は自己顕示欲の強い人ばかりじゃない?」
そうなのよね。見目は良いとは思うけど……。性格に難ありの方が多いような…。
「あの……私少し気になってるんですが……」
「ソニア様どうしたの?」
「その、嫌がらせを受けたと訴えてる人の大半が…フロリアン様のお茶会に参加してる人達だと思うんです。」
「フロリアン様?プレオベール公爵令嬢の?」
「えぇ…。実は私一度誘われて参加したことがあるんですが……その時にヴァネッサ様のことが話題になったんです。」
「ヴァネッサ様のことが?もしかして噂のこと?」
「いえ、噂のことではないんですが。私がお茶会に参加したのは学園に入学する前の話なんですが、その時にパーシヴァル家が事業に失敗したと話がでて……殿下の婚約者には相応しくないから選定し直すべきと仰ってたんです。その後からヴァネッサ様の悪い噂が流れて始めて……ちょっとタイミングが良すぎるなって思ってたんです。」
フロリアン様か。
ゲームでは登場してないけど、気になるわね。
「リリア様!わたくしの話もよろしいかしら!」
「ええ、ジャネット様も何かあるの?」
「わたくし、ヴァネッサ様が嫌がらせをするなんて考えられないんです。前にお茶会でご一緒した時に、わたくしが紅茶を溢してしまって……その時にヴァネッサ様が庇ってくださったんです。そんな方が嫌がらせをするなんて信じられなくて。ヴァネッサ様に助けて頂いた方は他にもいるんです。みんな噂はおかしいと思ってるんですが、なかなか発言する勇気がなくて……」
ヴァネッサ様はゲームの通りの人物なのかしら。
うーん、なんとかヴァネッサ様に会えないかな。
「ジャネット様、その方達に会わせてもらうことはできますか?できれば内密というか、目立たないように会いたいんです。もしかしたら、アルフレッド様も一緒に話を聞かせてもらうことなるかもしれないんですが。」
「ええ!勿論ですわ!わたくしから皆さんにお話ししてみます。」
よし、これでヴァネッサ様の人柄を少しでも知ることができれば!フロリアン様のことはアルフレッド様に調べてもらおう。
私が考えを纏めてるとソニア様が不思議そうに問いかけてきた。
「あの、リリア様とアルフレッド様はどんなご関係なの?」
「えっ??えーと、そうですね、、」
こ、これは何と言えばいいのか⁉︎
どうしよう考えてなかった!
「…私、少し安心したんです。リリア様は婚約者がいらっしゃらないでしょう?そのことで、よからぬことを考える人が出てくるんじゃないかと思って。アルフレッド様がリリア様と親しいと分かれば、そういう心配もないと思って安心しました。」
「ソニア様…心配してくれてありがとうございます。あの、アルフレッド様とはヴァネッサ様のことで相談を受けていて…。詳しいことはまだ言えないんです。ごめんなさい。」
「いえ、いいんですよ。でも……アルフレッド様って…ふふ」
「?ソニア様?どうしました?」
「あら、ソニア様。わたくしも思ってましたわ!あれは……ねぇ。」
「えぇ、ジャネット様やっぱりそう思いますよね。」
「えっ?何なの?皆さん何?気になるわ!」
ソニア様とジャネット様だけでなく、お友達全員がニヤニヤしながら目配せしてる!な、なんなの!
「いえ、こういうことは周りがとやかく言うものではないですから。アルフレッド様のことは話せるようになったら教えて下さいね!」
「え?あ、はい?」
何故みんなキラキラした目で見てくるの??
ーーーー
あれから何度かジャネット様の知り合いからお話を聞いて思ったけど、、、
ヴァネッサ様はゲーム通りの人だった!
規律を重んじる性格、物言いは厳しいが、身分に関係なく公平に接してくれる。
でもそんな人が噂を放置したりするだろうか?
ヴァネッサ様の悪い噂は婚約者である殿下にとっても不名誉になる。そんなことをヴァネッサ様が許すだろうか。
もしかしてヴァネッサ様は………。
「会いたいわ。ヴァネッサ様に会って聞いてみたい。」
アル様に頼んでみようか…。
流石に私一人では会ってもらえないだろうし。
私はアル様にお願いして、後日ヴァネッサ様にお会いすることになった。
アルフレッド様……アル様は噂の発信源を知りたいと言ってたけど……。
うーーん。とりあえず聞き込みかしら?
