3 / 4
出逢えるまであと1回
しおりを挟む
今のところ、草しか食べてないけど、水は割と飲んでいる。
さっきも河川敷によってすくって飲んだ。
確かに、自転車をひいてる買い物帰りの女性にそれを見られて、緊張で胃液を嘔吐したから、おなかには本当に水だけ。
もちろん高い草の茂るところまでもっていって吐いた。
俺は最近、男を認識していない。実際にはすれ違っているはずなのだが、そうなっていた。
歩いていても、視界に入れない。男ってだけでもうだめらしい。
それにしても、なぜかしら体が軽い。解放感。何をしても、しなくても、誰も期待しないし、文句も言わない。
そして外に出て、人に注目されるのはどんな風であれ気持ちがいい。
その人たちが俺に深入りしないから、殺されたり、キスしてきたり、手を触られて瞳をえぐるように見つめられることもないから。
もうそういう事をされることはないんだ。
これも解放感の一つの成分だった。
日本に来たばかりの頃は大変だったな。
でも、ここに来られたのも自分へのギフト。
ああ…花束を贈る人ももういないんだな。
逆に、一輪のゼラニウムをもらって、嬉しくて飾ったら、いつの間にか空き巣がもって行ってしまったこともあったっけ。
通勤通学の乗降者がいなくなって静まり返った駅に入り、ベンチに腰掛けると、とりとめもない思考が走馬灯のように取り巻いた。
駅のベンチと線路と、フェンス。その向こうには道路が勿論。
さっきも河川敷によってすくって飲んだ。
確かに、自転車をひいてる買い物帰りの女性にそれを見られて、緊張で胃液を嘔吐したから、おなかには本当に水だけ。
もちろん高い草の茂るところまでもっていって吐いた。
俺は最近、男を認識していない。実際にはすれ違っているはずなのだが、そうなっていた。
歩いていても、視界に入れない。男ってだけでもうだめらしい。
それにしても、なぜかしら体が軽い。解放感。何をしても、しなくても、誰も期待しないし、文句も言わない。
そして外に出て、人に注目されるのはどんな風であれ気持ちがいい。
その人たちが俺に深入りしないから、殺されたり、キスしてきたり、手を触られて瞳をえぐるように見つめられることもないから。
もうそういう事をされることはないんだ。
これも解放感の一つの成分だった。
日本に来たばかりの頃は大変だったな。
でも、ここに来られたのも自分へのギフト。
ああ…花束を贈る人ももういないんだな。
逆に、一輪のゼラニウムをもらって、嬉しくて飾ったら、いつの間にか空き巣がもって行ってしまったこともあったっけ。
通勤通学の乗降者がいなくなって静まり返った駅に入り、ベンチに腰掛けると、とりとめもない思考が走馬灯のように取り巻いた。
駅のベンチと線路と、フェンス。その向こうには道路が勿論。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる