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しおりを挟むそうしてまた挿入され、今度は中を容赦なく責められる。激しく突かれながら、涎が垂れるのも気にならないほどの濃厚なキスをしていると、意識が飛びそうなほど気持ちいい。
「ん゙ッ、ふ……うう、ヘンリィ、っぁ、あ」
「気持ちいい? 気持ちいいよね、ダリア」
「うんっ、うん、きもちい……ッ」
「あはは素直だ。あー……かわいい。かわいい。かわいい。だいすき」
快感の許容量を超えると、ダリアは翌日にはそのときのことをよく覚えていないようだった。試しに好きだと言ってみても、「愛してる」と言ったときのような拒否反応は見せない。もはやヘンリーの声が聞こえているかどうかも疑わしいところだ。
いいところを突いてあげると「気持ちいい」と喜んで、わざとポイントをずらすと「いじわる」と怒ってくる。焦れて唸りながら怒る姿が見たくて、ヘンリーはダリアの身体を浮かせ、浅い場所ばかりを擦った。
案の定ダリアは怒ってしまい、けれどその浅い場所でも快感を拾えるから、もどかしくてたまらないようだ。ヘンリーの背中に回された手に力がこもり、ズキ、と痛みが走る。抗議するように立てられた爪が皮膚に食い込んでいた。喘ぐ合間に名を呼ばれ、ヘンリーは仕方ないなぁと顔を綻ばせる。
ズンッ、とお望みどおり根本まで突き差すと、ダリアの中が途端にきつく締まった。
「すぐイっちゃって、かわいいんだから……っはあ、僕ももう射精そう」
「あっ、あっ、あ……っ! ヘンリー、ヘンリィ出して」
「おねだりが上手になったね」
ぎゅうぎゅうとしがみついてくる襞で陰茎を扱く。乱暴なくらいに突き上げてもダリアは甘い声を上げてヘンリーの首に縋った。肌を打つ音が浴室内に響く。ヘンリーは眉を寄せ歯を食いしばると、最奥を穿ちぶるりと背を震わせた。
同時に達したダリアが、脚の指をピンと伸ばしてガクガク下半身を痙攣させている。ヘンリーの下腹部を潮が盛大に濡らしていった。びゅーっと注がれる精液の熱さに反応して、中が引き絞られる。まだ求められているかのようで、ヘンリーは緩慢に腰を揺らし最後の一滴まで注ぎ込んだ。
陰茎を引き抜くと、ダリアの膣口からごぽりと精液が溢れてくる。それはヘンリーの足元に溜まった水たまりをさらに大きくした。
ダリアを下ろすと、ふらついて倒れそうになる。無理な姿勢をさせていたせいだろう。下半身に力が入らない様子のダリアを片手で支え、ヘンリーはおしりのほうへ手を伸ばした。
膣に指を二本突き入れて、精液でどろどろに汚れた中を円を描くようにかき回す。
「……ふ、あッ、なに?」
「せっかく浴室だし、精液を掻き出しておこうと思って」
「もう……しないの?」
「ははっ、……もう限界かと思ったから遠慮していたのに、僕をその気にさせたのは君だよ? どうせ明日になったら忘れて、『ヘンリーやりすぎよ』って怒るくせに。それも含めて愛おしいんだけどね。 ダリアがそう言うなら、もう一度お相手願おうか」
焚きつけたのはダリアだ。ヘンリーは毎日のようにダリアを抱いても満ち足りなくて、ひどく飢えているというのに。めらめらと欲望に火がついて、ヘンリーは元凶であるダリアを見下ろして目を眇めた。
見るからにダリアは、ヘンリーの与える肉欲に溺れている。
抜け出せないように、抜け出したいだなんて考えもしないように、もっと夢中にさせたい。身体だけでもいいから依存してほしい。ヘンリーなしでは生きていられないようにして、そのずっとずっとあとでかまわないから、心もほしい。
――愛してるって伝われ。伝われ。伝われ。そして信じて。
そう願いながら、ヘンリーはダリアに口づけた。
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