7 / 8
7
しおりを挟む
「明日は どうする?」
未知は いつものように 輝と休みを過ごすために声をかけた
「ごめん 明日は 無理なんだ・・・」
浮かない顔をして 輝が答える
「そうか また 今度ね」
輝にも 都合があるのだろう
未知は 少し がっかりしたが仕方がない
その日は ママと町に出て 買い物をすることにした
ママとの お出かけも 未知は大好きだった
美味しいケーキを食べさせてくれる
今日も そのことでワクワクしていた
ママと並んで歩いていると 高校生ぐらいの男の子が 未知とぶつかった
「痛っ!」
未知は腕を押さえる
「こらっ 聡 待ちなさい!」
未知にぶつかってきた子どもの顔を見てみると 支援級にも よくいた 同じ顔をした子だ
この子も 未知が通っていた高校に行っているのかな?と思った
「すいません! 聡! 謝りなさい!」
「べー」
「こらっ!」
高校生は ニコニコしながら陽気に跳ね回る
「主任・・・」
「えっ? あっ 吉田さん・・・」
我が子の腕をつかむ主任
いつも冷静な主任の こんなに余裕のない顔は 初めて見た
違う人みたい と未知は思った
「いつも 未知がお世話になっています」
ママが 深々と頭を下げた
「いえ こちらこそ 未知さんには いつも助けられています」
助ける?
未知は 主任に助けられても 助けた覚えはない
「迷惑ばかり かけていませんか?」
とママが言う
聡が未知に ちょっかいを かけてきた
未知は それに答え やり返した
2人の 追いかけっこが始まった
「未知さんは いつも一生懸命 働いてくれています そんな姿を他の従業員が見て 真面目に働くようになってくれました 未知さんは職場に とても いい影響を与えてくれています」
未知にも 主任の話が聞こえて 驚き立ち止まった
聡が そのまま未知の背中にぶつかって ぶつぶつ 怒っている
「この前は 1人の社員をパワハラから救いました それは とても勇気がいることです 未知さんは 会社を良い方向へと導いてくれています そして私も・・・」
主任が 聡を引っ張り寄せ 胸に抱きしめる
聡は 離せと暴れている
「この子を 誇りに思えるようになりました ありがとうございます」
主任の笑顔を初めてみた とても とても 温かい笑顔
未知は 目を見開き 主任の笑顔に見とれてしまった
「こちらこそ・・・ありがとうございます・・・」
えっ! ママが泣いてる?
「ママ 大丈夫?」
「未知 大丈夫よ これは うれし涙」
「うれし涙?」
「そうよ未知 あなたは私の自慢の娘よ!」
ママが 未知を抱きしめた
未知には よくわからないが 嬉しいのなら良かったと思った
「では吉田さん また月曜日ね」
「はい さようなら」
聡が主任の腕から逃げてしまい それを追いかけて 去っていった
その姿を しばらくママと見つめていると 向かいの歩道で 輝が歩いているのを見つけた
綺麗な女性と 腕を組んで歩いている
腕を組む・・・
恋人になると 腕を組むことがあると 未知は聞いたことがあった
とても お似合いだなと未知は思った
でも あの女の人 どこかで見たことある
そうだ 入社した時に事務手続きを してくれた人
なかなか理解できない未知にイライラして「家で親に書いてもらって」と 冷たく言われたことがあった
翌日 その書類を渡しに行ったら 引っ手繰るように取られたことを思い出す
そうか 今日は あの人と約束をしていたから 未知と会えなかったのか・・・
女の人は 楽しそうに 輝に話しかけている
輝は 無表情だが もしかして恋人なのかな?
好きな人とは 恋人になる と未知も知っている
未知とは お友達
輝には 好きな人が いたのかと思った
何故かな?
