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時代の狭間で ~繰り返す時代の輪~ (前編)
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「平成君 すまないが 昼から行く高山商事に
『とれとれジャガイモ』の商品サンプルを持って行くので
用意しておいてくれないか?」
「『とれとれジャガイモ』の商品サンプル?
部長? それって 高山商事に持っていく意味あります?
以前 そこに持って行ったとき 断られたのに 意味ないと思います」
59歳になる昭和は お菓子メーカーの営業部長をしている
昨年度は 定年する人が多かったので
今年は 例年より新入社員が多く入社してきた
そのため ベテランである昭和も 社員教育を手伝わなければならない
そこで 今年入社した 平成と営業活動をしている
「いや いいんだ もう一度 話をしてみようと思ってね」
「無駄ですよ それより 違う商品を進めた方が 効率いいですよね?」
まただ・・・ 若い部下に 何か お願いすると いつも こうだ
素直に「わかりました」とは 言ってはくれない
そんな若者に昭和は ため息を吐きたくなる
「あそこの 社長さんは 話すと納得してくれることが多いんだよ」
「でも あそこの社長 あまり いい顔していませんでしたよね」
「まぁ そうなんだがね・・・
営業は 足を運び 誠意を見せると上手くいくもんだよ」
「そんなことに時間を使うのは 納得できないので 僕はやりたくありません」
長年 営業に携わっている昭和は 自分が経験してきたことを参考に話している
それに いい商品なんで もう一度 チャレンジする価値が十分あると思い
話しているのだが 平成りには なかなか伝わらない
そんな昭和は だんだんイラついてくる
「それに 高山商事に行くと 遠いから帰りが遅くなりますよね それ困るんです
今日 彼女の誕生日なので 早く帰りたいし」
「えっ! 仕事だよ⁉」
帰りが遅くなる?
昭和には 理解できない
なにも 夜の9時10時になる訳でもあるまいし
それに 仕事ってそういうもんじゃないのか?
若い時は 覚えるために言われたことをやっていたもんだが・・・
と腑に落ちない昭和なのである
「そうか なら きょうは 私が一人で行く
もう一度 相手と話をしたいので
商品サンプルだけ 用意しておいてくれないか?」
「了解っす!」
「・・・」
礼儀というもんがなってないな・・・と怒りを腹に閉じ込める
とりあえずは 三鷹製菓の見積もりを先に作るかと 気持ちを切り替え
昭和は パソコン作業を始める
「あー 部長! それ 昨日やっといたよ」
「えっ! そうか・・・ありがとう・・・」
「気が利くでしょ俺!」
「そうだな・・・」
上下関係は どうなっている?
部長の昭和は 歯を食いしばる
「あっ! それと 部長⁉
俺も これだけやっているのに まだ昇給ないんですか?」
「えっ! まだ1年も経ってないのに? 甘いんじゃないか?」
イライラのピークを耐え 何とか 声を静めて踏ん張る昭和
「頑張っていたら 普通 上がりません?
それに 『甘いんじゃない』って その言い方 傷つきます
パワハラですよ! 俺は頑張っているのに!」
「!!」
えっ! その言葉もダメ?と昭和は 開いた口が塞がらない
教育できないじゃないか・・・と落胆する
「それに 我慢していたんですけど」
まだ・・・何かあるのかと 昭和は身構える
「この仕事 合わないと思うんで辞めようかと…」
「えっ! そんな簡単に? もうちょっと我慢して続けるもんだろう?」
「なんか 自由じゃないし」
「・・・」
やりたい放題 やっていると思うのだが・・・と昭和は途方に暮れる
☆☆
『とれとれジャガイモ』の商品サンプルを持って行くので
用意しておいてくれないか?」
「『とれとれジャガイモ』の商品サンプル?
部長? それって 高山商事に持っていく意味あります?
以前 そこに持って行ったとき 断られたのに 意味ないと思います」
59歳になる昭和は お菓子メーカーの営業部長をしている
昨年度は 定年する人が多かったので
今年は 例年より新入社員が多く入社してきた
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そこで 今年入社した 平成と営業活動をしている
「いや いいんだ もう一度 話をしてみようと思ってね」
「無駄ですよ それより 違う商品を進めた方が 効率いいですよね?」
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「でも あそこの社長 あまり いい顔していませんでしたよね」
「まぁ そうなんだがね・・・
営業は 足を運び 誠意を見せると上手くいくもんだよ」
「そんなことに時間を使うのは 納得できないので 僕はやりたくありません」
長年 営業に携わっている昭和は 自分が経験してきたことを参考に話している
それに いい商品なんで もう一度 チャレンジする価値が十分あると思い
話しているのだが 平成りには なかなか伝わらない
そんな昭和は だんだんイラついてくる
「それに 高山商事に行くと 遠いから帰りが遅くなりますよね それ困るんです
今日 彼女の誕生日なので 早く帰りたいし」
「えっ! 仕事だよ⁉」
帰りが遅くなる?
昭和には 理解できない
なにも 夜の9時10時になる訳でもあるまいし
それに 仕事ってそういうもんじゃないのか?
若い時は 覚えるために言われたことをやっていたもんだが・・・
と腑に落ちない昭和なのである
「そうか なら きょうは 私が一人で行く
もう一度 相手と話をしたいので
商品サンプルだけ 用意しておいてくれないか?」
「了解っす!」
「・・・」
礼儀というもんがなってないな・・・と怒りを腹に閉じ込める
とりあえずは 三鷹製菓の見積もりを先に作るかと 気持ちを切り替え
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「あー 部長! それ 昨日やっといたよ」
「えっ! そうか・・・ありがとう・・・」
「気が利くでしょ俺!」
「そうだな・・・」
上下関係は どうなっている?
部長の昭和は 歯を食いしばる
「あっ! それと 部長⁉
俺も これだけやっているのに まだ昇給ないんですか?」
「えっ! まだ1年も経ってないのに? 甘いんじゃないか?」
イライラのピークを耐え 何とか 声を静めて踏ん張る昭和
「頑張っていたら 普通 上がりません?
それに 『甘いんじゃない』って その言い方 傷つきます
パワハラですよ! 俺は頑張っているのに!」
「!!」
えっ! その言葉もダメ?と昭和は 開いた口が塞がらない
教育できないじゃないか・・・と落胆する
「それに 我慢していたんですけど」
まだ・・・何かあるのかと 昭和は身構える
「この仕事 合わないと思うんで辞めようかと…」
「えっ! そんな簡単に? もうちょっと我慢して続けるもんだろう?」
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「・・・」
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