やべー男にぶつかってコーヒーぶっかけちゃったけど、×××しゃぶったらどうにかなった

柴田

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本編(1)

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「きゃっ!」
「…………」

 金曜日、飲み会の帰り道。
 コンビニで買ったアイスコーヒーを片手にほろ酔い気分で歩いていたのが悪かった。ちょっとスキップでもしてみちゃおうか、なんて脚を大きく一歩上げた瞬間。ドンッと脳が揺れるほどの衝撃に襲われた。

 最初は壁にぶつかったんだと思った。あまりに硬かったから。でもそれは壁のようにそびえ立った人間であり、そして夜なのにサングラスをかけた肩幅3メートルくらいありそうな厳つい男で、私がぶつかったらしい胸板はめちゃくちゃ厚くて、どこからどう見てもやべー奴だった。

「わ、わ……ご、ごめんなさい」

 微動だにせず私を見下ろす男には、ゴゴゴという地響きのような効果音がぴったり合う。サングラスの向こうの目はほとんど見えないけれど、絶対に睨まれているという確信があった。

 なぜなら、ぶつかった衝撃で零れたコーヒーが、男の白いシャツと腕時計をびっしゃびしゃにしていたから。
 男の指先からコーヒーがぽたぽた垂れていく。血管の浮いたでかい手に、太い指。女の首なんて一捻りで脊椎ごと引っこ抜けそうだ。
 空っぽになったプラカップを握り締めながら、すっかり酔いの冷めた頭で男を見上げる。胸元に和彫りがチラ見えしているではないか。これはヤバいのでは?

「お、お、お、おちんぽしゃぶるから許してください!」

 遠巻きに見ていた酔っ払いの通行人たちが、青褪めた顔で「おいおいおいおい」と口パクしている。
 男は無言で私を尚も見下ろしており、ぴく、とその手が動いたのを目にして「ヤバい」と頭が真っ白になった。ぶっ殺される前になんとかご機嫌をとるしかない。そう思った私は、男の腕を引いて近くのホテルに入った。

 男は抵抗することも怒鳴りつけることもなく、のしのしとついてくる。これはワンチャンいけるかもしれん、と男をベッドに座らせ、汚れたシャツを脱がした。背中一面の和彫りはもういっそ見なかったことにしよう。

 洗面所にお湯を張ってコーヒーのシミを取ろうとしたけれど、家庭的でもなく有用な知識なんかも持っていないため、ハンドソープでごしごし擦り洗いくらいしかできない。もちろんシミは落ちなかった。しかもしわっしわになった。
 おそるおそるタグを確認してみると当然のようにハイブランドだったから、もう私の人生終了したかもしれない。
 だがしかし! 嘆いても仕方がないので、しわしわのシャツをハンガーにかけて干しておく。

 部屋に戻ると、男はシャツを脱がされた時の体勢のまま微動だにしていなかった。こわ。
 しゅばっと高速で男の足元に跪き、コーヒー臭い腕時計も外す。もしかしたら生きてるかもしれない。そう希望を抱いていたけれど、時計の針は止まっていた。しかもこちらも見覚えのあるハイブランド。でも、ハイブランドでも腕時計の値段はピンキリよ。私の給料でもギリ弁償できるかもしれないわ。

「おいくらでしょう……?」

 丸太みたいにぶっとい太腿に手をついて、若干涙目になりながら首を傾げる。男は私の目の前に指を3本立てた。やり! 3万円!
 喜んだのも束の間、その指が次は5本に増える。ぐぬぬ35万か。だが払えない額じゃない。私の百面相を無言で見下ろしながら、男はもう一度指の形を変えた。ゼロに。それが二回繰り返される。

「さんぜんごひゃくまん?」

 こく、と頷く男に私はにっこり笑いかけた。

「おちんぽしゃぶらせていただきまーす!」

 もう、もうね、ちんぽしゃぶって許してもらうしかないっしょ。

「…………」

 終始無言過ぎて怒ってるのかどうかもわからない。どうにかなれー! とベルトを歯で外し、ボタン、それからチャックも歯で噛んで下ろした。
 もっこりしたパンツの上からはむはむと竿をなぞり、おちんぽの全容を把握していく。でけぇな。カリの段差が既にえぐい。亀頭の部分を唾液でべちゃべちゃに濡らしながら吸いついているとだんだん芯を持ってきた。

 バキバキの腹筋にも口づけながら、パンツとズボンに指を引っかける。男は協力的に腰を上げてくれた。パンツをずらした途端、ずっしり重たそうな竿がぼろんと飛び出す。でけぇな。

「でけぇな!」

 デカさに圧倒されて怖気づく私の髪を、男の手がさらりと撫でて耳にかけてくれる。続けろってことよね?
 半勃ち状態の根元を両手で支えながら、先端を口内に迎え入れる。むわ、とした雄のにおいにお腹の奥底がきゅうんと疼いた。こんな圧倒的な雄は初めてだから本能的に欲しているのかもしれない。

 竿を両手で優しく擦りながら、先端の括れを唇で扱く。大きすぎて顎が外れそうだけれど、命と金がかかってるから必死だった。唇の端から零れていく唾液にも、下品な水音にもかまっていられないほど。

「ふ、……んむ、ッ……ン、はぁ」

 どうかな? 気持ち良くなってくれてる? おちんぽは硬いけれど、様子を確かめたくて咥えながら上目に見上げる。男は僅かに頬を上気させ息を弾ませていた。うわ、色っぽい。
 サングラス越しに目が合うと、男の指先がまた私の髪を撫でる。今度は前髪をかきあげて、私の顔をじっと見ているような気がした。

「んんっ……!?」

 ぐっと質量を増したおちんぽはとうとう口の中に収まりきらなくなった。仕方なく先走りの滲んだ鈴口を舌先でほじったり、亀頭をぐるりと舐め回したりするしかない。それでも気持ち良さそうにしてくれているから、大丈夫そうだ。

 長い竿を上下に擦りながら、ずっしりと重たいタマに舌を這わす。口の中に入れてころころ転がすと、男は僅かに息を詰めた。太い血管が浮いた竿を横から舐め、裏筋を舌先で強めに刺激する。腹筋がひくひくと引き攣れていて、無口な割には好きなところはわかりやすかった。

「っは、……」

 男の低く艶めいた声が漏れ聞こえる度に、私のあそこがじわりと濡れる。詫びフェラなのに私が欲しくなったらだめじゃない。先端にちゅっとキスすると、男の喉仏が上下した。

 唾液と先走りを潤滑剤にしてぐちゃぐちゃ音を鳴らしながら根元も亀頭もいっぺんに扱く。太いし長いから両手じゃないと上手くできない。顎も手も疲れるからあんまりこういうのは好きじゃなかったはずなのに、ガタイのいい厳つい男が、私の上手とも言えない愛撫で気持ち良くなってくれているのを見ている内にだんだん楽しくなってきた。

 少し強めに擦りながら、亀頭を舌に擦りつける。そしてそのまま上目遣いに見ると、男は呻くような声を漏らし私からおちんぽを取り上げた。

「……ッ、ぐ」

 男の手のひらの中に、びゅっ、びゅるっ、と濃厚な精液が吐き出されていく。

(え、え、ええー……優しいじゃん……)

 別に口に出したって良かったのに。イラマチオさせそうな見た目をしているくせに、口にも出さず顔にすらかけないだなんて。紳士かよ。

 男は洗面所にのしのし歩いていくと、なんと濡らしたタオルを持ってきた。ほかほかのそれで私の口周りを拭いてくれる。それから自分のバッグをあさり、手にひっつかんだ札束を私の胸の谷間に捻じ込んだ。

(ひゃ、百万円の束が私の谷間に埋もれている……どゆこと……)

 愕然としている内に、男はコーヒーのシミがついたままのびちゃびちゃしわしわのシャツを羽織って出て行ってしまった。

(えー……おちんぽしゃぶって許されちゃったわー……)


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