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第一章 暴虐皇子のやり直し開始
2話 暴虐皇子のやり直し開始
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「!?」
あれ?おかしい俺は瓦礫の下敷きになって押し潰されて死んだはず・・・
それに、何でおれはリリスに向け指を指して・・・って
「えぇぇぇぇぇ!!」
ここはヴァルハラ帝国院高等学園にある別館のパーティールーム、学園に在校する生徒が参加する三ヶ月に一度の社交会の場だ、現に部屋の壁際にはヴァルハラ城から借り出されたコックや給仕係達が何名も立って待機している
「!?ど、どうなさったのですか!?アーサー様!?」
「は?へ?」
前に突き出した右腕の隣を覗く様に見下ろすと、心配そうにこっちを見上げる亜麻色のボブヘアの美女
グネビー=ロルヴァ、ロルヴァ男爵家の3女、愛らしい大きく垂れた茶色い瞳、その目元にあるエロスを掻き立てるホクロ、熟れた果実を思わせる潤んで透き通った唇
17歳にして成熟した魅惑の身体、とくに今着ているドレスは俺が直々にグネビーの為にオーダーメイドで作らせた為、俺の欲望が全面に盛り込まれ、乳房の半分近くが見えてしまいそうなくらい胸元が大きく開いた赤いドレスを身に着け、その豊満な乳房が俺の脇に押し付けられていた
そう彼女は、俺が全てを捨て、欲した愛しい女性・・・そして俺を裏切った女
『馬鹿じゃないのぉ~アンタみたいな不良債権、マジで願い下げよ、ね・が・い・さ・げ』
『・・・・攻略できるキャラは全部攻略するに決まってるじゃん・・・今回はランスロットの方に運が向いていたみたいね、じゃそいうことで~』
帝都がミョルニル侯爵率いる大軍に包囲されたのを知ったグネビーが俺の元を去るときに吐き捨てたセリフと、俺を下卑た目で見下ろす醜く歪んだ笑みが鮮明に脳裏に蘇る
そして目の前で、俺の事を冷めきった深紅の瞳で睨みつける、長い銀髪が妖精を連想させる美しい女性・・・ミョルニル侯爵の息女(むすめ)、リリス=ミョルニル
銀髪に映えるブルーメタリックのドレスを身に纏い(まとい)胸元には真珠のネックレス、スレンダーな体型だが出るところは出てる、ザ・ご令嬢って佇まいだ
「皇太子殿下、わたくしとの婚約破棄・・・正気ですか?その様などこの馬の骨とも分からぬ女に現を抜かして国を・・・この帝国を割るおつもりですか?」
(あぁ――確かあのときもリリスは俺に向けそう言っていたな・・・そしてこの後で・・・)
「アーサー皇太子殿下!!」
(そうだ・・・このタイミングだった・・・アイツが横から割り込んで来たんだ)
俺とリリスの間に両手を広げ割って入り、リリスを背中に隠すように立ちふさがる、短く切りそろえられた青い髪の青年・・・城の給仕係・・・名前は
「わたしの名はアドル、ヴァルハラ城にて給仕係を務めている者です!皇太子殿下、処罰を覚悟で申し上げます!!」
そう・・・このアドルとかいう青年こそ、解放軍の英雄「聖王」としてミョルニル侯爵軍の旗印となりヴァルハラ帝国を滅亡へと追い詰める憎き平民・・・
奴は、この後起こる俺と取り巻きとの決闘にたった一人で勝利する
その成果により奴は、ミョルニル侯爵の庇護を受ける事になりリリスの護衛という名目で平民の身でありながらこのヴァルハラ帝国貴族学園に通う事になる
その後、婚約破棄が原因で起きた学園内でのイザコザから、他の貴族子女達から疎まれ蔑まれるリリスに、親身になって寄り添い、リリスがミョルニル侯爵の敵対派閥の手の者に拉致されたのを単身で救出した事をきっかけに学園を去り、リリスと共にミョルニル侯爵領へと落ち延びる
しかし俺の不幸はそこからが本番だった・・・アドルの奴の左胸に刻まれている聖刻の力は絶大で、火、風、水、土、光、闇の6属性のいずれにも属さない、英雄にだけ許された神聖属性を操る精霊王との契約を結び、武力、魔力、共に人間を超越した強さを手に入れるのだ
その力で、魔族の治める国ダインスレイブ魔導国を壊滅させ、長らく敵対関係にあったルト王国とバハルス共和国を和平へと導き、神龍公王と公女に見初められ歴史上一度も他国との交流を持たなかった神龍公国との協力関係をも取り付けた。
対ヴァルハラ帝国連合の旗印として、正式にリリスと結婚しミョルニル侯爵の後継者として「聖英雄王」と呼ばれる事になるんだ
『アーサー皇帝!俺は貴方の暴虐を絶対に許さない!! 悪姫グネビーと共にこの聖剣エルハザードの露と消えよ!!』
そう丘の上で光輝く聖剣エルハザードを掲げた声と姿が目の前の奴と重なる
「貴方は間違っている!!ここに居られるリリス様が一体何をしたと言うのですか!?、リリス様は生まれた時より貴方を支える為、全ての時間を捧げて生きて来られました・・・その彼女に対しアーサー皇太子、貴方は・・・貴方は・・・最低だ!!今直ぐリリス様に謝罪するべきだ!!」
(あぁ確かこの平民の無礼な言葉に、俺が怒り胸倉をつかんで殴り掛かろうとした時に、リリスが俺に向かって手袋を投げつけ決闘する事になるんだったな・・・)
しかし、目の前の青髪の男が顔を真っ赤にして怒鳴っていても俺の心に怒りの感情は湧いて来ない・・・むしろ
(これって、ここで謝罪すれば全て丸くおさまって、帝国が・・俺が滅亡する未来も回避出来るんじゃないか?!)
俺はあの怪しい老婆から買った安っぽいネックレスの力で、やり直したいと強く願った運命の分岐ポイントへと時を遡ってきたのだと確信していた
だから、おのずと取るべき行動は見えていた
俺は抱き着いているグネビーを振り払う
「え?!」
驚きポカーンとした顔で俺の事を見つめるグネビーを無視し、アドルの横を通りリリスの目の前へと歩み寄る
「リリス=ミョルニル、先ほどの俺はどうかしていた・・・この様な場で侯爵家の息女に向かって冗談でも言っていい事じゃない・・・・この通りだ」
そう告げ深々と頭を下げる
「はっ!?ちょっと、アーサー様!?」「皇太子!!仮にも皇族である貴方が侯爵令嬢とはいえ格下の者に頭を下げるなど!!」
背後で騒ぎ立てるのは、グネビーと裏切者のランスロット・・・
ランスロット=アガシオン アガシオン公爵家の次男 俺と同じ19歳、赤い癖毛のある髪型にエメラルドの様な緑に輝く切れ長の瞳…武芸の家として有名なアガシオン公爵家の生まれというだけあって槍を使わせたら帝国の騎士団長にも引けを取らない
しかし一方で勉強の方は全然ダメで、いつも父親であるアガシオン公から叱られている。まぁアガシオン公の長男は文武に優れた文官で、公爵もランスロットに政治的な事は期待していないのか最近はあまり口を出していない様だ。
俺は昔からランスロットの持ち物を欲しがる癖があり、玩具や練習用の剣、乗馬、装飾品・・・子供の頃は立場を利用し色々と強請って公爵らを困らせた物だ・・・そんな過去の経緯もあってか
『クククク、アーサーよ今度は俺がお前から欲しい物をいただいてやるぜ・・・あぁグネビーは良い身体してたぜ?アイツも俺の方がお前より良いって言ってたしな?あぁ~と、ついでにこの帝国も俺が貰ってやるよ、魔導国の残党と既に話はつけてある・・・連中を率いてお前の敵討ちという大義名分で、あの青髪の成り上がり野郎をぶっ殺して俺がこの大陸の覇王になってやる・・・せいぜいあの世で指をくわえて見てよ・・あぁお前が行くのは地獄か?アハハハハハハ』
玉座の間に火を放った後、突然俺を殴り飛ばして足蹴にしながら俺にそう言った奴の怨嗟に歪んだ顔と言葉・・・忘れられるはずもない
「黙れランスロット」
「なっ!?アーサー様!?」
頭を下げたまま背後に視線を向けランスロットに殺気の籠った視線を向ける
「こ、これは一体どういう事だ!?・・・全然ゲームのシナリオと違うぞ!?」
