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【番外編】ムラムラ暴走りりこちゃんとまたしても被害者のとらおくん
しおりを挟む今日は私と虎尾くんの結婚記念日だ。
――プロポーズから入籍までトントン拍子で進んだ私たちだったが、結婚式は少し面倒だった。
虎尾くんの希望で、私側の親族や友人向けの結婚式と、彼側の親族向けの結婚式とで、まさかのツーデイズ開催だったのだ。虎尾くんはカタギがなんちゃらかんちゃら~と私に説明してくれたが、ほぼ聞き流してしまった。だって話が長かった。
ツーデイズは大変ではあったものの、和装と洋装のどちらも気の済むまで経験できたので、結果的にいい思い出になったんじゃないだろうか。
そして現在は、虎尾くんと二人でタワマン暮らしだ。
ちなみに私はOLを続けている。そのため家のことは虎尾くんが率先してやってくれた。いわゆる主夫だ。ふりふりエプロンつけて手料理だって作ってくれる。彼がどこでどう莫大なお金を稼いできているのか未だに謎だ。
なにはともあれ、楽しい結婚生活を送っている。
◇◇◇
初めての結婚記念日ということで張り切っているのか、虎尾くんはとても素敵なレストランを予約してくれていた。
夜景が見える窓際の席。店内にはクラシックが流れ、落ち着いた照明が醸し出す雰囲気や、洗練されたスタッフの対応に、私は背筋をピンと伸ばして少し緊張していた。こんなお店、ほとんど来たことがない。虎尾くんがたまに連れてってくれるけれど、やはり私には場違い感が漂う。
虎尾くんはいつも私の好みに合わせて大衆居酒屋などに付き合ってくれるが、敷居の高そうなお店でもリラックスしているので、本当はこういうお店のほうが行き慣れているのかもしれない。
グラスにシャンパンが注がれ、繊細な泡が弾ける様子を眺める。虎尾くんがグラスをこちらへ軽く掲げたのを見て、私も慌ててグラスを手に持った。
「改めて、俺と結婚してくれてありがとう。りりこ」
「私こそだよ! これからも末永くよろしくね」
「もちろんだ」
グラスを鳴らし、喉を潤す。いいお店はお酒がうまい!
アルコールが入ると緊張がほどけ、私はベラベラと喋りながらコース料理を堪能した。虎尾くんは相変わらず相槌を打つばかりだけれど、楽しそうな表情をしている。かわいいやつめ。その顔を見ているだけで酒が進んだ。
久しぶりに虎尾くんとゆっくり過ごせるのがうれしい。虎尾くんもそう感じてくれているのだろうか。
会社の繁忙期を乗り越えるべく、滅多に残業しない私がここ数日は残業続きだったのだ。どんなに帰りが遅くなろうと虎尾くんは起きて待っていてくれるのだが、私は体力も気力も尽き果てていて、ろくに会話もできず、ぎゅっと抱き締められながら眠るだけの生活はかなりこたえた。
ナイフとフォークを器用に使って、大きな口でお肉を頬張るのをじーっと眺める。ごくんと上下する喉仏や、唇についたソースを舐めとる舌がえっちだ。
あー……ムラムラする。
忙しすぎて全然えっちしてない。今日は絶対、虎尾くんも私とえっちする気だ。そうに違いない。ホテルの中にあるレストランで食事だなんて、このあと「実はスイートをとってるんだ」ってお決まりのセリフを言いだすやつに決まってる。
ゆっくりお酒を飲みながら食事をしている間も、虎尾くんの頭の中はこのあとのえっちな展開でいっぱいのはずだ。私がそうなんだから。違ったら許さないぞ。なんだその涼しい顔は。全然えっちなこと考えてない顔するんじゃないこのやろう。
「りりこ……? 飲みすぎじゃないか?」
「じぇんじぇん」
あー……ムラムラする。
盛ってるのが私だけのようで悔しい。いや、虎尾くんは結婚記念日を素敵な一日にするために、お店のセッティングなどで頭がいっぱいだったんだ。えっちなことなんて考える暇がなくても仕方ない。
それに虎尾くんはいつも口癖のように言っている。「りりこといっしょにいるだけで幸せだ」と。えっちしなくても私といるだけでいいなんて……! 謙虚でけしからん……! もっとグイグイきてくれてもいいんだぞ!?
