59 / 106
私小説 3
マンリキの向こう側
しおりを挟む「うんしょ。うんしょ」
さあ、今日は楽しみです。半年間の修行を経て、あたしは、究極の性技「マンリキ」を習得しました。そして、ようやく、愛しの静馬さんに試すことができるのです。
ドアを開けると、静馬さんは布団に横になって待っていました。そして、こう叫びました。
「カム ヒアー ミルク少女!」
あたしは、ジャンプしてそのまんま服を脱いで、静馬さんのもとに潜り込みます……。それから一分が経過しました……。
静馬さんは、体育座りしてショボンとしています。あたしは、布団に横になって何が起きたのかわかりませんでした。彼はこう言ったのです。
「ごめん。俺、超早漏で……入れた途端に秒殺されちゃった……」
「えええ?」
「だから、相手がマンキツだろうが、マンリキだろうが、関係ないんだよ……」
「あのねえ。じゃあ、あたしはこの身体をどうすればいいわけ?」
「ごめん。見栄を張ってしまって……」
「あのね。もう、最低!」
というと、あたしは、髪を振り乱す。しかし、静馬さんはすぐにショックから立ち直った。というか、何の被害もないので当たり前であるが……。
「でもさ。君の話を聞くと、もし相手が早漏じゃなかったら死んでいるんだろう」
「うん」
「そんな技、俺にかけられても困るんだけど」
「いや……でもさ。恋ってそういうもんじゃないじゃん!」
「えっ?」
「恋ってもっと、こう、燃え上がるものだと思うもの」
「そ、そうなんだ」
「もう、あんたには幻滅したわ。もう、あたし、一生、引きこもるわ!」
というと、あたしは戸口まで行きました。
「最後に教えてくれ」
「何をよ」
「ミルク少女……君の本名は何なんだい?」
あたしはドアを開ける。すると、夕日が差し込んできた。その陽光を片方の顔に照らして私は答える。
「秋葉だよ。……四条秋葉だよ。バカヤロー」
というと、ドアを閉めて夕日に向かって走り去ってゆくのでした。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる