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蝕の章 第一幕
ロシアンルーレットは賊の嗜みだろ
しおりを挟むおでん屋台の店主から聞いた、食材の輸送船がやって来る埠頭へ向かったエルゼ達。いくつかの貨物船が灯台の明かりを頼りに、船着場を目指している。
「本当にこんなところに現れるんですかね?貨物船を狙った海賊だなんて、にわかには信じがたいですよ」
「まぁな。でも、匂いは感じ取れたんじゃねぇのかヘリオ?」
「もちのろんでぇす♪ボクチンの嗅覚はズバリ、ここには傀魔クリスタルがしょっちゅう出入りしていると感じ取ってます♪」
エヴァンは薄気味悪い霧を帽子に手を当て目をやりつつ、ヘリオに備わっている嗅覚がそういうのであれば、これは傀魔の仕業であるかもしれないと賛同した。
ここまで一緒に向かってきていたミユリには、周辺の人への避難誘導をしてもらうために別行動を取っている。
すると、早速もう少しで到着する貨物船に煙が立ち込める。爆発音を聞きつけ、ニヤリと口角を上げるエルゼは揚々とコンクリートを蹴って、近くに留置している船に飛び移りスカートを持ち上げて海面に飛び込んだ。
その後ろを冷や冷やする様子もなく、エヴァンとヘリオは飛翔して着いて行く。なんと、エルゼは水切り石の如く素早い走りで海面を駆け抜けて、火の上がる貨物船を駆け上ったのだ。
船上に降り立ち、乱れたツインテールを手でかきあげて立ち上がる。そこには、三人の男が立っている。一人はバンダナを着けた巨漢で、残りの二人は一般的な体格をしている。しかし、その目にはどこか異様な雰囲気を感じさせるものが、闇のオーラとなって現れていた。
「コイツらが海賊か。ワニ野郎が船を襲ってんじゃなかったか?」
「確かに、ワニらしき姿は見当たりませんね。この方達は海賊のようですね、お嬢様」
「あぁん、何だぁ?こんな貨物船に似つかわしくない美人さんだねぇ?」
「お、おい!?この子、今……海を渡って来なかったか!?」
一人一人が違うリアクションを取ることに、しかめっ面のまま耳穴に指を突っ込んで聞き流すエルゼ。
こういう時、ヘリオの嗅覚によって傀魔であると分かりきっているせいもあって、どう引きずり出してみるのがいいのか困っているのだ。
「御託はどうだっていいんだよ。んで、テメェらがこの辺で貨物船だ輸送船だを襲ってる賊ってことでいいんだな?」
直球過ぎる質問にピリつく男達。
怖気付いたともいえる二人に対し、巨漢のリーダーが振り向き傀魔クリスタルを翳す。バレちまっては仕方がないと、クリスタルを起動して体に挿した。
──《パイレーツ》ッッ!!
続いて、両脇にいた男達も各々のクリスタルを起動した。
──《エドワード》ッッ!!
──《カリブオーシャン》ッッ!!
いきなり三体の傀魔に囲まれてしまったエルゼ。しかし、その表情に一切の曇りはない。むしろ頭を下げて、戦意を失ったように見えたのは変身者たちの方だった。
程なくして、霧の濃くなった大空を見上げると額に手を当てて、狂ったように高笑いを始める。こんな異形な怪物を目の当たりにしては、正気を保っていられる方が不思議なくらいだと《パイレーツ》傀魔は勝ち誇ったように言った。
するとエルゼがその言葉を否定するように口を挟んで、鋭い眼光を三体に向けると崩れないオレ様口調で語った。
「いやぁさ♪こうも簡単に3つもクリスタルを喰えるのかと思うと、可笑しくてな♪ワニ野郎じゃなくてもこの際いいぜ。エヴァン、ヘリオ───早速、愚かな罪喰らいの時間だっ!!!!」
「「御意ッッ!!!!」」
傀魔達が首を傾げるこの瞬間に、エルゼは天高く人差し指を向ける。指先に電撃波を生じさせ、エメラルドとヴァイオレットが混合するクリスタルが出現する。
「ま、まさか───貴様も傀魔なのか!?」
「ああ。でも安心していいぜ───、オレ様は傀魔を喰らう捕食者だからよぉ♪テメェらみてぇなのを探している変わりモンなのさ♪」
出現したクリスタルを起動させ、全身が光を放つ。
自身の傀魔としての力を、結晶化させたクリスタルが起動する。それは即ち、自分の真名を明かすことと同義なのだ。
──《ベルゼブブ》ッッ!!
起動した結晶は体に挿し込むことなく、粒子となってエルゼの全身に降りかかる。ツインテールお髪留めが粒子によって、蟲の持つ風切り羽根へと変わりブゥゥンという虫が羽根を高速で動かしている不快音を、相手にだけ聴こえるように奏でる。
その他にも、服に着いていた綺麗な装飾品が腐り落ちるように消え、新しく軽装の鎧や甲手を形成しスカートの丈も短くなっていった。ハエ使い魔のエヴァンが右手の甲、ヘリオが左手の甲に粒子となって手武器・爪武器へと変形する。
『《エヴァン》_ネイルスピナー……』
『《ヘリオ》_ネイルファング……』
「行くぜ行くぜ♪おらあぁぁぁ♪」
変身完了とともに雄叫びを上げて、三体の傀魔に飛びかかり爪武器を突き立てる。
『お嬢、こういう時は格好良く前振りとかを───』
「うるせぇ!!んなもんやって逃げられたら、そっちの方がかっこ悪ぃだろうが!!」
『そりゃあそうだけど……、お嬢の情けの無さゴイスー……』
裏拳を繰り出して、敵を分断させるエルゼ。彼女の言うことも一理ある。
だが、ヒーローとして活動するのであれば、その辺の前振りや口上はあってもいいのではないかと、武器となって扱われているエヴァン達は思っていた。
リーダーの《パイレーツ》から切り離された二体にターゲットを絞り、前傾走りで蛇縫いに急接近からの飛び回し蹴りを繰り出すエルゼ。まともに受けて、船体に激突する傀魔。
それを見た《パイレーツ》が、闇のオーラをドーム状に展開してエルゼと自分達をその空間に閉じ込めた。デモニックフィールドと呼ばれる特定の傀魔が作り出せる、自分専用のテリトリーと言えば分かりやすいだろう。
『デモニックフィールドじゃん。お嬢、これはもしかすると極上のクリスタルかもしれないでぇす♪』
「ふっ……、だといいがな。ヘリオ、スロットを開けてくれ。エヴァンもだ。まずはコイツらを片付ける」
『『御意ッ!!』』
その言葉にカチンときた《エドワード》の変身者は、持っている銃と剣でエルゼに襲いかかった。
こんな小柄な小娘に何が出来ると、自身を鼓舞するように言葉を吐き捨てながら剣を振り降ろした。見事なターンで剣を避けてみせたエルゼは、その遠心力をカウンターキックに乗せてお返しする。
続けて向かってこようとした《カリブオーシャン》に向けて、蹴り飛ばして行動を阻害した。同時に蒸気を立たせて開口した爪武器のスロットに、新たなクリスタルを出現させて挿す準備をする。
させるものかと、起き上がってきた二体の攻撃をノールックで回避しつつ挿れるクリスタルを選定したエルゼは、装填してスロットを閉じた。
──《ボルケーノ》、Over Drive...
「お熱いの喰らわせてやるよッ!!オォリヤァ!!」
「ごっふぉっ!!??グオォォ!!!!」
灼熱を纏ったクローが、《カリブオーシャン》を襲った。
火花ではなく、マグマを迸らせた連撃の前に膝を着く傀魔にトドメの一撃を繰り出した。
まるで噴火した熔岩のように、天高く吹き飛んだ傀魔。船上に叩きつけられたのと同時に、変身者の体からクリスタルが放出され砕けた。
間髪入れず、エルゼの進撃は止まらない。エヴァンの方にもクリスタルを新たに挿した。《エアネード》クリスタルは、暴風を巻き起こすことも出来る風のクリスタル。竜巻を浴びせながら、指先に意識を集中してネイルスピナーの人差し指から薬指にかけての、三本のバンカーを相手に向けて射出する。
「『テンペストバイツッッ!!!!』」
「ぐはぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!」
必殺技の名を叫び、《エドワード》傀魔も撃破したエルゼ。
倒れる変身者の近くに落ちている、二つのクリスタルであった破片を回収させるべく、武器形態を解いてハエに戻して取りに行かせる。その指示にハエ使いが荒いと、ヘリオは小言を漏らしながら回収したクリスタルの破片を主に手渡した。
すると、エルゼはその破片を躊躇いもなく口の中に放り込んで、飴玉を噛み砕くようにボリボリと咀嚼し始めた。本当に喰っている光景に、《パイレーツ》怪異は戦慄する。そんなことお構いなしに、「不味すぎる」と味の感想を残して残りの獲物にターゲットを定める。
「ひ、ひぃ……バ、バケモノ!!」
「あぁ?バケモノだぁ?テメェ、そのバケモノになるクリスタルに手を出しといてよく言うぜ!さぁ、お前のもいただくとする。だが、その前にアイツを試そう♪エヴァン、ヘリオ───合体しろ」
「「合点ッッ!!!!」」
二匹のハエは女王の一声に敬礼する。
二つの粒子がエルゼの頭上で激突し、一つの存在に再構築される。これはエヴァンとヘリオが元は一つのクリスタルであった故に起きる、奇跡的な現象なのである。
──《エヴァンヘリーオ》ッッ!!Fusion Weapon.
