30 / 106
機動兵士
白昼の退却戦
しおりを挟む白いガルダンが小ジャンプを繰り返しながら近づいてくるではないか。そのスピードは尋常なものではない。私のザゴを視認するとすぐにビームライフルを放ってきた。
「シュピーン」
私はザゴをジャンプさせてそれを回避する。そして、インカムで少年に語りかける。
「少年よ」
「何だよ」
「君は何のために戦っているのかね」
「知らないよ。でも、犯罪者は倒す。これが当たり前の感覚でしょう」
「しかし、それがキャリア・アズドラバスタだとしたら、どうかね?」
「ひょっとして、あの仮面の人が」
「ああそうだ。私たちは、人類革新のための世直しをしている。そのためには、ガルダンが必要なのだよ」
多分、こう言うことなのだろう。私は、適当に理由をでっち上げた。
「でも、あいつは俺が倒した。もし、本当に強い力があると言うのなら、それを見せてみろ!」
というと、オムロン少年は、高くジャンプしてビームライフルを放ってくる。私は、さっとかわすと岩陰に隠れる。
「武器になりそうなものは」
と見回すが、ここは岩場なので、大したものはない。
「隠れてばっかりいないで、戦えよ。おじさん」
とオムロン少年が叫んでいる。
「ええい。イチかバチかだっ!」
私はそう言うと、ジャンプして岩場を越える。作業用ロボの脚は異様に強くて十メートルくらいなら飛べるのであった。
「そこだっ」
オムロンはビームライフルを放つが動いているので当てられない。ザゴは、俊敏な動きで、その場にあった大きな岩を持ち上げると、
「グオン!」
とガルダンに放り投げたのだった。
しかし、次の瞬間、ガルダンの前で、岩が真っ二つになる。赤い光が迸るビームソードを手にしていたのだ。
「これで、お前も真っ二つだ!」
尋常ではないスピードでガルダンが迫ってくる。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
俺は、こんな力を望んでいなかった‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
俺の名は、グレン。
転移前の名は、紅 蓮(くれない 蓮)という。
年齢は26歳……だった筈なのだが、異世界に来たら若返っていた。
魔物を倒せばレベルが上がるという話だったのだが、どうみてもこれは…オーバーキルの様な気がする。
もう…チートとか、そういうレベルでは無い。
そもそも俺は、こんな力を望んではいなかった。
何処かの田舎で、ひっそりとスローライフを送りたかった。
だけど、俺の考えとは対照的に戦いの日々に駆り出される事に。
………で、俺はこの世界で何をすれば良いんだ?
現代社会とダンジョンの共生~華の無いダンジョン生活
シン
ファンタジー
世界中に色々な歪みを引き起こした第二次世界大戦。
大日本帝国は敗戦国となり、国際的な制約を受けながらも復興に勤しんだ。
GHQの占領統治が終了した直後、高度経済成長に呼応するかのように全国にダンジョンが誕生した。
ダンジョンにはモンスターと呼ばれる魔物が生息しており危険な場所だが、貴重な鉱物やモンスター由来の素材や食材が入手出来る、夢の様な場所でもあった。
そのダンジョンからモンスターと戦い、資源を持ち帰る者を探索者と呼ばれ、当時は一攫千金を目論む卑しい職業と呼ばれていたが、現代では国と国民のお腹とサイフを支える立派な職業に昇華した。
探索者は極稀にダンジョン内で発見されるスキルオーブから特殊な能力を得る者が居たが、基本的には身一つの状態でダンジョン探索をするのが普通だ。
そんなダンジョンの探索や、たまにご飯、たまに揉め事などの、華の無いダンジョン探索者のお話しです。
たまに有り得ない方向に話が飛びます。
一話短めです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる