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メインストーリーな話
観測対象の保護へ
しおりを挟む「まったく。身内のとんだおマヌケな話に付き合わされましたよ……はい」
「そんな事言わないでほしいし?それにしても、アンリードっての。夏蝶火さんとこの研究施設から持ち出された怪異。それに、人間の死体がくっついて出来たとか、話聞くだけで気分悪いし」
移動中の車内で、愚痴をこぼす二人。
運転する燈火はというと、身長が運転手としての基準を満たしていないため、運転席を改良している。それによって、運転は問題なく出来ているのだが、その光景を見た空美は冷静に考えておかしいことがあり、気になっていた。
(この人……、そもそもどうやって運転免許取ったんだし……?)
そうこうしているうちに、目的地の妖精の森へ到着していた。
車から降りて、先に来ているであろう辰上と合流しに向かう燈火。すると、空美は大きな声を上げて立ち止まった。びっくりして振り返った燈火は、何事か尋ねた。
「あーし、龍生先輩に会うとなると、色々ややこしくないですか?だって、一応、あんなことがあった訳で?龍生先輩の中では、《音雨瑠 空美 終了》になっていると思うし……」
「あ~~、それもそうですね……はい。何せ、この私ですら度肝を抜かされているんですよ。後輩にその場で混乱なんかされて、アンリードと戦闘になってしまえば、……終わりですね────はい」
今回の目的はあくまでも、妖精の森と呼んでいる敷地内に住んでいる怪異。その安全確保のために、夏蝶火の依頼でやって来たのである。
そこで、燈火はこのまま辰上と合流し、別の方向から森に進入することで、怪異の発見を分担する作戦に出た。その方が、今回は都合がいいと燈火は観測対象としている怪異のリストが、事細かく記されたデータを空美に転送した。次いでに、雨が降っている訳でもないが、万一に鉢合わせしてしまっても大丈夫なように、空美にレインコートを着させた。
「これ、汗ばんで最悪なんですけど?服の中、めちゃくちゃ蒸れてきて気持ち悪いし」
「文句言うなです。ほれ、そしたら私は後輩と合流して森に入るですよ……はい」
お互いに通信は繋いだ状態で、イヤホンで会話をすることにして、その場から離れた。
しばらく歩いて、車を停めた方と逆方向にたどり着き、辰上と合流することに成功した燈火。まさか、反対口に来ていたとはとブツブツ言いながら、同じく観測対象リストを送信した。
「観測対象……。はじめて知ったんだが、僕達って怪異を保護しているんだな。さっき、ラウさんから聞いた時はビックリしたんだが、この森にも居るのか?しかも、こんなに!?」
「そうですよ後輩。いいですか?私たち、噂観測課は────文字どおり、噂を観測する組織なんですよ?無闇矢鱈に、怪異を討伐することだけが仕事なんじゃねぇのですよ…………はい」
さも当たり前のように、辰上に向かってそう告げると、森の中へと向かった。
本来、怪異と人は相容れぬ存在とされ、その隔離を保つために組織された機関があった。しかし、次第に形を変えて噂は信憑性を得ていき、怪異として人間に牙を剥くものまで現れるようになった。
そんな怪異に立ち向かうべく、同じく噂から生まれた怪異をその身に宿して戦う、怪異使いと呼ばれる存在が現れたのは、人間の歴史だけを取っても最近のことなのであった。
「その名残りという訳ではないですけど、噂観測課は従来の仕来りみたいなのも業務の一環に含まれているんです。おお!早速一体発見ですよ、後輩」
「あれは……【毛羽毛現】。日本に古くから伝わる妖怪じゃないか」
リストと照合する辰上。その前で、髪の毛を触られている燈火。【毛羽毛現】は嬉しそうに、燈火の髪の毛を手入れし始めた。燈火の髪はダメージを受けていない、ツヤのある髪の毛へと変わり、心做しか輝きを放っているように見えた。
「おお♪腕は落ちてねぇですね……はい。ヘッドスパ要らずですね、これは……」
御満悦の燈火は、【毛羽毛現】に他の怪異が集まりそうな場所がないかを聞く。すると、後に着いてきてほしいと合図をして森の中へ向かっていった。辰上とともに、その後を追いかける。
ところどころに動物に見えているが、実は怪異である生き物達も集まってきて燈火達と同じ場所へと向かう。その時、
『ああぁぁ!!!!』
