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2話・私と彼の出逢いの物語(2)
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ふ、と。
意識が浮上したのを感じて瞼を押し上げる。
ぱちり、ぱちり、と瞬きを繰り返して。ふわ、と欠伸をかみ殺す。
カーテンから日の光が差していない。部屋が暗い。いったいどれだけ寝ていたのだろう。
いつだってベッドの上に放置しているスマートフォンで時間を確認する。
「午後、七時……」
冬から春に変わるこの季節、少しずつ日の入りも遅くなっているようだけれどまだこの時間の外は暗い。
ずいぶんと寝たな、昼ごはん食べてないや、なんて考えながら、スマートフォンを放り出してごろりとベッドに大の字に寝転ぶ。
今日もなにもしないまま一日が終わる。
こうやって無意味に無為に毎日をすごして、私の日々は紡がれていく。
それはどうしようもないほど非生産的で、全うに日々をすごしている人々に申しわけなくなるほど怠惰な日々。
けれど、仕方がないじゃないか。
働くのは無理なのだ。
働きたくない、ではなく、働けない。
身体的に障害があるわけじゃない。私の病気はむしろ、心の病気というやつで、これが中々にやっかいだ。
十年前に比べれば改善しているのだろうけれど、その回復の速度は自分で治っている実感がわかないほどゆっくりで、焦っても仕方のないもので、主治医からはとっくの昔に十年単位での治療が必要だといわれていた。
母の死を発端にした、精神障害。
病名は知らなかった。知らされなかった、というほうが正しい。
情報氾濫社会の今、下手に病名を教えて勝手に調べられて、打ちのめされるのを危惧しているのだろう、というのは私の勝手な推測に過ぎないが、存外間違ってもいないのだろうな、と思っている。
でも、大きな括りで纏めてしまうなら、私の病状はいわゆる欝だ。
睡眠障害、摂食障害が主な私の病状。
十年前から睡眠薬なしでは眠れないし、摂食障害は波のようだ。
きちんとまともに食べれる次期と、全く食べれない拒食の次期と、食べすぎる、いわゆる過食の次期が交互に訪れる。それなりに苦しいが、十年付き合っていればなれるというもので、体重の変動が激しいな、ということ以外すでになにも思わなくなった。
そんな状態だからまともな生活なんて送れるはずもなくって、バイトだって週に三日が限界だった。たった三日。一週間が七日なのだから、その半分にも満たない二日に一度のバイトだって、私の体は悲鳴を上げた。
バイト先で過呼吸になりかけて、頓服薬でやりすごす、なんてことを繰り返しながら数年働いたが、まぁ、当たり前だが心身ともにぼろぼろになって、一度バイトをやめた。
一年ほど本気で病院以外の外出なんてほとんどしない日々をすごして、やっと体調がよくなり出した頃、バイト先から人手不足で戻ってきて欲しいといわれて、週一、という条件をつけてバイトを再開した。人手不足だからこそ許される我侭だった。
そんな状況で経済的にもとても自立なんて出来ていないのに、一人暮らしなんて馬鹿なことをやっているのは、家庭環境が原因だった。
別にネグレクトも虐待も受けていないけれど、あそこに私の居場所はなくて、そこに存在することがただただ辛かった。どこにも居場所がない事をつきつけられるだけの空間が苦痛だった。
高校を卒業して、専門学校に進学した。
本当は家から通えなくもない距離だったけど、我侭をいって寮にいれてもらったことは今でも感謝している。父はきっと私のことや私を取り巻く環境を少しだけ理解してくれていた。
その後、専門学校を中退。どこにいこう、実家には戻りたくない、そう悩んでいた私にここに住め、と提示してくれたのも父だった。
ちょうど父が仕事の関係で押さえていたアパートの一室を借り受けて、私は一人暮らしをしているというわけだ。ほんと、いい年をして親のすねかじりもいいところである。
家賃、光熱費、水道代。全て親が支払ってくれている。スマートフォンの引き落としも親のものだ。私が自分で支払っているのは食費と被服費くらい。それだって全てを週一のバイトでまかなえるはずもなく、親の補助を受けている。
親不孝すぎて泣けてくる。
いつだって繰り返す思考、繰り返すごとに不毛さをましていくのに、止められない考え。
ため息を一つ吐き出してベッドから起き上がる。のろのろと着替えて部屋をでる。鍵を閉めてポケットに突っ込み、足を向けるのは唯一の習慣の散歩。
散歩はいい。なにも考えなくていいから。気が向いたときに、気が向いただけ。
歩くのは好きだった。頭を空っぽにして、無心で足を動かす。たまに小説のネタを考える。私の至福の時間。
お金だってかからない。数少ない私の有意義な時間の使い方だった。
ぶらり、ぶらり。
今日は朝も昼もなんだったら夜ご飯も食べてないけれど、不思議とおなかはすいてなくて、無性にたくさん歩きたい気分で。普段ならいかない河川敷を歩いて、その先の公園へ。
そこで私は『非日常』に出会った。
横顔だけで美しいと分かる人だった。
月明かりを受けて輝く少しだけ紫がかった銀糸の綺麗な長い髪は首元でポニーテールとして揺れていて、三日月の細い光が差す夜の帳の中きらきらと輝く青空の瞳は昼間の晴れ渡った空を切り取ってなお蒼い。非現実的なコスプレまがいの青いコートが夜風に靡く。
ざっと、風が吹いて。
長い前髪と青いコートを風に靡かせて、美しいその人は振り返った。ぞっとするほど、美しい人だった。
端整な面差し。すっと通った鼻梁に整った顔。息を呑むほど美しい。けれど体格から男に間違いないその人は、私を見てふうわりと笑った。
目を見開く私の元へ、月明かりと頼りない街灯の明かりだけの中、一歩一歩近づいてきて。
私の眼前に立ったその人は、やっぱり優しい眼差しで、優しい表情で、どこかいとおしげに、私を見る。
(どうして)
この人とは初対面のはずだ。
こんなインパクトに残る人を、忘れるはずがない。
それなのに――この表情は、なんだろう。
こんな、こんな。
『愛してる』と雄弁に伝える、この表情は、なに?
瞬きすら忘れた私の頬へそっと手が伸ばされる。その手が触れるか、触れないか、というところで。
「君! なにをやっているんだ!」
「?!」
鋭い誰何の声に驚いて青年の後ろを見れば、懐中電灯を手にしたお巡りさんがいた。
驚いてざっと青年全身を見て、声をかけられるのも無理がないと判断する。だって、その腰には現代日本では到底お目にかかれない立派な西洋剣があったのだ。
……こんな深夜に、人気のない場所で。
コスプレの小道具かもしれないけど大振りの剣を下げているいい年した青年が、一応成人しているとはいえ女の私に迫っているように見える図は、たしかに案件かもしれなかった。
だけど、きょとり、と瞬きをした青年の表情が。どうしても私には悪意のあるものに見えなくて。
それは、どんな言い訳を並べても。到底不自然な、行動だったけれど。
理屈ではなかった。ただただ、私は知りたかった。その、瞳の意味を、知りたかったのだ。
(『愛』を、私に向ける、理由)
たったそれだけを知りたくて、私はとっさに青年の右手を左手で掴んで走り出した。
後ろから焦ったような警官らしき人の声が聞こえたけれど、そんなの無視だ。公園を抜けて河川敷、は見晴らしがよすぎるので、春になれば満開の桜をさかせるそこをスルーして近くの神社へ。木々にかくれるようにして、住宅街へ。
じぐざぐに、土地勘があってもわからなくなりそうなレベルでがむしゃらに走る。
青年の格好から、通報を心配して人通りの少ない道を無意識に選んでいたので、気がついたときには街灯の明かりすら届かない、月明かりだけの道路にいた。
ぜえはあと荒い息を整えながら顔を上げれば、結構な距離を走ったのに青年はけろっとしている。息一つ乱していなかった。
なんとか無理やり呼吸を整えて、青年と対峙する。やっぱり優しい表情を崩さないその人に、そっと疑問を投げかけた。
「貴方、は」
「俺はレイス。レイス・アネール・ヴィエーチル。君を探していた」
ああ、やっぱり。
あの表情は、嘘じゃなかった。
胸を満たすこの感情の名を、私は知らないけれど。
彼から向けられる、感情の尊さは、知っているつもりだった。
「君に、会いたかった」
そっと伸ばされた両手が頬を包んで、こつんと額同士が当たる。
その温かさに、つぅと、頬を一筋の涙が伝った。
意識が浮上したのを感じて瞼を押し上げる。
ぱちり、ぱちり、と瞬きを繰り返して。ふわ、と欠伸をかみ殺す。
カーテンから日の光が差していない。部屋が暗い。いったいどれだけ寝ていたのだろう。
いつだってベッドの上に放置しているスマートフォンで時間を確認する。
「午後、七時……」
冬から春に変わるこの季節、少しずつ日の入りも遅くなっているようだけれどまだこの時間の外は暗い。
ずいぶんと寝たな、昼ごはん食べてないや、なんて考えながら、スマートフォンを放り出してごろりとベッドに大の字に寝転ぶ。
今日もなにもしないまま一日が終わる。
こうやって無意味に無為に毎日をすごして、私の日々は紡がれていく。
それはどうしようもないほど非生産的で、全うに日々をすごしている人々に申しわけなくなるほど怠惰な日々。
けれど、仕方がないじゃないか。
働くのは無理なのだ。
働きたくない、ではなく、働けない。
身体的に障害があるわけじゃない。私の病気はむしろ、心の病気というやつで、これが中々にやっかいだ。
十年前に比べれば改善しているのだろうけれど、その回復の速度は自分で治っている実感がわかないほどゆっくりで、焦っても仕方のないもので、主治医からはとっくの昔に十年単位での治療が必要だといわれていた。
母の死を発端にした、精神障害。
病名は知らなかった。知らされなかった、というほうが正しい。
情報氾濫社会の今、下手に病名を教えて勝手に調べられて、打ちのめされるのを危惧しているのだろう、というのは私の勝手な推測に過ぎないが、存外間違ってもいないのだろうな、と思っている。
でも、大きな括りで纏めてしまうなら、私の病状はいわゆる欝だ。
睡眠障害、摂食障害が主な私の病状。
十年前から睡眠薬なしでは眠れないし、摂食障害は波のようだ。
きちんとまともに食べれる次期と、全く食べれない拒食の次期と、食べすぎる、いわゆる過食の次期が交互に訪れる。それなりに苦しいが、十年付き合っていればなれるというもので、体重の変動が激しいな、ということ以外すでになにも思わなくなった。
そんな状態だからまともな生活なんて送れるはずもなくって、バイトだって週に三日が限界だった。たった三日。一週間が七日なのだから、その半分にも満たない二日に一度のバイトだって、私の体は悲鳴を上げた。
バイト先で過呼吸になりかけて、頓服薬でやりすごす、なんてことを繰り返しながら数年働いたが、まぁ、当たり前だが心身ともにぼろぼろになって、一度バイトをやめた。
一年ほど本気で病院以外の外出なんてほとんどしない日々をすごして、やっと体調がよくなり出した頃、バイト先から人手不足で戻ってきて欲しいといわれて、週一、という条件をつけてバイトを再開した。人手不足だからこそ許される我侭だった。
そんな状況で経済的にもとても自立なんて出来ていないのに、一人暮らしなんて馬鹿なことをやっているのは、家庭環境が原因だった。
別にネグレクトも虐待も受けていないけれど、あそこに私の居場所はなくて、そこに存在することがただただ辛かった。どこにも居場所がない事をつきつけられるだけの空間が苦痛だった。
高校を卒業して、専門学校に進学した。
本当は家から通えなくもない距離だったけど、我侭をいって寮にいれてもらったことは今でも感謝している。父はきっと私のことや私を取り巻く環境を少しだけ理解してくれていた。
その後、専門学校を中退。どこにいこう、実家には戻りたくない、そう悩んでいた私にここに住め、と提示してくれたのも父だった。
ちょうど父が仕事の関係で押さえていたアパートの一室を借り受けて、私は一人暮らしをしているというわけだ。ほんと、いい年をして親のすねかじりもいいところである。
家賃、光熱費、水道代。全て親が支払ってくれている。スマートフォンの引き落としも親のものだ。私が自分で支払っているのは食費と被服費くらい。それだって全てを週一のバイトでまかなえるはずもなく、親の補助を受けている。
親不孝すぎて泣けてくる。
いつだって繰り返す思考、繰り返すごとに不毛さをましていくのに、止められない考え。
