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EXTRA FILM 3rd ※三章の幕間
雹は止まず、心は晴れず
しおりを挟む「ごめん……」
「そう……、ですか……」
ラウは支援に入った支部へ向かい、ちょうど近くで仕事の出張でやって来ていたシギルと再会を果たした。
久々に心地の良い会話出来ると思っていたラウ。しかし、シギルは何かに怯えたように、ラウの手を振り解いた。咄嗟に謝られ「キミの近くに居ると、ボクで居られなくなる」と、冷たい言葉をかけられその場に立ち止まってしまうラウ。
いつからこんなに、拗れた関係になったのか。ラウにはその記憶がないからであった。これまでの何がいけなかったのだろうと、一人シギルが好きだったから自分も飲むようになったハーブティーを飲んでいた。
『こちらビッグベン支部。怪異因子密売組織プルーナと交戦中!至急、ライセンサー部隊も駆けつけられたし!』
飲みかけのハーブティーを置き、勘定を済ませて街中を走り抜けるラウ。
背後に停めていた車が走り出す。その車には、シギルが乗っていた。目指している場所は同じなのであった。
合流を果たすと、すでに負傷者が出ていた。
プルーナの連中は腐っても怪異使い。つまりは、怪異使い同士の戦いである。
「来てくれたかライセンサー。大変なんだ……。交戦が始まってビルに籠城されたのだが、封鎖した経路以外に抜け道があったらしい」
その報告を受け、ラウは前線に参戦するのではなく隠し経路である、その場所へと走り向かった。
なんと、隊員の報告によればそこに民間の車が進入した。現在は逃走経路に使われないように、封鎖しつつ突撃隊を向かわているが民間の車はもしかすると、人質となっている可能性がある。
胸騒ぎがして駆ける足を早めるラウ。その予感は的中した。突撃隊は全滅し、戦闘の跡が残る階段を駆け上がると声が聞こえてきた。聞き馴染みのある声が、怯えたように相手と話をしていた。
「連中、アナタが使った経路を封鎖したわ。もうこうなったら、戦闘は避けられないわ」
「そんな……。た、頼む!彼女がこの国に来ているんだ!ボクはもう……、彼女に嘘をついていたくない。こんなことから────」
「今さら何を言っているの?アナタは彼女のことなんかよりも、ワタシのことを選んだ……違う?もうその体はとっくに、ワタシなしじゃ生きられない体になっているはずよ?」
ネクタイを拾い上げ、自分の胸元に引き寄せて耳元で囁く女。
彼女こそがプルーナのリーダー、アンネ・ミリーゼだ。ラウは、ミリーゼが話をしている男性が誰だか分かった。幸い、着ている服は執事服。仕事も表向きではSPをしていると言っており、その子は男性の方も認識済みである。
ドアを蹴破って、形だけの拳銃を構えて警察組織を装ってミリーゼに銃口を向ける。
「ラ、ラウ……!?」
「離れてシギルッ!!」
「────ッ!!」
ミリーゼは廊下へ飛び出し、非常階段を使い屋上へと逃げていった。それを見届け、銃を懐にしまってシギルの方へ身体を向ける。そして、有無を言わさずに平手打ちする。
それは、こんな危険な場所にやって来たことを本気で心配していた一撃だった。直ぐにシギルの胸に飛び込み、抱きしめる。動揺するシギルは、ラウから離れようとするがラウの二の腕の筋力から繰り出されるハグは、並大抵の人間では振りほどくことは出来ない。
「よかった……、本当に…………よかった」
「ラウ、ごめん。やっぱり……ダメだ」
「…………えっ?」
シギルの顔を見上げて、力を抜いたラウ。すると、ラウを押し飛ばして距離を置くシギル。苦しそうに胸を手で押さえながら、その場に縮こまるのを見て心配になったラウが近付こうとした瞬間、
「行って!!」
「はっ!?」
「早くっ!あの女はテロリストか何かなんだろう?キミはあいつを追ってここに来たんだろ?ボクなら大丈夫……、一人でも戻れるよ。職場に戻らないと……」
それでも苦しそうにしているからと、ラウは肩を持とうとするがそれさえも断った。