俺の横で様子を伺っていたアドルは、そんな訳の分からない事をブツブツと口にしていた
あれ?おかしい俺は瓦礫の下敷きになって押し潰されて死んだはず・・・
それに、何でおれはリリスに向け指を指して・・・って
「えぇぇぇぇぇ!!」
ここはヴァルハラ帝国院高等学園にある別館のパーティールーム、学園に在校する生徒が参加する三ヶ月に一度の社交会の場だ、現に部屋の壁際にはヴァルハラ城から借り出されたコックや給仕係達が何名も立って待機している
「!?ど、どうなさったのですか!?アーサー様!?」
「は?へ?」
前に突き出した右腕の隣を覗く様に見下ろすと、心配そうにこっちを見上げる亜麻色のボブヘアの美女
グネビー=ロルヴァ、ロルヴァ男爵家の3女、愛らしい大きく垂れた茶色い瞳、その目元にあるエロスを掻き立てるホクロ、熟れた果実を思わせる潤んで透き通った唇
17歳にして成熟した魅惑の身体、とくに今着ているドレスは俺が直々にグネビーの為にオーダーメイドで作らせた為、俺の欲望が全面に盛り込まれ、乳房の半分近くが見えてしまいそうなくらい胸元が大きく開いた赤いドレスを身に着け、その豊満な乳房が俺の脇に押し付けられていた
そう彼女は、俺が全てを捨て、欲した愛しい女性・・・そして俺を裏切った女
『馬鹿じゃないのぉ~アンタみたいな不良債権、マジで願い下げよ、ね・が・い・さ・げ』
『・・・・攻略できるキャラは全部攻略するに決まってるじゃん・・・今回はランスロットの方に運が向いていたみたいね、じゃそいうことで~』
帝都がミョルニル侯爵率いる大軍に包囲されたのを知ったグネビーが俺の元を去るときに吐き捨てたセリフと、俺を下卑た目で見下ろす醜く歪んだ笑みが鮮明に脳裏に蘇る
そして目の前で、俺の事を冷めきった深紅の瞳で睨みつける、長い銀髪が妖精を連想させる美しい女性・・・ミョルニル侯爵の息女(むすめ)、リリス=ミョルニル
銀髪に映えるブルーメタリックのドレスを身に纏い(まとい)胸元には真珠のネックレス、スレンダーな体型だが出るところは出てる、ザ・ご令嬢って佇まいだ
「皇太子殿下、わたくしとの婚約破棄・・・正気ですか?その様などこの馬の骨とも分からぬ女に現を抜かして国を・・・この帝国を割るおつもりですか?」
(あぁ――確かあのときもリリスは俺に向けそう言っていたな・・・そしてこの後で・・・)
「アーサー皇太子殿下!!」
(そうだ・・・このタイミングだった・・・アイツが横から割り込んで来たんだ)
俺とリリスの間に両手を広げ割って入り、リリスを背中に隠すように立ちふさがる、短く切りそろえられた青い髪の青年・・・城の給仕係・・・名前は
「わたしの名はアドル、ヴァルハラ城にて給仕係を務めている者です!皇太子殿下、処罰を覚悟で申し上げます!!」
そう・・・このアドルとかいう青年こそ、解放軍の英雄「聖王」としてミョルニル侯爵軍の旗印となりヴァルハラ帝国を滅亡へと追い詰める憎き平民・・・
奴は、この後起こる俺と取り巻きとの決闘にたった一人で勝利する
その成果により奴は、ミョルニル侯爵の庇護を受ける事になりリリスの護衛という名目で平民の身でありながらこのヴァルハラ帝国貴族学園に通う事になる
その後、婚約破棄が原因で起きた学園内でのイザコザから、他の貴族子女達から疎まれ蔑まれるリリスに、親身になって寄り添い、リリスがミョルニル侯爵の敵対派閥の手の者に拉致されたのを単身で救出した事をきっかけに学園を去り、リリスと共にミョルニル侯爵領へと落ち延びる
しかし俺の不幸はそこからが本番だった・・・アドルの奴の左胸に刻まれている聖刻の力は絶大で、火、風、水、土、光、闇の6属性のいずれにも属さない、英雄にだけ許された神聖属性を操る精霊王との契約を結び、武力、魔力、共に人間を超越した強さを手に入れるのだ
