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回収 そして…
審問会、その鳥の名
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青臭い草の匂いがした。
そう感じたとき目の前には見渡す限りの草原がひろがり、空は青く白い雲が静かにながれていた。
「雲だ、雲がある…」
「さあ来い、この円のなかだ」
見ると石でできた大きな広場のようなものがありそれには円のなかに不思議な模様がかかれた。
「全員乗ったな、よし」
そう言うや否や不思議な模様が薄紫に発光しやがて視界は真っ白になった。
視界が徐々に戻る。さっきとは打って変わってさまざまな食べ物のにおいが鼻をついた。目の前には15mぐらいのおおきな木製の扉が開いていた。後ろを見ると古代の街らしき石造りの建物と屋台が見えた。においはそこからだろう。
「入れ」
扉の左右の槍を持った兵士(半魚人ではなく古代コロッセオの剣闘士をおもわせる)
の合図に半魚人は恭しく頭を下げた。
こうして古代の奴隷よろしく男性船員たちはぼくを先頭に門の中に入った。全員が中に入ったのを見届けると扉が重々しく軋む音とともに閉まった。どうやら半魚人たちは入ってこないらしい。
何やら小規模な城のような建物の中庭ようだ。気がつくと複数の兵士に囲まれていた。
「この者たちの代表者は誰だ?」
その問いに誰も答えない。しびれを切らしたのか兵士がぼくを指さした。
「じゃあそこのオマエ、オマエだ先頭を歩いていただろオマエでいい」
「え?」
「これより審問会をとりおこなう、答弁によっては全員死刑とする」
「えっ!あえ?」
「さっさと来いっ!」
「あええええ?」
こうしてぼくだけ無理矢理建物の中に連行された。
建物の中はひんやりと涼しかった。それなのに汗が止まらなくなった。落ち着けヘタなこと言わなきゃ大丈夫だ別にぼくらは悪いことをしたわけじゃない。
緊張で気がつかなかったがあたりを見ると法廷のような場所で正面に裁判官らしき白い装束の老人が座っており左右には長机がおかれそれぞれ3人の白装束の人物が何やら記録をしているようだった。
「これより審問会を開始します、異議はありますか?」
「異議なし!」と白装束。
「それでは代表者に審問を行います、代表者名前を」
「はい!カイ・シンドウです」
「カイ・シンドウに説明求む、なにゆえ我々の住まう地に来た?」
「えっと…」
ぼくは事情を全て話した。
調査のため潜水艇でシヴァを採取したこと突如船体がゆれ気がついたらここにいたこと。
全て話し終えたとき裁判官がこう言った。
「ふむ、ということは我々に危害を加えることはない間違いないか?」
「は、はい間違いありまさひせん」
「ふむ…ではこの者たちの入国に賛成の者」 全員が手を挙げた。
「反対の者」
だれもいない。
「以上のことからネオノーチラス号の乗組員を我が国アトランティスへの入国を許可する…それとカイシンドウ」
「はい」
「この鳥の名前を言ってもらえますか?」
「くぇ!」
神官に連れてこられたその鳥は…
「ソラ!」
「くぇ!」
まわりがざわつき始める。
「静粛に!この鳥ウミガラスの名ソラでまちがいないか?」
「間違いありません」
「くぇ!」
「ふむ!───では乗組員をただちに解放するように」
こうして審問会は幕を閉じた。
そう感じたとき目の前には見渡す限りの草原がひろがり、空は青く白い雲が静かにながれていた。
「雲だ、雲がある…」
「さあ来い、この円のなかだ」
見ると石でできた大きな広場のようなものがありそれには円のなかに不思議な模様がかかれた。
「全員乗ったな、よし」
そう言うや否や不思議な模様が薄紫に発光しやがて視界は真っ白になった。
視界が徐々に戻る。さっきとは打って変わってさまざまな食べ物のにおいが鼻をついた。目の前には15mぐらいのおおきな木製の扉が開いていた。後ろを見ると古代の街らしき石造りの建物と屋台が見えた。においはそこからだろう。
「入れ」
扉の左右の槍を持った兵士(半魚人ではなく古代コロッセオの剣闘士をおもわせる)
の合図に半魚人は恭しく頭を下げた。
こうして古代の奴隷よろしく男性船員たちはぼくを先頭に門の中に入った。全員が中に入ったのを見届けると扉が重々しく軋む音とともに閉まった。どうやら半魚人たちは入ってこないらしい。
何やら小規模な城のような建物の中庭ようだ。気がつくと複数の兵士に囲まれていた。
「この者たちの代表者は誰だ?」
その問いに誰も答えない。しびれを切らしたのか兵士がぼくを指さした。
「じゃあそこのオマエ、オマエだ先頭を歩いていただろオマエでいい」
「え?」
「これより審問会をとりおこなう、答弁によっては全員死刑とする」
「えっ!あえ?」
「さっさと来いっ!」
「あええええ?」
こうしてぼくだけ無理矢理建物の中に連行された。
建物の中はひんやりと涼しかった。それなのに汗が止まらなくなった。落ち着けヘタなこと言わなきゃ大丈夫だ別にぼくらは悪いことをしたわけじゃない。
緊張で気がつかなかったがあたりを見ると法廷のような場所で正面に裁判官らしき白い装束の老人が座っており左右には長机がおかれそれぞれ3人の白装束の人物が何やら記録をしているようだった。
「これより審問会を開始します、異議はありますか?」
「異議なし!」と白装束。
「それでは代表者に審問を行います、代表者名前を」
「はい!カイ・シンドウです」
「カイ・シンドウに説明求む、なにゆえ我々の住まう地に来た?」
「えっと…」
ぼくは事情を全て話した。
調査のため潜水艇でシヴァを採取したこと突如船体がゆれ気がついたらここにいたこと。
全て話し終えたとき裁判官がこう言った。
「ふむ、ということは我々に危害を加えることはない間違いないか?」
「は、はい間違いありまさひせん」
「ふむ…ではこの者たちの入国に賛成の者」 全員が手を挙げた。
「反対の者」
だれもいない。
「以上のことからネオノーチラス号の乗組員を我が国アトランティスへの入国を許可する…それとカイシンドウ」
「はい」
「この鳥の名前を言ってもらえますか?」
「くぇ!」
神官に連れてこられたその鳥は…
「ソラ!」
「くぇ!」
まわりがざわつき始める。
「静粛に!この鳥ウミガラスの名ソラでまちがいないか?」
「間違いありません」
「くぇ!」
「ふむ!───では乗組員をただちに解放するように」
こうして審問会は幕を閉じた。
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