シギルの言われたとおり、今ここでミリーゼを逃したら次はまた捜索するところからになってしまう。シギルに質問され、ミリーゼという女はプルーナのリーダーであること以外、何も知らないと答えて非常階段の方へと急ぐのであった。
(本当に……覚えていないのか。ボクはキミをこの手で抱くことなんて……もう)
動悸が上がり、苦しそうに下腹部を押さえながらシギルはビルの外へと向かい、救助隊に発見されテロリストの人質にされていたと認識され、救出されるのであった。
屋上へと続く階段の途中に立ち塞がる怪異。【グール】それも、人の意思で力を発現させている。つまりは怪異使いである。ラウの行く手を阻むべく、襲いかかる。
狭い空間での戦闘は、数の多さで有利はとりにくいものの相手の機動力を奪うには持ってこいである。右拳を掠め避け、続けて突き出してきた後続の蹴りを掌でいなす。空かさず繰り出される回し蹴りで、一人無力化させる。
しかし、次々と合わられる【グール】に両腕を掴まれ、反撃の出来ない状態になってしまう。そこへ、階段から飛び込んでみぞおち目掛けて突き出された拳が、ラウに迫る。絶対に避けられない。その一撃を前に、深く息をする。
途端に、スーツで隠れている筋肉が膨張すると拘束していた【グール】達を一気に吹き飛ばした。そして、急激な筋肉の膨張で懐から飛び出し宙に舞う水筒が迫りくる【グール】とラウの間を落下する。水筒は【グール】の拳に触れると同時に、ラウの拳撃を受けて砕け散る。中に入っていた水が、火災報知器のスプリンクラーのように辺り一面を濡らした。
「なっ!?どこに行った?」
「────こちらですよ……」
「ぐあっ……」
「おごっ、……あがっ!?」
ラウを見失った【グール】達は一人、また一人とその数を減らしていく。
反響するラウの声に翻弄される【グール】は、気が付けば一人だけとなっていた。同時に手足が悴んで思うように力が入らない。そう、外気に晒されているというのにラウが姿を消した瞬間から、冷気が漂っていた。
おまけに、外気との温度差から水蒸気で視界が不自由になっていたのだ。背後から強い衝撃を受け、最後の【グール】も階段に倒れ込む。ラウはエナメルグローブをはめ直し、一気に屋上まで登り詰める。
「そこまでです!アンネ・ミリーゼ」
「あら?もう来たのね。……まったく、使えない連中…………」
ヘリを呼んで逃げるつもりでいたミリーゼに追いつく。
観念したように両手を頭の上に上げ、ラウへ近づくミリーゼ。しかし、降参した訳ではない。後頭部に手を向かわせたところで、髪の毛の襟足を隠れ蓑にして毒針を放った。
空を裂いてラウの眼球を捕らえた毒針。その刹那、ラウの上体は地面を頭上になるように逸れ回避する。腹筋と背筋のみで元の体勢に即座に戻り、後ろ回し蹴りでもう一本の毒針を蹴り落とす。
容赦なく構えて走り込むラウの正拳突きが、ミリーゼの露出している腹部にクリーンヒットする。くの字に体勢が変わるほどにまでめり込んだ拳。それだけに終わらない。肩上に突き出されたミリーゼの顎に、もう片方の拳が炸裂し空高く飛ぶ。
声にならない咽びを吐露するミリーゼ。そこへ身体を捩って跳躍に全身を乗せたラウが追いつく。鬼神の如き追撃で、ヘリポートのHマークの中央に叩きつけられるミリーゼ。
「ぅぐあ、はぁッ!!??」
「これでッ……、お覚悟ッッ!!」
地面に張り付けにされたミリーゼに、急降下でトドメを刺そうとするラウ。このまま一気に勝負が決まると思われた次の瞬間、ミリーゼの身体が闇となって消えた。
空かした拳がHマークを完全に破壊する。砂煙が巻き上がるなか、辺りを確認してミリーゼの気配を感じ取ろうとする。すると、ミリーゼの方から声を出すことで自身の居場所を明かした。話す言葉の内容を確認することなく、ラウは声のする方へ飛び出した。
「ほんっと……、昔から何も変わってないのね。アナタは……」
「───ッ!?黒雷ッ!?」
拳を掴まれたラウの全身に雷霆が走る。
感電によって、声を出すことも出来ず帯電した雷放を全身で浴びるしかないラウ。全身が黒焦げになるほどの電圧を流し込まれ、地面に叩きつけられる。無様に倒れている頭を足蹴に踏み躙りながら、ミリーゼは何をしたのか説明する。