ここは待ちの姿勢ではなく、私から「デザートに虎尾くんを食わせてくれ」と申し出るべきだろうか。
いいこと思いついた。
虎尾くんをその気にさせればいいんだ。
虎尾くんはぽややんとしてクマさんみたいだけど、別に性欲がないというわけではない。そういう雰囲気になった瞬間に獰猛なケモノと化すのだ。
ムフフ、と笑った私を虎尾くんが不審そうに見る。
テーブルクロスの下で、私はヒールを片脚脱いだ。軽く足を伸ばすと、虎尾くんの膝に当たる。
「…………りりこ?」
軽く開かれた脚の間、内腿に沿うようにして私は脚を伸ばしていった。硬い筋肉がビクンと跳ねて、虎尾くんが身じろぐ。
脚はやがて突き当たり、ふにゃ、とした感触をつま先で感じた。
「ッ、りり」
そこを脚の裏で踏むと、睾丸の柔らかさと、萎えていても存在感が凄まじいおちんぽの大きさがよくわかる。ぐ、ぐ、と何度も踏むうちに、硬さを増していく様子も。
「りりこ、どういうつもりだ?」
私は唇に人差し指を当て、黙っているように目で訴えた。
虎尾くんはぐっと言葉を飲み込む。お肉はまだ半分ほど残っているのに、ナイフとフォークを持つ手がお皿に伸びることはなかった。
「踏まれるのも好きなんだ? 知らなかったなぁ」
わざと辱めるようなことを言うと、脚の下で陰茎が跳ねる。ドエスのくせにドエムもできて、虎尾くんはドスケベ検定1級のとても優秀ないい子だ。軽い酩酊感で浮ついた気分のまま、へらへら笑いながら勃起おちんぽを脚で弄ぶ。
虎尾くんは下唇を噛んでじっと耐えていて、少し赤くなった耳が私の嗜虐心を煽った。
我慢ならない。このドスケベをどうしてやろうか。
私は周りを見回す。店内はちょうどよく薄暗く、そして席の間隔が広いため、ほかのテーブルの様子があまり気にならないようになっていた。誰も私たちのことなんか見ていない。
すばやくテーブルクロスの中に潜り込み、私は虎尾くんの股座へ這い寄った。
案の定、スラックスをぱっつんぱっつんにしてテントを張った状態だ。特大ファミリー用テントだね! 私は舌舐めずりをして、そこに顔を埋めてふんふんと匂いを嗅ぐ。あはは、雄くっさい。興奮する。めちゃくちゃ久しぶりだねおちんぽちゃん!
勃起おちんぽに頬ずりしていると、テーブルクロスをまくった虎尾くんがこっそり覗いてきた。私は彼と目を合わせたまま、スラックスの上から亀頭にチュッと口づける。
「……っん」
やだーかわいいーもー!!
チャックを下ろし、おちんぽを引っ張り出す。躊躇いなくくわえると、虎尾くんは震える息を吐いた。かすかに音を立てて食器を置いたあと、手で口元を覆う。
私はそんな虎尾くんに配慮せず、おちんぽをできるだけ奥まで迎え入れた。たっぷりの唾液で口の中を満たし、なるべく水音を出さないように気をつけながら出し入れする。途端にマックスの硬さになるのが愛おしい。
虎尾くんのおちんぽは大きくて相変わらず全部は口に入らないため、根本を手で擦る。もう片手で腿や膝裏を撫でていると、虎尾くんは腰をビクビクと跳ね上げた。気持ちいいんだぁ。こんな人目のあるところで私にフェラされて感じちゃうんだぁ。かぁわいい。
「――お客様、ご予約の際にお申しつけられたデザートは、いつ頃お持ちいたしましょうか?」
虎尾くんはまくっていたテーブルクロスを慌てて下ろした。
なに? もしかしてサプライズ? スタッフは私がお手洗いに行っていると思い話しかけてきたようだ。虎尾くんがなかなかお肉ごちそうさましないから、タイミング迷っちゃってるじゃんか。早く食べ終わりなよ虎尾くん、と伝えたくて尿道口を舌先でほじる。
「ッあ! ゴホッ……ああ、もう少しあとでいい……」
変な声出た。やば。かわいい。
足音が遠ざかっていく。私は口も手も止めず、愛撫を続けた。
やがて虎尾くんの内腿が小刻みに震えだす。おちんぽはパンパンに硬くなっていて、もうすぐイってしまいそうなのが手に取るようにわかった。
虎尾くんはまたテーブルクロスをまくってくる。私を見下ろす顔は赤く火照っていて、切なげに眉を寄せる表情に胸がぎゅんとなった。
「……りりっ、もう、」
ちゃんとわかってるよ。イかせてほしいんでしょう?
虎尾くんに見せつけるようにしながら、じゅぽじゅぽと激しく顔を上下に振った。窄めた頬や唇で棹を扱く。
「ン、はぁ……っ、で……ッる」
押し殺した声と同時に、口の中をドロドロしたものが満たす。亀頭を口に含んだまま棹を手で扱くと、虎尾くんは腰を突き上げてびゅくっ、びゅくっ、と残りも口内に注ぎ込んだ。
陰茎を手で支えたまま口を離す。荒い息遣いと熱い眼差しで私を見下ろしている虎尾くんに向けて、舌に絡んだ精液を見せつけてあげた。
「りりこ……!」
ぎり、と歯を食いしばった虎尾くんは、まだ芯が残ったままのおちんぽを無理やりスラックスの中に押し込んだ。ガタンと立ち上がり、私をテーブルクロスの中から引っ張り出す。
「ちょ、ちょっと、デザートは?」
「おまえがいい」
お決まりのセリフきたー!!
虎尾くんはスタッフに札束を投げ渡すと、私をお店から連れ出した。虎尾くんの財布には束が巻いてあるお金しか入っていないらしい。
エレベーターに押し込まれ、扉が閉まる前に唇を奪われる。お金を多くもらいすぎたスタッフが追いかけてくるのが見えたが、私は閉ボタンを連打した。
舌を絡め合わせながら、虎尾くんは勃起したおちんぽを押しつけてくる。
「スイートをおさえてある」
「あはは!」
期待どおりのセリフを言ってくれる虎尾くんは本当にかわいい。
この人と結婚してよかった、と私は心の底から思うのだった。
おわり
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