「ぬわぁぁ!?な、なんですか!?急に大きな声出して?」
「ん?どうしたんだ?」
「あ、いや。実は、もう一人付き人が居るんですがね。そいつに反対方向から、怪異を探してもらうように言ったんですけど……」
辰上に説明していなかったと、急いで簡潔に話した。そして、すぐに通信口の空美に状況を確認する。眉間に皺を寄せて、イヤホンに耳を当てている燈火を見て、辰上の表情にも緊張が現れる。
『か、かか…………っ』
「もしかして、攻撃を受けているんですか?……はい?」
『…………可愛い、この子♪』
キョトンとする燈火を見て、ますます事態が飲み込めなくなる辰上。
虚無の表情で、空美が見つけた観測対象怪異【カーバンクル】に、一目惚れしたことを実況している声を聴いていた。辰上の方を見上げて、異常はなかったようだとアイコンタクトを取って、スッと立ち上がり歩みを再開した。
案内された場所には、たくさんの怪異がいた。そのどれもが、人間から怪異となったものではなく、人間の想像を具現化させたような幻想種の怪異だった。
燈火はマップを広げて、地下シェルターのある施設の中で比較的に近い場所を割り出した。そして、【毛羽毛現】や他の怪異に此処が狙われている可能性があることを告げ、急ぎシェルターに向かい妖精の森から避難するよう説得した。
するとそこへ、傷だらけになった怪異が現れた。その怪異は、リストでチェックが付いていなかった怪異だった。そして、他に見つけられていない怪異は既に、何者かの攻撃を受けて消滅したことを告げて、その怪異も塵となって消えてしまった。
怯え出す怪異達。燈火の言っていたことを半信半疑で聞いていた怪異達は、自分達が危険に晒されていると知り、慌てふためく。事態は一刻を争うかもしれないと、燈火は空美にシェルターの座標を送り、怪異の避難を任せる。時を同じくして、近くで爆発音がした。
「何だ!?まさか、そのアンリードってやつが本当に強襲をかけて来たのか?」
「そう見て間違いなさそうです。後輩、お前は怪異達を連れてシェルターに向かえです。アンリードは、私と連れの方で食い止めるです!!」
リモコンのボタンを押して、端末を辰上に託した燈火は、爆発音のした方へと一人走って行った。
□■□■□■□■□
激しい衝撃が走った大地。木々を根本から抉り出された、森であった場所に尻もちつく影。
「あいたたた……、参りましたね~~?ちょっと、怪異が居そうだと思って森に入ったら……。アンタらが、お師匠さんが言ってたアンリードとかって連中ですかね?エヘヘヘ…………」
「満身創痍……。にも関わらず、呑気ね……」
「どけボニー。こんな明らかに、相手を舐めたような態度をしている怪異は、さっさと消すに限る。我が一撃で────」
座り込んだままの怪異にトドメを刺すべく、プロメテウスが巨腕を振り上げた。その時、顳かみに衝撃が加わり頭が横に倒れかかった。すぐに、元の位置に戻すと、衝撃を与えた者がいる方を見た。
「また貴様か、噂観測課の……。フロンティアを相手に、逃れることが出来たというのに自ら死にに来たのか?」
「人様の森で暴れ回っておいて、随分と余裕そうじゃないですか。そこの怪異、無事ですか?────って!?」
砂煙が多少残っていたことで、全身が見えていなかった燈火は、まだ観測対象怪異の生き残りがいたのかと思い、声をかけた。しかし、その正体を見て驚いていた。
なんと、そこに居たのは上級怪異のサタナキアであった。人間態である鳴堕 暁咲の姿をしているから、恐らくは思わぬ奇襲にあって不覚を取ってしまったのであろう。
「ヨイショっと!!隙ありぃ!!ギャハハハハッ♪」
プロメテウスが燈火に気を取られていた、一瞬のすきをつき隙をつき、暁咲は悪魔の尻尾を刃状に硬質化させ、首を跳ねた。その呆気なさに、不快な高笑いを浴びせながらその場に立ち尽くす暁咲。しかし、プロメテウスの身体が暁咲の方にグイッと向き、両腕で暁咲を鷲掴みにした。
驚いている間に、なくなった首がみるみる再生して元どおりになった。プロメテウスは首をコキコキと鳴らして目を開けた。そして、両腕に電撃が走り巨腕へと変形させて、暁咲を握り潰した。全身の骨が軋む音に、咽び声を上げる暁咲は必死に脚でプロメテウスの体を蹴った。
「フッ。上級怪異とて、この程度。我らの敵ではない!!」
「うっ……、ぐっ…………、デ──、デビ────」
悪魔憑着...