これはミリーゼの持つ怪異、【肩なき蛇龍穿つ雷霆】によって発生した雷霆。インド神話で悪名高きヴリトラ殺害したインドラが造らせた、対神兵器の力を持つ怪異である。
ミリーゼのその雷霆は、ラウに先程まで付けられた傷に蓄積したダメージをすべて返したのだ。これには幾ら鍛えているラウとはいえ、その身体に受け切るにはあまりにも強大なダメージである。体外へ雷放が出尽くしたラウの頭を鷲掴んで、憎らしい悪役令嬢のような表情を見せる。
「残念ねぇ……。あれだけのダメージよ?指の1本だって動かせないでしょう?」
「く……、ぅぅ……っ……」
「さぁて♪今度こそ貰おうかしら?」
ラウの袖を捲り、手首を掴み上げたミリーゼ。その手には、グルーガン形状の注射器が握られていた。
今ここでラウの血液を採取するつもりでいるのか、戦闘する際に手放してしまったケースから消毒液を取り出し、分量を考えずにラウの腕に振りまいてガーゼで汚れと一緒に拭き取った。
「…………ありがとうございます」
「───────んっ?」
指の一つも動かせるはずのないラウの言葉が、ミリーゼの耳に入る。眉を歪ませたその時、風に飛ばされた花びらのようにラウの全身がバラバラになって空へと消える。
バラバラになって空へ飛び去ったのは雹。それらが隊列を組んで、プラス気温の空を飛行する。
ミリーゼは再び、怪異の力を行使し雷霆を圧縮した光弾を放つ。雹の隊列は、散開して光弾を回避してミリーゼに襲いかかった。票は雪ではないと同時に雨や霙といった、単純な冷たさを持ったものではない。氷がそのまま、小さな礫となって降り注ぐ。
その一つ一つは凄まじい破壊力を持ち、人や農作物への多大なる被害を与える他。酷いものでは、車や建物にすら傷を付ける自然発生現象でもある。それを操ることの出来るラウ。まるで巣を守るため、攻撃してきたスズメバチのように襲われてはひとたまりもないことは、言うまでもなく想像できるだろう。
ミリーゼは皮膚に痣ができるだけに留まらず、凍傷を負ってその場に膝ついて倒れた。すると、雹が集結して人型のシルエットを作り、ラウがその場に現れる。しかし、【肩なき蛇龍穿つ雷霆】によって受けたダメージは消えていないため、ミリーゼ同様に満身創痍であることに変わりはない。
「ゆ、油断……したわ。────でも……」
ヨロヨロと立ち上がるミリーゼ。
ラウに注射器を向ける。すると、着ていたパーティードレスから溢れている、たわわの谷間から、ドス黒い液体の入ったカートリッジを取り出した。注射器に装填して、そのドロドロとした液体が揺れるとグツグツと煮立っていた。
「ロスト、……リキッド────」
「…………え?」
微かにラウの耳にそう聞こえたことで、聞き返す反応を見せた。
しかし、ミリーゼはその注射器を自身の胸に打ち込んだ。突如、悶え苦しみ出して後退る。血管という血管が浮き出し、黒雷を周囲に撒き散らして暴れ狂う。
まるで、怪異の力を暴走させたようなその光景に困惑するラウ。それをお構えなしに咽び喘ぐミリーゼ。電子レンジで温め終わったのかと思うほどに、血管の膨張も黒雷も一点に強い衝撃を巻き起こして止まった。
白目を剥いて直立しているミリーゼの身体が、ゆっくりと後ろに向かっていく。向かう先には、戦闘で破壊されてしまった柵があるが寄りかかって来たミリーゼを支えることが出来ず、そのままビルの屋上から落下してしまった。
動かない身体にムチを打って奮い立つラウは、ミリーゼの落下していく様を視界に入れる。空中で全焼し、灰になって姿が消えていくのをラウとビックベン支部の隊員達が目撃する。
『プルーナのリーダー、アンネ・ミリーゼの消滅を確認した。プルーナ構成員の怪異使いに告ぐ。君たちの組織のリーダーは──────』
残存勢力に対し、速やかな投降を勧告する通信が発せられた。ラウは救護班が到着するまで間、屋上で座っていることしか出来なかった。
やがて、プルーナ側の抵抗が収まり事件は幕を閉じることとなった。
□■□■□■□■□
