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機動兵士 3
機動兵士ガルダン
しおりを挟む西暦3000年。人類は狭い地球から抜け出て、生活圏を広げるために、遂に、宇宙に乗り出すことになった。とりあえずは、太陽系が良いということで、月、火星、金星辺りに探索機を出して、それぞれの基地建設の計画を進めていたが、月の裏側に基地を作る際に、アンドロメダ星系の異星人と交流を持つことが出来た。彼らは、地球人が地球から出ることを何千年も待ち望んでいたのである。
彼らは、我々人類には到底敵わない様々な科学技術を持っていたのであるが、その中でも、とても貴重な操縦型戦闘ロボット、起動兵士の先端技術を人類に授けたのであった。
その頃、日本、アメリカ、中国、フランス、イギリスが月に基地を有しており、彼らには平等に機動兵士が分配されたのである。その頃、日本人として数機の起動兵士を受領したのは、四条大五郎月方面司令官である。
彼は、機動歩兵の圧倒的な力を頼りに、クーデターを起こし、日本の政府を転覆させ、自分の政権を樹立したのであった。
しかし、イギリスと日本人の血を受け継いだ、チャーリー・パイナップルが、設計図を盗み出し、起動兵士を密かに日本国の下町工場で製作して、四条大五郎の基地を襲い、彼が目論んでいた機動兵士のパイロットの精神を崩壊させる、サイキックオペレーションという非人道的な計画をマスコミに公開した。
多くの大衆の支持を得ると、チャーリー・パイナップルは、部下である我々とともに、機動兵士サイキックガルダンを破壊して、二度とこのようなものを作ることがないようにと、四条大五郎を追放して、彼は、新たに選挙を行い、大統領に就任した。
只今、チャーリー・パイナップルの大統領就任式が開かれるのであるが、私は、信じられない出来事に直面したのだ。チャーリーの就任を阻止しようと、急襲してきた機動兵士ジャンゴPK25のパイロットは、四条大五郎の娘であり、私が親しくしていた、四条夏生であったのだ。
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