DEEP BLUE WORLD

白丸

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回収 そして…

海底、さらにその底

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「&*#●○■!」
 何者かが背中を軽く蹴る。
「う、うん?」
 目を開けると半魚人をおもわせる風貌で顔の左右にひれのような装飾があり、全身がうろこ状の黄土色の金属でてきた潜水服に身をつつんだ二人の人物がいた。
「●■#ж」
「‡◑!!*∂ℵ」
 聞いたことのない言葉だ。おそらく地上で使われていない言語だろう。
「ソラ?ソラ!どこ────っっ!」
 半魚人の一人がぼくに手をかざすと一瞬背中に痛みが走る。そしてまたもや意識を失った。

 「おい!おい!カイ無事か?」
 ゆっくりと目を開ける。部屋全体がオレンジ色の光で照らされた石の天井が見えた。
「んん…アラン?無事か?」
「ああ他の船員も無事だ」
周りをみると男性の船員が集められていた。
「サヤは?」
「わからん、女性は別の場所に連れて行かれた」
「…ひどい目にあってなきゃいいけど」
「ああ…まあ今はオレたちの心配をしたほうがいいかもな」
「それでここは?」
「わからん、地下牢のようなところだ」
 まわりを見渡してみる鉄格子に石畳。なるほど。
「無理に抵抗しない方がいいだろうか?」
「それが賢明だ、ヤツらオレたちの知らない超能力のようなものが使えるらしい、何人か抵抗したが手をかざした瞬間失神したのを見た」
「えっ?」
 あれはそういうものの類いなのか。
「ぼくも使ってみたいなぁ、あの人たちに聞いたら教えてくれるだろうか?」
 ふっと鼻で笑うアラン
「のんきなヤツだ、危機的状況下でも好奇心が勝つのか、そうだなおまえに素質があるならできるようになるんじゃないか」
「それならいいな」
 それからしばらくして半魚人が二人戻ってきた。
「おい、出ろ」
 そういっておもむろに鉄格子に手をかざした。ガチャという金属音がして檻の扉が開いた。誰も出ようとする気配がなかったのでぼくが一番最初に続いてアランが扉をくぐる。その後ぞろぞろとみんなそれにつづいた。
 松明でてらされた石津クなりの長いらせん階段をひたすら登るひんやりとした風が上から吹いて光が差してきた。まぶしさで思わず目を閉じゆっくりと目を開く

 
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