事件の収束と怪異に関わる情報の隠蔽を終えた噂観測課は、ラウがミリーゼの散り際に呟いた《ロストリキッド》について調査するべく、本部へラウに同行するように申し出た。
戦いの傷を癒し終えたラウ。本部へ向かう前に一日だけ時間を欲しいと申請し、許可が降りたので着替えて人と待ち合わせする。予約を入れておいたレストランに、待ち合わせしていた相手が現れる。ラウは普段着慣れていない格好に違和感はないか、今更になって身なりを確認して恥ずかしそうに椅子に座った。
「ごめん。待たせたかな?」
「ううん、わたしも今来たところだから。さぁ、まずは食事にしましょう」
向かいの席に座る男性。プルーナの立て篭もっていたビルへ立ち入ってしまい、ラウに助けられたことを素直に感謝する男性。そう、彼はシギル。
シギルとラウは食事を終えると、お互いの最近起きた身の上話をした。ラウにとって、唯一現実を忘れていられる時間。知らないなりに着てみた女らしい服をシギルに褒められ、思わずはにかんだ。
普段、任務先でも臨時動員で入った仕事場でも。誰一人として見た事のないラウの笑顔。ラウもこの笑顔を向けられるのが、シギル以外に居ないことはもう知っていた。そう、ラウはシギルに恋している。
フロス家の財産を狙う連中を近づけないために、貴族の家柄で縁が深い家の息子と許嫁の関係にある。でもそんなことは、ラウが望んで好きなった相手ではない以上は当然、笑顔になんてなれたことはない。
レストランを出た二人は、噴水広場のある出店市場へと向かった。
ふと、目に止まったネックレス。サファイアの水晶が着けられた綺麗なネックレスだ。ラウはそれがシギルに似合うのではと思い、手に取ってシギルの首元にあてがおうとした。
「やめろっ!」
「…………ッ!?」
「あ……、ごめん……」
熱いとわかっていたものに触れた時のように、反射的にラウの手を振りほどいた。
ラウには、シギルが自分を避けているように見えていた。「どうして」と、問い詰められずには居られない。肩に触れようとするラウですら、拒絶するように後ろに足を退くシギル。
すると、シギルは目を背けたままラウに問う。
「あのミリーゼって女性……覚えてる?」
「ええ。彼女はプルーナという組織の……」
「違う、そうじゃない!彼女は……キミを……。ボクは……彼女と…………、くっ」
「何?シギル!?まさか、ミリーゼに脅されていたの?それであの日もあそこへ?」
シギルは答えてなかった。
そして、これからは今の仕事を辞めることになったから出張はなくなると告げ、ラウに背を向けて走ってその場を去った。
その背中を追いかけることが、ラウには出来なかった。ラウもまた、今回の戦いで何も終わっていないと思っていたからだ。本来のラウの目的であった、人造怪異使いに関わった人物も怪異もいなかったのは勿論、ミリーゼの最期の散り際が何ともあっさりであったこと。
この戦いは何の意味も成していない。それどころか、ラウとシギルの溝をより深く広げてしまったような気がしていた。
ラウは冷たい自分の身体を抱きしめて、空を見上げた。寂しく、雲だけが広がった空から大粒の雨が降り始める。それは、ラウの心の涙を表現しているようだった。
(シギル……。どうして、貴方が────、こんなにも遠くに感じるの?ミリーゼを倒したことで危険から助けたはずなのに、貴方をこれからもっと苦しめてしまうことになるような気がして…………)
軋む肩を寂しく抱きしめて、心の叫びを声にならない感情で咽び泣いた。
同時に怪異の力────、【雹隠れの淑女】が制御効かなくなったように、雨がすべて雹に変わっていく。雹が降り注ぐなか、ラウの頭上だけずっと雨のまま、せっかく見繕った服が台無しになるくらいに濡らした。
その日、街中に降り注いだ季節外れの雹。それは、一人の女執事。いや、女執事を装うことで本当の自分を隠してきた淑女の心の傷を表現していたように、街に被害をもたらすほどにまで降り続いたのであった。
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