その力で、魔族の治める国ダインスレイブ魔導国を壊滅させ、長らく敵対関係にあったルト王国とバハルス共和国を和平へと導き、神龍公王と公女に見初められ歴史上一度も他国との交流を持たなかった神龍公国との協力関係をも取り付けた。
対ヴァルハラ帝国連合の旗印として、正式にリリスと結婚しミョルニル侯爵の後継者として「聖英雄王」と呼ばれる事になるんだ
『アーサー皇帝!俺は貴方の暴虐を絶対に許さない!! 悪姫グネビーと共にこの聖剣エルハザードの露と消えよ!!』
そう丘の上で光輝く聖剣エルハザードを掲げた声と姿が目の前の奴と重なる
「貴方は間違っている!!ここに居られるリリス様が一体何をしたと言うのですか!?、リリス様は生まれた時より貴方を支える為、全ての時間を捧げて生きて来られました・・・その彼女に対しアーサー皇太子、貴方は・・・貴方は・・・最低だ!!今直ぐリリス様に謝罪するべきだ!!」
(あぁ確かこの平民の無礼な言葉に、俺が怒り胸倉をつかんで殴り掛かろうとした時に、リリスが俺に向かって手袋を投げつけ決闘する事になるんだったな・・・)
しかし、目の前の青髪の男が顔を真っ赤にして怒鳴っていても俺の心に怒りの感情は湧いて来ない・・・むしろ
(これって、ここで謝罪すれば全て丸くおさまって、帝国が・・俺が滅亡する未来も回避出来るんじゃないか?!)
俺はあの怪しい老婆から買った安っぽいネックレスの力で、やり直したいと強く願った運命の分岐ポイントへと時を遡ってきたのだと確信していた
だから、おのずと取るべき行動は見えていた
俺は抱き着いているグネビーを振り払う
「え?!」
驚きポカーンとした顔で俺の事を見つめるグネビーを無視し、アドルの横を通りリリスの目の前へと歩み寄る
「リリス=ミョルニル、先ほどの俺はどうかしていた・・・この様な場で侯爵家の息女に向かって冗談でも言っていい事じゃない・・・・この通りだ」
そう告げ深々と頭を下げる
「はっ!?ちょっと、アーサー様!?」「皇太子!!仮にも皇族である貴方が侯爵令嬢とはいえ格下の者に頭を下げるなど!!」
背後で騒ぎ立てるのは、グネビーと裏切者のランスロット・・・
ランスロット=アガシオン アガシオン公爵家の次男 俺と同じ19歳、赤い癖毛のある髪型にエメラルドの様な緑に輝く切れ長の瞳…武芸の家として有名なアガシオン公爵家の生まれというだけあって槍を使わせたら帝国の騎士団長にも引けを取らない
しかし一方で勉強の方は全然ダメで、いつも父親であるアガシオン公から叱られている。まぁアガシオン公の長男は文武に優れた文官で、公爵もランスロットに政治的な事は期待していないのか最近はあまり口を出していない様だ。
俺は昔からランスロットの持ち物を欲しがる癖があり、玩具や練習用の剣、乗馬、装飾品・・・子供の頃は立場を利用し色々と強請って公爵らを困らせた物だ・・・そんな過去の経緯もあってか
『クククク、アーサーよ今度は俺がお前から欲しい物をいただいてやるぜ・・・あぁグネビーは良い身体してたぜ?アイツも俺の方がお前より良いって言ってたしな?あぁ~と、ついでにこの帝国も俺が貰ってやるよ、魔導国の残党と既に話はつけてある・・・連中を率いてお前の敵討ちという大義名分で、あの青髪の成り上がり野郎をぶっ殺して俺がこの大陸の覇王になってやる・・・せいぜいあの世で指をくわえて見てよ・・あぁお前が行くのは地獄か?アハハハハハハ』
玉座の間に火を放った後、突然俺を殴り飛ばして足蹴にしながら俺にそう言った奴の怨嗟に歪んだ顔と言葉・・・忘れられるはずもない
「黙れランスロット」
「なっ!?アーサー様!?」
頭を下げたまま背後に視線を向けランスロットに殺気の籠った視線を向ける
「こ、これは一体どういう事だ!?・・・全然ゲームのシナリオと違うぞ!?」
俺の横で様子を伺っていたアドルは、そんな訳の分からない事をブツブツと口にしていた
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