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機動兵士
少年オムロン
しおりを挟む「誰だ」
ゴルダンは叫んだ。すると、回線に割り込んできた者がいる。全方向スクリーンの片隅に映った人影は……。
「しょ、少年?」
黒髪で赤き瞳の二十歳もいかないような少年が、新型のザゴに乗っていたのである。その新型は、カラーリングが違っていて、真っ白であった。頭に三角の棘がある。
「お前たちは、ガルダンを盗もうって言うんだな!俺は、オムロン!そうは問屋が卸さねえぜ」
というと、ゴルダンのザゴも殴られて吹っ飛ばされた。
「小僧、やりやがるな」
ゴルダンはすぐにザゴを起き上がらせると、ガルダンに向かってジャンプする。
「うおおおおおおお」
少年の操るガルダンは、強烈なパンチを繰り出してザゴの頭を半分陥没させた。
「パワーが全然違う」
「そうだ。このガルダンは最強ロボなのだっ!」
というと、ザゴのことを蹴り飛ばした。ザゴがもう一回、立ち上がろうとした時、脇にあったビームライフルを一射する。
「ドゴオオオオン」
ゴルダンの乗ったザゴも爆砕した。
「社長、こいつはヤーバいですよ」
と私は叫んだ。
「ここは、私が引きつける。君は逃げろ」
「わかりました」
私は、作業用ザゴを上手く操って巨大な運搬用トラックの元までゆく。背後で爆発音がする。
「しゃ、社長!!」
あとは、美人トラック運転手カトリーヌと、爆乳秘書エリーゼしかいなかった。
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