あまり目立った動きをするのは良くないかもしれないから、信用できるお友達から聞いた方がいいわよね…。
今日は一緒にランチの約束があるから、少し聞いてみようかしら。
「あの、少しお話しいいですか?ヴァネッサ様の噂のこと何ですけど、皆さん何か知ってますか?」
わたしが訊ねるとお友達が一斉に話し始めた。
「うーん。ヴァネッサ様が見目の良い人に嫌がらせするって話よね。」
「エリー様とか色んな人が嫌がらせされてるって言ってるけど」
「本当に嫌がらせされてるのかしらね?」
「あー。私もそう思ってましたわ!」
「私もよ!嫌がらせされたって言ってる人は自己顕示欲の強い人ばかりじゃない?」
そうなのよね。見目は良いとは思うけど……。性格に難ありの方が多いような…。
「あの……私少し気になってるんですが……」
「ソニア様どうしたの?」
「その、嫌がらせを受けたと訴えてる人の大半が…フロリアン様のお茶会に参加してる人達だと思うんです。」
「フロリアン様?プレオベール公爵令嬢の?」
「えぇ…。実は私一度誘われて参加したことがあるんですが……その時にヴァネッサ様のことが話題になったんです。」
「ヴァネッサ様のことが?もしかして噂のこと?」
「いえ、噂のことではないんですが。私がお茶会に参加したのは学園に入学する前の話なんですが、その時にパーシヴァル家が事業に失敗したと話がでて……殿下の婚約者には相応しくないから選定し直すべきと仰ってたんです。その後からヴァネッサ様の悪い噂が流れて始めて……ちょっとタイミングが良すぎるなって思ってたんです。」
フロリアン様か。
ゲームでは登場してないけど、気になるわね。
「リリア様!わたくしの話もよろしいかしら!」
「ええ、ジャネット様も何かあるの?」
「わたくし、ヴァネッサ様が嫌がらせをするなんて考えられないんです。前にお茶会でご一緒した時に、わたくしが紅茶を溢してしまって……その時にヴァネッサ様が庇ってくださったんです。そんな方が嫌がらせをするなんて信じられなくて。ヴァネッサ様に助けて頂いた方は他にもいるんです。みんな噂はおかしいと思ってるんですが、なかなか発言する勇気がなくて……」
ヴァネッサ様はゲームの通りの人物なのかしら。
うーん、なんとかヴァネッサ様に会えないかな。
「ジャネット様、その方達に会わせてもらうことはできますか?できれば内密というか、目立たないように会いたいんです。もしかしたら、アルフレッド様も一緒に話を聞かせてもらうことなるかもしれないんですが。」
「ええ!勿論ですわ!わたくしから皆さんにお話ししてみます。」
よし、これでヴァネッサ様の人柄を少しでも知ることができれば!フロリアン様のことはアルフレッド様に調べてもらおう。
私が考えを纏めてるとソニア様が不思議そうに問いかけてきた。
「あの、リリア様とアルフレッド様はどんなご関係なの?」
「えっ??えーと、そうですね、、」
こ、これは何と言えばいいのか⁉︎
どうしよう考えてなかった!
「…私、少し安心したんです。リリア様は婚約者がいらっしゃらないでしょう?そのことで、よからぬことを考える人が出てくるんじゃないかと思って。アルフレッド様がリリア様と親しいと分かれば、そういう心配もないと思って安心しました。」
「ソニア様…心配してくれてありがとうございます。あの、アルフレッド様とはヴァネッサ様のことで相談を受けていて…。詳しいことはまだ言えないんです。ごめんなさい。」
「いえ、いいんですよ。でも……アルフレッド様って…ふふ」
「?ソニア様?どうしました?」
「あら、ソニア様。わたくしも思ってましたわ!あれは……ねぇ。」
「えぇ、ジャネット様やっぱりそう思いますよね。」
「えっ?何なの?皆さん何?気になるわ!」
ソニア様とジャネット様だけでなく、お友達全員がニヤニヤしながら目配せしてる!な、なんなの!
「いえ、こういうことは周りがとやかく言うものではないですから。アルフレッド様のことは話せるようになったら教えて下さいね!」
「え?あ、はい?」
何故みんなキラキラした目で見てくるの??
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あれから何度かジャネット様の知り合いからお話を聞いて思ったけど、、、
ヴァネッサ様はゲーム通りの人だった!
規律を重んじる性格、物言いは厳しいが、身分に関係なく公平に接してくれる。
でもそんな人が噂を放置したりするだろうか?
ヴァネッサ様の悪い噂は婚約者である殿下にとっても不名誉になる。そんなことをヴァネッサ様が許すだろうか。
もしかしてヴァネッサ様は………。
「会いたいわ。ヴァネッサ様に会って聞いてみたい。」
アル様に頼んでみようか…。
流石に私一人では会ってもらえないだろうし。
私はアル様にお願いして、後日ヴァネッサ様にお会いすることになった。
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