アーマーを装着する衝撃波で、プロメテウスの拘束から逃れた暁咲は、完全にサタナキアへと変身した。とはいっても、受けたダメージは想像を絶するものであり、膝をついたまま息をするのがやっとであった。
燈火が加勢に向かおうとするも、その行く手を阻むようにボニーが割り込んで二丁拳銃を構える。武器さえあれば、戦闘で無理矢理にでも突破出来るが、燈火はリモコンで呼び寄せたキャリーケースは、まだ来てないため武器がない状況。
睨み合う後ろでは、サタナキアの方へ向かうプロメテウスが見えていた。立ち上がることすら、出来ないサタナキア。今度こそ、避けることの出来ない一撃がサタナキアを襲う。
「ちょっと待ったァァァァァ!!!!」
「────ッ!?」
「あーし、ただいま参上ッッ!!!!」
レインコートを脱ぎ、プロメテウスに叩き付ける。怯んだところに、腹部へ強烈な一撃を叩き込んだ。
駆けつけた空美によって、サタナキアは危機を免れた。同時に、アーマーのリブートシステムが作動し、筋力保持を行ない立ち上がることに成功したサタナキア。起き上がって礼を言うのかと思いきや、いきなり空美の顔を覗き込みクンクンと匂いを嗅ぎながら、舐めまわすように胸、腹、太ももと顔を近付けた。
「へぇ~~、上級悪魔を飼い慣らす怪異使いですかぁ?いいですねぇ~~、イッヒッヒッヒッ♪あっでも、わっちギャルとか?そういう陽の象徴みたいなの、あんま得意じゃないんですよね~~~~」
「うげ、何この子?あーしの匂い嗅いで、変な顔しないでくれる?って、そんなこと言ってる場合じゃないし!!」
空美が意識を前に向けると同時に、プロメテウスが瓦礫から這い出て、無数の糸を差し向けた。二人は回避して、距離を取った。すると、糸がぶつかった地面に魔術的な穴が空いて、中から人形が現れた。その数はあっという間に増え、二人だけでなく燈火とボニーがいる方まで伸び、完全に包囲されてしまった。
サタナキアは、バイザーのスイッチを入れて計測を始めた。現れた人形は、一体一体が中級クラス以上の怪異と同等に強いことを燈火と空美に伝えた。そして、面倒なのは苦手だと肩を竦めステルスモードになって、姿を消した。
「あっ!自分だけズルいし!?」
「言ってる場合じゃねぇです!これ、あのプロメテウスってやつが操ってるみたいですが、こんな数とまともにやり合ってたら消耗するのはこちらだけですよ……はいっ!!」
プロメテウスの号令で、人形が一斉に二人を襲う。
互いに、距離取って分散するなか、キャリーケースが燈火のもとへ飛んできた。燈火は人形を踏み台にして、空中でキャリーケースが射出したショットガンを受け取り、真下にいる人形の群れを目掛けて放った。着地と同時に、リモコンで迎撃モードを押して、キャリーケースにも援護支援させて人形を一掃していく。
「そうだ。もっと踊れ。ボニーが貴様らの守ろうとした怪異どもを全滅させるまで、我が遊んでやるぞ。そぉおら、ここは土壌がいい。いくらでもすぐに人形が作り出せる」
プロメテウスの一言で、ボニーが既にこの場に居ないことに気がつく燈火。しかし、この数を相手に空美と手分けして戦うのは、不可能に近かった。
すると、プロメテウスは顔を歪ませた。ボニーから連絡を受けたのか、舌打ちをしていた。
「チッ……、逃げたのではなかったのか。あの悪魔め……」
絶え間なく人形の軍勢を作り出し、燈火と空美を追い込んでいくなか、ボニーが向かったであろう方角を睨んでいた。
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
プロメテウスが無限の兵を展開した隙に、燈火が向かってきた方向に怪異が逃げたと読んだボニーは、森を一気に駆け抜けた。このまま怪異達を補足して、全滅させるために二丁拳銃を繋ぎ合わせたレールキャノンをチャージした。
「おや?またお会いしましたね♪ギャハハハハッ♪」
「ッ!?」
「いただきっ!!」
疾走するボニーの素早さに追いつく速度で、サタナキアの不意討ちが直撃した。
