幼なじみ公爵の伝わらない溺愛

柴田

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 指を二本抜き差ししつつ陰核に吸いつかれて、早くも達してしまいそうだった。ヘンリーの下腹に頬をつけて、涎をこぼしているのにも気が回らない様子で喘いでいると、ふと顔の真横で陰茎がびくびく震えていることに気がつく。
 責められてばかりではだめだと奮起したダリアは、口を大きく開けて陰茎をくわえた。突然の刺激にヘンリーの腰が跳ねる。その反応に気をよくして、ダリアは頬を窄めて顔を上下に動かした。

「く……っ、今のは危なかった」
「んん、ふ……ッ」
「ダリアの口の中、気持ちい……」

 太い陰茎は口の中がいっぱいに満たされてしまい、苦しくて、さらに濃い匂いで頭がくらくらしてくる。そのせいか、カリの段差で口内の粘膜を擦っているとだんだん気持ちよくなってきた。口の中も性感帯にされてしまったのを思い出す。
 ヘンリーのものを舐めているだけで、奥からどぷりと愛液がこぼれていく。そのぬかるんだ蜜壺を指で擦られていると、どちらが気持ちいいのか曖昧になっていった。

 ぢゅぷぢゅぷと陰核を吸われる音と、ぐっぽぐっぽと中をほぐされる音が鼓膜すら犯してくる。ヘンリーの指も舌もダリアのいい場所を知り尽くしているため、逃れようがなかった。ヘンリーのことも気持ちよくしてあげたいのに、すぐに陰茎を舐める余裕がなくなってしまう。ダリアは陰茎に頬ずりするようなかたちでうなだれていた。

「中が痙攣してきた……イきそうかな?」
「あぁっ! ひ、う、ン……ッ、も、両方いじっちゃだめぇ」
「イクのやだ?」
「やだ……ぁ、イきたい、イク、イクッ、あ、あ」
「ふふ、どっち?」

 陰核を舌で押し潰され、裏側からも指で押される。呆気なく達したダリアは、ヘンリーの顔に秘所を擦りつけるようにして腰をガクガクと震わせた。

 脱力してしまったダリアを起こし、後ろから抱きすくめながら、ヘンリーは三本に増やした指を蜜壺の中に挿入する。膣口は先ほどまでより随分柔らかくなり、三本の指を難なく受け入れた。

「ダリアの中、すごくトロトロだ。ここに挿入れたら気持ちいいんだろうな」

 ヘンリーがそう囁くと、中がきゅーっと指を締めつけてくる。

「も、いいから……っ、これ挿入れてぇ」
「ダリア、僕の指も好きだろう? いっぱい中かき混ぜてあげるから、もう一回がんばろっか」
「好き、すきだからそんなにしないで……! やあっ……、あ、あ、もうイクッ、すぐいっちゃうのっ、クリだめ、だめ、でちゃうっ、ッだめだめだめ! あ゙ー……ッ」

 三本の指でおなか側のざらついた部分をぐっぐっと押し、さらには親指で陰核をこねる。絶頂の余韻も消え去らないうちに畳みかけられ、ダリアはヘンリーの肩口に後頭部を押しつけて声にならない嬌声を上げた。
 ぶしゃっと吹き出した潮がシーツに大きな染みを作る。

 ヘンリーはゆっくりと指を引き抜くと、ダリアをベッドへ寝かした。そして亀頭をひくつく膣口にあてがう。亀頭を呑み込もうと吸いついてくる膣口の動きに対し、ヘンリーは冷静さを保とうと深く息を吐き出した。
 興奮しすぎて、頭の中が沸騰しているかのようだ。ドクン、ドクン、と激しく脈打つ心臓の音が耳の奥で聞こえていた。冷静であれと自分にどれだけ言い聞かせても、ぼんやりと見上げてくるダリアの濡れた瞳ひとつで、理性が簡単に剥がれていく。

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