call back your power ~物語の心 色鉛筆の手触り~ (短編集・画集)  【完結】

青空 蒼空

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小さなため息 小さな救い

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 栄子えいこは悩んでいた 
 2歳の子どもが便秘で おなかが痛いと機嫌が悪く泣き叫ぶ

 医者に相談すると 小さい子供に便秘薬の処方は難しく 
 強い薬は出せないと言われた
 出された薬は効果がなく 水分をたくさん摂るように言われたが 
 水を あまり飲んでくれない
 
 ジュースなら飲んでくれるが 虫歯ができることや栄養の偏りを気にして 
 お茶か水を飲ませたい

 「ママ のどか湧いた! ジュースちょうだい」
 「はい どうぞ」

 栄子のママ友の美衣子びいこは 気にもせず ジュースを飲ませていた

 「虫歯とか気にならないの?」
 栄子が質問する

 「ジュースじゃないと飲まないし 水分補給しないより まし」
 美衣子が あっけらかんと答える

 そうか・・・そこまで 拘らなくてもいいか
 と栄子は 思った

☆☆

 美衣子は悩んでいた
 2つの仕事を掛け持ちしていた

 1つの仕事は楽しいが もう1つの方は なかなか精神的負担があり 
 辞めたいと思っていた
 
 しかし 自分が辞める事により その職場の方々に
 多大なる迷惑が掛かることを考えると なかなか辞めると言いづらい

 「すいませんが ちょっと 無理です 
 こちらにも いろいろ都合がありまして いろいろ大変なんですよ 
 だから 辞めます」

 仕事場の同僚の詩居子しいこが 電話でバサッと断っている

 「どうしたの?」
 美衣子が問いかける

 「仕事 掛け持ちしていたけど ムカつくことあって 
 嫌になったから 辞めた」
 と詩居子が あっけらかんと答える

 そうか・・・そこまで気にしなくてもいいか
 と美衣子は もう1つの仕事を辞めた

☆☆

 詩居子は悩んでいた
 自分が風邪を引いた時 夫は 外でお弁当を買ってきて食べる

 しかし 夫は 必ずお弁当が『まずい』と文句を言いながら食べている
 
 病に倒れながら その愚痴を聞かされると 
 料理が作れない自分を責められているような気がして いつも嫌な気持ちになる

 その話を 栄子にぼやいていた

 「いいなー それだけ あなたの料理が 美味しいって ことでしょ」
 栄子が そう言った

 そうか・・・そういうことか
 と詩居子は うれしくなった

(了)


13チャクラ・オラクルカード
Osiris



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