それは猟銃あるいはショットガンとなり、エルゼの手元に降臨した。瞬きする隙もなく、エルゼは《スリリングバレット》のクリスタルを装填する。
「ロシアンルーレットは賊の嗜みだろ?コイツでお前の倒される未来を決めようぜ!!一応言っておくが、この銃撃でオマエに弾丸を当てるつもりはない」
「な、なめやがって…………っ!?」
クリスタルの発動で、エルゼの周りに複数の同じ銃が浮かび上がる。エルゼの引き金と同時に、それらは右から順に発砲していく。その中に一発だけ、本物の弾丸が入っている。
しかし、ロシアンルーレットとは交互にその本物が撃ち出されるまで、一回ずつ引き金を引くというもののはず。エルゼはルールを知らないのか、そのまま引き金を引いてしまう。
弾丸は四つ目の銃から放たれた。《パイレーツ》の横を掠めて海へと消えた弾丸。これには流石に逆上して、反撃に腕に着いている砲台で砲撃しながら向かってくる傀魔。ルールも知らないで遊んでいる小娘がと、怒鳴り散らしたその時エルゼが片手の指で四を現して言った。
「勘違いすんなよ、テメェはあと4手でぶっ潰すってことだ」
「ざけんなぁ!!ぐぉ!?」
「まず1ッ!!」
向かってきた《パイレーツ》の顎に膝蹴り、着地と同時に相手の回し蹴りを躱すエルゼ。
あろうことか、持っていた銃の砲塔を握り締め持ち手を鈍器に代わりにして、殴りつけてみせた。これで二手目。残りは一気に決着を付けるべく、仰け反っている傀魔から距離を置いて弾を込めるようにクリスタルを二つ装填する。
──《クエイクス》,《ブリザード》,デュアルリロードッッ!!
「コイツで宣言どおりの4手だ!!喰らいなっっ!!」
「『『ハイブリッド・カオスショットッッッ!!!!』』」
大量の岩や氷柱を含んだ散弾が、《パイレーツ》に直撃する。
吹き飛んだ巨漢はデモニックフィールドによって、物質が不安定になっていたことでぶつかった壁が柔らかかったため、気を失わずに済んだ。そのフィールドも使用者が居なくなったことで消滅するのであった。
消えゆく、亜空間の中心で降ってきたクリスタルを口でキャッチするエルゼの姿は、まさに大魔王の風格そのものであった。
戦闘を終え、食べたクリスタルの味の感想について、懇切丁寧にメモを書き記すエヴァン。
「えっと、《エドワード》は苦過ぎて不味い。《パイレーツ》は塩気が多くて食えたもんじゃない……っと」
「その辺にしとけエヴァン。帰るぞ」
「帰るって、この人達は警察に差し出さない感じ?」
「ん?なんでオレがそんなことするんだよ?別にいいよ、美味くもねぇクリスタルしか持ってねぇシケた連中だし」
港まで戻ってきたエルゼは、輸送船を襲っていた傀魔クリスタル保有者を見逃した。
その内の一人が、配信者の映叡部 エルゼであると思い出してサインをせがんできた。三人分サインを書いて渡すと、喜んでどこかへと去って行った。
するとそこへ合流したミユリに、マネージャー通さないで勝手にサインしたことを知り叱りつけた。いつも面倒くさいなどと言いつつ、ファンサービスのボーダーラインがなっていない。
「そもそもあの人達、悪いことしていたってことは今度はエルゼ様のサインを複製して、転売行為で金儲けしちゃうかもですよ!!」
「え?マジかよ!?ヘリオ、アイツら匂いで追えねぇか?」
「無理も無理ですよぉ。ボクチンが嗅ぎ付けられるのは、クリスタルの匂いだけでぇす♪転売されちゃったら、ドンマイでぇ~す♪」
あまりにも他人事なヘリオを殴り飛ばし、まんまと騙されたエルゼ。しかし、エヴァンは落ち着いている。
それもそのはず。エヴァンはエルゼのサイン色紙に、判子を押させてくれと言って捺印していた。その判には「オレの正体バラしたら、オマエを喰うぞ!!」と印字されている。加えて、それは約束を守らなかった時に爆発する仕組みにしてあるのだとか。
「つまりですね。転売されるおつもりなら、このボタンをポチッと押せばあの色紙は爆発しますよ。と言っても、精々が燃えてなくなるくらいですけど……って、ああ!!お嬢様っ!!」
「優秀優秀♪なら、即爆破♪」
その日、近くの廃工場でボヤが起きた。この火元となったのが、エルゼの行ないによるものかは謎である。また同時にこれ以降、輸送船を襲う怪人の目撃情報がなくなったのも密かに謎として残っていたのであった。
こうして、エルゼの蝕を探求する日々が始まる。
━━━映叡部 エルゼの蝕_3/25。残り 22。
━━━映叡部 エルゼの食_4/25。残り 21。
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