ごちゃごちゃした集団戦が嫌いなだけで、アンリードにお返しをしてやりたい気持ちはあったサタナキアは、その場でフットワークをし身体のウォームアップを行なうと同時に、起き上がったボニーへ飛びかかった。
アームとガンブレードがぶつかり合い、激しい火花を巻き起こしながら鍔迫り合いが始まった。プロメテウスとは違い、単純なパワーがないボニーが押され、突き飛ばしたサタナキアは背面を地上に向けたまま、滑空して追撃をかけた。
地面に叩きつけられたボニーは、のそっと立ち上がる。外傷はなく、砂埃だけが立っている地上に佇むボニーのもとへと降り立つサタナキア。両者の睨み合いに風が止み、ボニーは再び二丁拳銃に武装を変えた。
サタナキアは、全身の肌を青褐色に変貌させ、バイザーに手をかけながら前傾姿勢を取り、長い蛇舌の突き出して舌なめずりをした。
「いいよ……。少し、遊んであげる……」
「そうですか?なら、遠慮なくゥゥ♪ギャハハハハッ!キシャシャシャシャ────ッ♪」
地を這うような動きで、ボニーの牽制を掻い潜りスライディングによる懐への潜り込み。そのままみぞおちに向けて、アームを突き当てバンカーを射出した。そして、吹き飛んだボニーよりも速い速度で触手が伸び、ボニーを捕らえた。
衝撃で急所が露わになっている個所を目掛けて、飛びついたサタナキアのエルボーが炸裂。再び宙に放り出されたボニー、身を翻し更なる追撃を避け、地面に向けて荊の棘を打ち込みロープアクションで、地上に帰還する。
しかし、振り向きざまに頬に拳がぶつかる。完全にスピードなら、サタナキアが勝っていた。防戦に徹することしか出来ないボニー。その表情は一切の曇りも見せないが、手数でもサタナキアの方が勝り足払いで脚を取って、倒れたところに馬乗りになりタコ殴りにした。
「ほらほらほら♪さっきまでの威勢はどこにいったんスか?このまま、わっちが決めちゃいますよ?ギャハハハハ、ギィヤハハハハハッ♪」
「────。」
宙返りからの蹴り飛ばしで、ボニーを大木に叩きつけアームにコードを入力するサタナキア。すると、デジタルシルエットがポリゴンとして、空間に現れてレールガンが手に握られた。
────GET READY ?Devil charge...compaction...
「そんじゃ、特撮ヒーローっぽくカッコよく決めてやりますかねぇ~~♪イヒヒヒヒ…………♪」
バイザーのアンテナ部分から、暗黒物質のエネルギーがアーマーを伝って、握られているレールガンの銃口に集められていく。圧縮されたサタナキアのエネルギー弾が、引き金を引くのとともにボニーを襲った。
──悪戯好き悪魔の閃き恋文弾ッッッ!!!!
在り来りなネーミングを付けた弾丸が、大木ごと叩きつけられていたボニーを消し飛ばした。射線上の焼け跡から、バチバチと電撃を放つ程の威力。サタナキアはレールガンの銃口から冷却で生じている煙を見つめ、フッと優しく息を吹きかけて煙を消して、レールガンをしまった。
憂さ晴らしも出来たと、伸びをしてリラックスタイムに突入した。欠伸が出そうになるのを堪えて、伸びを終えた両手を落とすと、何かにぶつかって手が真下に向くのを遮られた。
「────ッ!?ンンッ!!??」
「こんなに身体……、はっきりと触ってるのに……呑気なものね」
背後に目を向けると、そこにはレールガンで跡形もなく消えたはずのボニーがいた。伸びをした間に両脇から手を回され、背筋から胸部を貫くブレード。
声を上げることも、吐血すらもさせないように大きい胸ごと託し上げる形で伸びた手が、サタナキアの口を押さえつけていた。ブレードを深く突き刺した後、一気に引き抜いてよろけるサタナキアを蹴りつける。
そして、倒れているサタナキアの体を仰向けにさせて、胸ぐらを掴んで持ち上げる。鼻先同士がくっつきそうになる距離まで、顔を寄せて抑揚のない声で囁いた。
「じゃあ、今度はこっちの番────、でいいよね……?」
突き倒して、起き上がったボニーは二丁拳銃の銃身を直立になるように曲げ、二刀流のブレードに変形させて片方をサタナキアの首元に突きつけた。
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