ため息を一つ吐き出してベッドから起き上がる。のろのろと着替えて部屋をでる。鍵を閉めてポケットに突っ込み、足を向けるのは唯一の習慣の散歩。
散歩はいい。なにも考えなくていいから。気が向いたときに、気が向いただけ。
歩くのは好きだった。頭を空っぽにして、無心で足を動かす。たまに小説のネタを考える。私の至福の時間。
お金だってかからない。数少ない私の有意義な時間の使い方だった。
ぶらり、ぶらり。
今日は朝も昼もなんだったら夜ご飯も食べてないけれど、不思議とおなかはすいてなくて、無性にたくさん歩きたい気分で。普段ならいかない河川敷を歩いて、その先の公園へ。
そこで私は『非日常』に出会った。
横顔だけで美しいと分かる人だった。
月明かりを受けて輝く少しだけ紫がかった銀糸の綺麗な長い髪は首元でポニーテールとして揺れていて、三日月の細い光が差す夜の帳の中きらきらと輝く青空の瞳は昼間の晴れ渡った空を切り取ってなお蒼い。非現実的なコスプレまがいの青いコートが夜風に靡く。
ざっと、風が吹いて。
長い前髪と青いコートを風に靡かせて、美しいその人は振り返った。ぞっとするほど、美しい人だった。
端整な面差し。すっと通った鼻梁に整った顔。息を呑むほど美しい。けれど体格から男に間違いないその人は、私を見てふうわりと笑った。
目を見開く私の元へ、月明かりと頼りない街灯の明かりだけの中、一歩一歩近づいてきて。
私の眼前に立ったその人は、やっぱり優しい眼差しで、優しい表情で、どこかいとおしげに、私を見る。
(どうして)
この人とは初対面のはずだ。
こんなインパクトに残る人を、忘れるはずがない。
それなのに――この表情は、なんだろう。
こんな、こんな。
『愛してる』と雄弁に伝える、この表情は、なに?
瞬きすら忘れた私の頬へそっと手が伸ばされる。その手が触れるか、触れないか、というところで。
「君! なにをやっているんだ!」
「?!」
鋭い誰何の声に驚いて青年の後ろを見れば、懐中電灯を手にしたお巡りさんがいた。
驚いてざっと青年全身を見て、声をかけられるのも無理がないと判断する。だって、その腰には現代日本では到底お目にかかれない立派な西洋剣があったのだ。
……こんな深夜に、人気のない場所で。
コスプレの小道具かもしれないけど大振りの剣を下げているいい年した青年が、一応成人しているとはいえ女の私に迫っているように見える図は、たしかに案件かもしれなかった。
だけど、きょとり、と瞬きをした青年の表情が。どうしても私には悪意のあるものに見えなくて。
それは、どんな言い訳を並べても。到底不自然な、行動だったけれど。
理屈ではなかった。ただただ、私は知りたかった。その、瞳の意味を、知りたかったのだ。
(『愛』を、私に向ける、理由)
たったそれだけを知りたくて、私はとっさに青年の右手を左手で掴んで走り出した。
後ろから焦ったような警官らしき人の声が聞こえたけれど、そんなの無視だ。公園を抜けて河川敷、は見晴らしがよすぎるので、春になれば満開の桜をさかせるそこをスルーして近くの神社へ。木々にかくれるようにして、住宅街へ。
じぐざぐに、土地勘があってもわからなくなりそうなレベルでがむしゃらに走る。
青年の格好から、通報を心配して人通りの少ない道を無意識に選んでいたので、気がついたときには街灯の明かりすら届かない、月明かりだけの道路にいた。
ぜえはあと荒い息を整えながら顔を上げれば、結構な距離を走ったのに青年はけろっとしている。息一つ乱していなかった。
なんとか無理やり呼吸を整えて、青年と対峙する。やっぱり優しい表情を崩さないその人に、そっと疑問を投げかけた。
「貴方、は」
「俺はレイス。レイス・アネール・ヴィエーチル。君を探していた」
ああ、やっぱり。
あの表情は、嘘じゃなかった。
胸を満たすこの感情の名を、私は知らないけれど。
彼から向けられる、感情の尊さは、知っているつもりだった。
「君に、会いたかった」
そっと伸ばされた両手が頬を包んで、こつんと額同士が当たる。
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