少し 心が痛かった
未知には それが不思議だった
2人は 商店街の方に消えていった
「未知どうしたの? 行きましょ」
未知は呼ばれて 慌ててママを追いかけた
☆☆
未知は いつものように 輝と休みを過ごすために声をかけた
「ごめん 明日は 無理なんだ・・・」
浮かない顔をして 輝が答える
「そうか また 今度ね」
輝にも 都合があるのだろう
未知は 少し がっかりしたが仕方がない
その日は ママと町に出て 買い物をすることにした
ママとの お出かけも 未知は大好きだった
美味しいケーキを食べさせてくれる
今日も そのことでワクワクしていた
ママと並んで歩いていると 高校生ぐらいの男の子が 未知とぶつかった
「痛っ!」
未知は腕を押さえる
「こらっ 聡 待ちなさい!」
未知にぶつかってきた子どもの顔を見てみると 支援級にも よくいた 同じ顔をした子だ
この子も 未知が通っていた高校に行っているのかな?と思った
「すいません! 聡! 謝りなさい!」
「べー」
「こらっ!」
高校生は ニコニコしながら陽気に跳ね回る
「主任・・・」
「えっ? あっ 吉田さん・・・」
我が子の腕をつかむ主任
いつも冷静な主任の こんなに余裕のない顔は 初めて見た
違う人みたい と未知は思った
「いつも 未知がお世話になっています」
ママが 深々と頭を下げた
「いえ こちらこそ 未知さんには いつも助けられています」
助ける?
未知は 主任に助けられても 助けた覚えはない
「迷惑ばかり かけていませんか?」
とママが言う
聡が未知に ちょっかいを かけてきた
未知は それに答え やり返した
2人の 追いかけっこが始まった
「未知さんは いつも一生懸命 働いてくれています そんな姿を他の従業員が見て 真面目に働くようになってくれました 未知さんは職場に とても いい影響を与えてくれています」
未知にも 主任の話が聞こえて 驚き立ち止まった
聡が そのまま未知の背中にぶつかって ぶつぶつ 怒っている
「この前は 1人の社員をパワハラから救いました それは とても勇気がいることです 未知さんは 会社を良い方向へと導いてくれています そして私も・・・」
主任が 聡を引っ張り寄せ 胸に抱きしめる
聡は 離せと暴れている
「この子を 誇りに思えるようになりました ありがとうございます」
主任の笑顔を初めてみた とても とても 温かい笑顔
未知は 目を見開き 主任の笑顔に見とれてしまった
「こちらこそ・・・ありがとうございます・・・」
えっ! ママが泣いてる?
「ママ 大丈夫?」
「未知 大丈夫よ これは うれし涙」
「うれし涙?」
「そうよ未知 あなたは私の自慢の娘よ!」
ママが 未知を抱きしめた
未知には よくわからないが 嬉しいのなら良かったと思った
「では吉田さん また月曜日ね」
「はい さようなら」
聡が主任の腕から逃げてしまい それを追いかけて 去っていった
その姿を しばらくママと見つめていると 向かいの歩道で 輝が歩いているのを見つけた
綺麗な女性と 腕を組んで歩いている
腕を組む・・・
恋人になると 腕を組むことがあると 未知は聞いたことがあった
とても お似合いだなと未知は思った
でも あの女の人 どこかで見たことある
そうだ 入社した時に事務手続きを してくれた人
なかなか理解できない未知にイライラして「家で親に書いてもらって」と 冷たく言われたことがあった
翌日 その書類を渡しに行ったら 引っ手繰るように取られたことを思い出す
そうか 今日は あの人と約束をしていたから 未知と会えなかったのか・・・
女の人は 楽しそうに 輝に話しかけている
輝は 無表情だが もしかして恋人なのかな?
好きな人とは 恋人になる と未知も知っている
未知とは お友達
輝には 好きな人が いたのかと思った
何故かな?
少し 心が痛かった
未知には それが不思議だった
2人は 商店街の方に消えていった
「未知どうしたの? 行きましょ」
未知は呼ばれて 慌ててママを追いかけた
☆☆
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる